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2008/01/12

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第149号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成20年01月12日 土曜日 第149号
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■ こんにちは!!

いつもお世話になっておりますベトナムから、ニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その149 今週のヘッドライン

* 01月07日(月) 男女出生比率、広がりを見せる
* 01月08日(火) 危険に立ち向かうガードマンの地位向上
* 01月09日(水) ヘルメットの正しい被り方
* 01月10日(木) 銀行株 外国人割合の増枠を
* 01月11日 (金)   高級外車がお好き
* 01月12日 (土)  今が師走のベトナムと正月イベント

01月07日(月)  男女出生比率、広がりを見せる
*保健省人口局ファム・バ・ニャット局長の発表に拠ると、ベトナムは男女誕生の比率が崩れつつあり、男子出生率が女子のそれを越える警戒レベルにあるという。同局の報告書には、結婚適齢期に達する子供たちの20年後に問題は表面化するだろうとの意見が添えられ、今のベトナムが丁度、10年前の中国の状況に酷似しているとする。

同報告書に拠ると北部バックニン省の男女比率格差が国内で最も高く、2006年度の統計では123人の男児出生に対し女児出生は100人との結果が出ており、それに続くハイズン省では121対100で、中部ダックラック省が118対100となっている。現在、ベトナム国内平均は110対100だが、仮にこの様な比率格差がこのまま続くと、国家にとって脅威となるという。通常レベルは、女児の幼児死亡率が若干高いために104~107人の男児に対し100人の女児となる。

「ベトナムは今の中国同様、将来、女性の数が少なくなる危険に陥ってしまうでしょう。現在でも女児より男児のほうが僅かに価値が高いと信じられており、それにより多くの人々が是が非でも男の子を望むことになります。加えて、昨今の超音波医療技術の発展で、産み分けが進み女児なら中絶させてしまうという傾向も、格差に拍車をかけています。」とニャット局長。

バックニン省とハアタイ省、そしてビンディン省を対象に科学発展研究所が行った研究に拠れば、これらの省では頻繁に男女産み分けが行われていることが確認されている。同研究所のクワット・トウ・ホン副所長は、産み分けを促す主な理由は男の子が力を持ち、将来、両親を含め家族の面倒を見てくれるという考えが根強いからに他ならないと語る。これらの省の人々は、政府の二人っ子政策も良く理解しており、性選択妊娠中絶は政府政策だからという問題だけでなく、当の女性自身も二人っ子政策を容認しており、その為に間引くことは仕方がないと考えているのだ。

バックニン女性連合の某メンバーが、研究員に語ったところに拠れば、中絶する多くの人々には多義に渡るその理由があると言い、仮に国家がそのような人々に子供を産むように奨励するならば、彼らのニーズを満たす必要があるがそうすると政策との間に矛盾が生じてしまうとする。超音波による性選択は違法となったものの、男の子を産むために最高の排卵日を日付を決める医師のアドバイスは合法で人々の間に人気がある。

バックニン省在住で4人の子持ちの母親は、彼女の月経の周期から12日目で超音波で検診を試み、それから一週間後の19日目からは毎日、超音波を受けるそうだ。超音波に拠れば、彼女にとって1男児を得るために第19日目が核心的合体日という。多くの回答者が、性別選択用に超音波を利用している。或いは他の誰かが利用したことを知っていると答えている。超音波の使用は地方では一般的になってきており、それぞれ産み分けに活用し、予め性別が判っているのだ。

国立病院などに勤務する超音波検診士は胎児の性別を公表してはいけないことになっており、胎児に奇形などが見られる時を除いて、中絶のアドバイスはしない。しかし、個人が運営するクリニックでは、この様な約束事は守られていないのが実情で、公的病院外での超音波検診サービスはどこでも利用出来るのだ。

「人は誰でも胎児の性別を知る権利を有します。最も重要なのは、人々の男児神話を変えることではないでしょうか?これをするために、政府は国民にとって良い社会保障政策、特に高齢者を対象にしたそれを打ち出すべきではないでしょうか。そうすれば、老後に息子に面倒を見て貰おうなどといった考え方も減ってくると思います。」と、ホン副所長。

「保健省は、他の国の政策を参考に自国の関連する政策の見直しと向上に努める一方で、娘が倅と比べ成功のチャンスや親への孝行が負けないと人々が理解すれば、何としてでも男の子をという気持ちもやがて無くなるでしょう。」と、保健省のニャット局長は結んだ。

(辛口寸評)
ベトナムに限らず、儒教概念が人々の脳裏を支配する中華文化圏において、男児信仰は根深いものがあり、そう簡単に払拭出来るものではない。都市部において豊かな生活を送られる人々の考え方は多様化が進むため地方に比べれば、その意識はさほど強くは無いが、地方の場合、子供が男であるか女であるかがそのまま実生活に直結してくるのでその分、産み分けに真剣にならざるをえないのだ。

都市というのは普遍的な言い方をすれば、“才能の見本市”の観があり、地方から様々な才能を受け入れ成り立つものだ。そこには男女の垣根は無い。才能だけが総てなのだ。ところが地方では、才能の流出は毎年の様に続き、結果的に残った者たちで、古来から連綿と継続してきた経験値に基づいた農業などの土着の仕事に頼る必要が生じ、それをこなす上で、男手があることが必然的に尊ばれることとなるわけだ。

しかし、都市というのは地方に比べ経済的パワーは確かに巨大なのだが、国家規模で見れば、それも国の一構成地域に過ぎない。圧倒的大多数は地方にある以上、男女比率格差は今後、ベトナムの将来に暗い蔭を落とすことになるだろう。

01月08日(火) 危険に立ち向かうガードマンの地位向上
*ハノイ 午前2時 街は眠り静寂の時を刻む。通りは静かで、僅かな人たちが足早に行き交う。しかしそんな中でも、多くのビルや建設現場では照明が煌々と照らされ、それぞれのガードマンが監視の目を光らせている。ナムディン省出身のグエン・ヴァン・ヒさんは、ハノイのタイハ通りにある銀行のガードマンとして働いている。
彼は既にガードマン歴20年になるという。彼の両親が亡くなったのは彼が10歳の時で、そして姉に従い首都で生活を築く日が始まった。靴磨きなどの仕事を通りでして7年後、友達が彼にレストランでのガードマンの仕事を世話してくれたという。

「レストランのガードマンという仕事は端から見ているほど楽じゃありません。監視のみでなく、店のお客さんに対する接客も併せて行い、彼らにレストランのトータルなサービスを喜んで貰わなければなりませんでした。」とヒさんは述懐する。彼は、一度、礼儀の欠如が元で小うるさい客の不況を買ったのが原因で、店を首にされたことがあるそうだ。「私のこれまでの人生はタフそのものですが、私はこの仕事が好きなんです。」とヒさん。

首になったヒさん、捨てる神あれば拾う神ありの喩えの如く、客としてきていた銀行家が、ヒさんの仕事の経験と正直な人格を買って、彼を銀行のガードマンとして雇用することにしたのだった。
一生懸命 銀行で働くヒさんだが、心ない人々は彼の事をストリートチャイルド出身のガードマンとしてしか見なかったという。彼の同僚のフィ・ヴァン・ザンさんは、多くのガードマンは他の人々から尊敬をされないものだと話す。「この銀行で働く前、私はハンダイスタジアムで、もぎりの仕事をしていました。ある日、チケットを持たぬ若者が強引に中に入ろうとしたので、彼の肩を掴んで引き戻そうとすると、若者は私の顔に唾を吐き、侮辱したのです。しかし、私はじっと耐えるしかありませんでした。」とザンさん。

商工業省のガードマン、グエン・テエ・タンは誰もがこの仕事に適しているわけではないという。「24時間、我々は神経を集中させ監視に当たります。僅かな気のゆるみが、泥棒の侵入を招き、数ヶ月分の自分の給料で穴埋めできないほどの被害を顧客にもたらす事になるのです。」と、タンさん。彼自身も過去にミスが元で自腹を切り弁償したことがあり、彼の多くの同僚は同じ状況に置かれていると話す。泥棒のほとんどは麻薬中毒者で、日々、彼らの監視と薬物中毒の危機に晒されており、何度か彼らに薬物の入った注射器を打たれそうになったことがあるそうだ。

ゴックカン湖近くの建設現場をパトロールするド・ヴァン・ティンさん。「建設中の建物に侵入する泥棒は多くありません。しかし、それが完成し高価な家具などが運び込まれた時を見計らい、彼らはやってくるのです。また、昨年、橋梁工事現場を舞台にタイビン省出身のガードマンが泥棒に殺され、その遺体は河に投げ込まれました。そして以来、ガードマンの数を増やすと共にガードする誰もが用心深くなりました。」と、ティンさん。

現在、ベトナムには十数社の警備会社が存在する。警備会社が最初に誕生したのは1990年代後半で、ベトナムに興行でやってきた香港の歌手リ・ミンのボディーガードを請け負ったタンロンサービス社である。

2001年に、首相が警備サービスに関する法令14を発行し、公安省はそれを回覧させることに拠って実施に踏み切った。しかし、これは警備会社設立に関する条件面だけをカバーしたもので、ガードマンの訓練について細かい規定事項など網羅されていない。
現状、公的なガードマンのための訓練プログラムも無ければ、ガードを資格として認定する基準も無い有様だ。故に、総ての警備会社は自前のガードマン要請プログラムを持ち、その中には関連の法律や外国語並びに格闘技・救急措置・火災防止などが含まれている。

ティンさん曰く、多くの人々はガードマンになるような人は無教養であると考えており、結果的に差別的待遇や失礼な振る舞いをする。しかし、この仕事はリスキーで、生命と所有物を守るために必要なもの。故に総てのガードマンは生活の糧をここから得る一方で、人々から丁寧に扱われる事を望むのだと。。。。

(辛口寸評)
弊社ハノイの事務所、今から既に2ヶ月ほど前になるが、テト商戦を控えて夜間不用心なので、ガードマンを導入するか業者を招き検討して見た。ベトナムのガードマンの養成をするため、警備会社各社はそれぞれ独自に所属するガードマンへの訓練・教育を行っているものの、やはり先進国の様には行かないらしい。

先ず、ガードマンといっても100%信頼は出来ないという。故に、事務所の中へは入らず、外にガードマン用のボックスを設け、事務所の鍵は封筒に入れ封印し、緊急事態発生時のみガードマンはそれを開ける事が許されるのだ。そうでもしないと、机の上に置いてあるものを彼らが盗んでしまう恐れがあるのだそうだ。

元々、警備を生業とする職業が誕生して未だほんの10年でしかない。黎明期といえよう。記事の中ではガードマンの地位向上などを呼び掛けるコメントが書かれていたが、やはり彼らに対する世間の信用度は低いし、加えて彼ら自身の素行を直してゆかないことには、人々からの信頼を勝ち得るにはまだまだ時間が掛かるだろう。

リスキーな仕事ゆえ、尊敬されたいとい気持ちは理解できるが、それには国家的なきちんとした資格制度を設ける必要もあると思われる。

01月09日(水) ヘルメットの正しい被り方
*今ではほとんどのライダーが先月、ヘルメット着用義務化に伴いヘルメットを被るようになったものの、多くのものがきちんとそれを着用していないという問題が顕在化してきている。最近の交通事故で、この問題が浮き彫りになったのだ。37歳のグエン・ヴァン・ソンさんは事故に遭った時、ヘルメットを着用していた。「もし、彼がストラップを、しっかり装着していれば命を落とすことは無かったでしょう。」と、ヴィエットドック病院の医師たちは指摘する。実は、ストラップが弛んだままだったために、事故遭遇時に、それで首を切ってしまい病院に搬送される途中に死亡してしまったのだ。

ドン・ヴァン・ヘ医師は彼の病院内で少なくとも2名の患者が、ストラップをしっかりと顎に掛けていなかったことが理由で、重傷患者として運び込まれてきたのを見たことがあるという。また同医師は、ストラップの誤装着は、気管と食道損傷の原因になると警告し、総てのライダーはきちんとヘルメットを被り、ストラップをきつく留めるよう訴えた。ヘ医師が行った11000人を対象にした調査結果に拠れば、88%のヘルメット装着者は、誤ったそれの被り方をしているという。ヘ医師は現在、ほとんどのライダーがヘルメット着用しているが、ストラップをきつく締めていないばかりか、ストラップを使わない者が多いと語る。

ヘ医師は昨年12月26日に交通事故が元で病院に担ぎ込まれた5人の患者の内3人は頭からヘルメットが外れた状態だったという。ただ、脳に障害を負う患者のパーセンテージは、着用義務化前は45%だったのに対し、現在は30%と低くなってきていると指摘する。同時にヘルメットを誤着用した場合の生存率は30%ほどでしかないとも同医師。ライダーは事故による怪我よりも交通警察から受ける罰金を恐れているだけで、従って、ヘルメットを被ってさえいればよいと考える傾向が強いのだという。

多くの人々がきちんとしたヘルメット装着方を知らないままである一方で、ヘルエットメーカーらがこの問題を更に拡大しているのだ。例えば、ホンダ&プロテック社で製造するヘルメットストラップ幅は僅か1.5cmしかなく、顎にフィットさせることなど出来ないのだ。加えて、限られた数ではあるもののベトナムで販売されるヘルメットのバックルがゴムで作られストラップが弛みやすいものが存在するのだ。結果的に、多くの人々が顎に着用する事が出来ず文句が出る次第。

「こんな狭い顎のストラップでどうしたらヘルメットを被れるというのでしょうか!?こんなのだったら、首の下に巻いた方が便利です。」というのはハノイ在住のチャン・ディン・バンさん。
グエン・ティ・ホアさんはヴィエットドック病院の医師たちからヘルメット誤装着の危険性を知らされ心配するものの、質の高いヘルメットというものがどういうものか判らないと訴える。ファム・ビーさんは、ヘルメット製造メーカーらがこの問題に責任を持ち、質の悪いヘルメットを供給し、それで事故に至った場合、補償をさせるべきだと提案している。

(辛口寸評)
ヘルメットの正しい被り方、案外知られていないものだ。僕が中学生の頃、自転車通学で、アコヤ貝のような波打ったヘルメット“シェルメット”を被るようホームルームの時間に指導されたお陰で、ストラップの先の顎を置くホルダーに、顎を中てるようにして装着しなければならないことを学んだ。その際、担任の先生が正しい被り方の見本として三億円事件の犯人とされる白バイ隊員の格好をしたモンタージュ写真を黒板に貼り、懇切丁寧にヘルメットは顎で被るもであることを教えてくれたからだ。我が身を事故から守るヘルメット、だからこそ、きちんと被る必要がある。ただ、不安なのはベトナム製ヘルメットのほとんどが世界的標準から見ると、それを遙かに下回るようで、在越のある知人などはわざわざ日本で買い求めたものを利用して凌いでいるそうだ。

01月10日(木) 銀行株 外国人割合の増枠を
*株式会社化された国営銀行の外国人株主割合を、ベトナム証券市場に外国資本を呼び込むために増枠させるべきだと、ベトナム金融投資家協会(VAFI)は提案した。同協会は現行、30%枠に収められている外国人株主法定限度割合を35~37%に増やすことを推薦すると、同協会のグエン・ホアン・ハイ事務局長はステートメントの中で指摘し、増枠は外国戦略的機関投資家へではなく、総ての個人・法人投資家に高い限度枠を与えるべきだと語った。「もし高い限度枠が承認されれば、ベトナム証券市場にとって外国人投資家を呼び込む良い機会となるばかりか、ローカル株式市場での質と量に厚みを増すことになるでしょう。」とハイ事務局長。

銀行株は外国人投資家にとって保有希望が高いものの、現在、上場しているサコム銀行(STB)とアジア商業銀行(ACB)の二行の枠は既に上限枠に達してしまっている。「外国人投資家は銀行株に乾きを覚えており、その枠を上げることは現況 動きの鈍い証券市場に活力を与えることになるでしょう。同時に、国内銀行が海外での上場に役立つことにもなると思います。海外での上場はベトナム証券市場が世界市場への統合の良い機会となるでしょう。」と事務局長は続けた。

外国人投資家枠を拡大することは、外国人投資家の支持が得られ、今後の証券システムの基盤と自治の向上を促すことに繋がるだろう。国家賞県委員会市場発展局のグエン・ソン局長は、今回の同協会からの提案を参考にするが直ぐさま実行に移す計画はないという。「WTOのコミットメントの下、ベトナムは、2010年までに外国人投資家のベトナム株式所有率の見直しを図り調整してゆきます。時が来れば監査機関は、市場開発に関与するための行動を起こすことになります。」とソン局長は結んだ。

(辛口寸評)
ベトナムでは外国人投資家の株式購入枠というのがあり、一般株は発行株式の49%までが、銀行株は30%までの限度枠が設けられている。
これは外国資本に株式会社化されたベトナム国営企業の経営権を乗っ取られないようにするための措置だが、どうもこれが足枷となり、ベトナム証券市場が今ひとつ軟調といった今回の論評だが、二行しかない銀行株枠を拡大したところで、果たしてどれほど市場にインパクトを与えるのか、僕は懐疑的に感じている。

これが、銀行株だけでなく一般株の枠も拡大ということになれば、既に多少の影響は出てくるだろうが、それにしても今後も、Sought afterな新規上場企業が市場に随時 参入してくることを思えば、一過的にはそれらが牽引役となって取引が活発になる可能性はあるものの、直ぐに調整し成らされるのがオチだろう。ましてや、人気の銀行株といっても、民間は別にして、ベトコンバンクなど元国営系大手は、かなりの不良債権を内に秘めているので、株価の実力は相場の半分以下と見て間違いない。この事は銀行株を買う際にカウントして置くと好いだろう。

01月11日(金) ベトナム人も高級外車がお好き
*数日前、2008年型最新モデルのロールスロイス・ファントムがホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着した。税込み価格で150万米ドルのこの車は、ベトナム一高額な自動車のタイトルを独占したのである。
この車を輸入したのは、自動車愛好家たちの間で有名な女性実業家で、彼女はBMWが好きで既に3台所有しており、亦、高価でエキゾチックな高級車を所有するためには金に糸目をつけないベトナムの高級自動車マニアのひとりでもある。

昨年12月中旬、推定価格23万米ドルの真っ赤なベントレーフライイングスパーが、ベトナム客に届けられた。この車は中古車だが、アメリカやイギリスでは珍しく、最も人々に求められている高級モデルなのだ。ベトナム統計局の調べでは、昨年、ベトナム人が28000台の輸入車に支払った額は記録的な5億2300万米ドルにも上り、2007年度の輸入車への派手な金遣いは対前年で223%に達しているという。そして、高級車の輸入に占める割合は、全輸入自動車のかなりのウェイトを占めるようになってきているとのこと。

アメリカ贅沢品研究所が年間20万米ドル以上を稼ぎ、個人資産500万米ドル以上の小富豪を対象にしたアンケート結果に拠ると、ロールスロイスはベントレーに次ぐ世界トップランクの高級車と考えられているそうで、それが現在、ベトナムに3台存在し、その一方でベントレーが20台、内14台がホーチミン市にあるという。

亦、ベトナムの富裕層はアストンマーチン、BMW、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティ、メルセデス、そしてポルシェを含む贅沢なモデルを購入する傾向にあるそうだ。250台限定生産のランボルギーニ・ガラードSEの欧州での価格は207098米ドル。その249台目に作られたモデルが昨年11月にベトナムに持ち込まれている。

あるベトナム人実業家は、約40万米ドルの防弾装備のBMWを所有している。アウディーR8は、パリで開催されたモーターショー後の2007年に正式に国際市場に投入された。ドイツ国内でのその価格は約11万米ドルで、日産僅か15台しか生産出来ないものだという。

ところが、この車も販売開始直後、昨年9月中旬にベトナムに輸入されている。輸入高級自動車増加の背景のひとつの要因として輸入自動車関税の引き下げがある。ベトナムは2007年10月に60%に関税を引き下げた。それ以前8月までは70% 昨年上旬は80%だったものが段階的に引き下げられて行ったのである。

その理由としては、ベトナムに実業家を中心にした富裕層が増加してきたことにある。運輸省の最新統計に拠れば、ベトナムの総人口は現在8600万人で、自家用車量は110万台存在するという。「ポルシェ自動車は、ベトナムでの販売に高い可能性を見出しているメーカーです。」と言うのは、ベトナム・ポルシェのアンドレアス・クリンガー社長。

クリンガー氏曰く、2008年度には数十台の販売を目標とし、2009年の販売台数は前年の倍増を目指すと鼻息が荒い。「何分、ベトナム人は高級車購入に躊躇しません。ベトナムの道路の状況は高級スポーツカーにとって決して理想的なコンディションとは申せませんが、これら自動車のオーナーたちは、彼らの所有する高級車を通して、自身の成功と贅沢を誇示するんですよ。」と、クリンガー社長は結んだ。

(辛口寸評)
ついこの間まで、この国の自動車といえば、ロシア製やチェコ製、たまに1950年代のフランスのシトロエン辺りが、黒々とした排気ガスを撒き散らしながらたまに通りを見かけるほどでしかなかったが、この頃では最新のメルセデスやBMWなどは当たり前のように目にするようになった。しかもSクラスや7クラスを、、、

バイクの洪水の中で、いつ傷つけられても可笑しくない交通事情の中、ビクビクしながら高級車に乗りたくは無いが、それは僕がただの貧乏性ってことで、高級外車を乗り回すベトナムの人々は、きっと、そんな些細なことにいちいち気にしていないのだろう。

とはいえ、この様な層が誕生しつつあると云う話題のみで、ベトナムを構成する圧倒的大多数は貧しいままだ。ベトナムは経済発展進捗と共にますます高級外車が我が物顔で公道を走るようになるのだろうな~。取り敢えず僕には目の保養となるだけだが、、、(笑)

01月12日(土) 今が師走のベトナムと正月イベント
*新暦のお正月はベトナムの大都市でも人々から熱烈に歓迎されたのと同様に、今年2月7日の旧暦のお正月(テト)も人々から喜色満面で受け入れられることだろう。大晦日の2月6日夜には、2つの音楽ショーと色とりどりの打ち上げ花火で、ホーチミン市民の新春気分を盛り上げる予定で、現在、これらの主催者たちは準備に追われているところだ。

お祭り気分をもり立てる為、レズワン通り・ドンコイ通り、そしてレロイ通りなどには糸で吊された提灯の灯りで飾り付けが施される予定だという。2月5日から10日までの6日間、市中心部にあるグエンフエ通りでは、ベトナムがWTOに加盟初年度を紀年した色とりどりの花が咲き乱れる花市が開催されるとのこと。

グエンフエ通りは、ホーチミン大統領アプリコット花壇を含む3つのセクションに分けられ、主催者の管理委員会はライブ音楽の演奏や見学客の為の各種屋台を舗道に設置し食べ物を提供する予定だ。

100人以上の男優と女優が参加して繰り出される花車のパレードは、テトを祝うイベントのひとつとして2月10日行われる。亦、同日、一組の巨大バンチュン(正月に欠かせぬちまきのこと)を、新年の幸福・平和・安寧を象徴し展示なされるという。

今回、一連のテト祭に掛かる費用は約15億ドン(94万米ドル)は、ビナミルク・ペプシ・サイゴンツアー・マレーシアベルジャ社などの主要企業のスポンサーに拠って賄われ、約2億ドン(12万5千米ドル)が、チャリティーとして集められる予定だ。

(辛口寸評)
日本は正月も終わって、普段の生活に戻って久しい頃だと推測するが、ベトナムは旧暦を祝うため丁度、今ぐらいの時期からこの国の人々は旧正月テトに入るための準備をし出す。テトは、人々がそれぞれの田舎に帰省し、家族揃って新年を迎える一大行事で、子供から大人まで等しく待ち遠しく楽しみにしているものなのだ。

正月を迎えるために庶民の購買力は劇的に上昇するのもこの時期である。うちの会社も当然、その恩恵に与っており、今月だけで通常月の売上の4~5倍を稼ぎ出す。人々は師走そのものを今、味わっており正月に向けた忙しい時間を過ごしているのだ。さて、もう一働きするとしよう。

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