国内・海外から、ご支援頂きました、皆様へ深く感謝します!
阪神淡路大震災の発生から、4384日が経過し13年目の朝を迎えました。
今日も、あの日と同じように寒い朝でした。この間、お寄せ頂きました多くのご支援に対し心から感謝申し上げます。12年の間に6434名の方がお亡くなりになったとの事です。尊い生命を奪われた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
神戸を中心にした被災地は、外形的には徐々に立ち上がり元に復す努力を重ね、現在は、中心市街地の多くはほぼ往事の景観を取り戻すことができました。
しかしながら、激甚地域では、まだ多くが、思い描くような復旧から遠く取り残されています。その原因は、①老齢のために復旧に充てる決定的な資産を欠くため、前にも後ろにも進めないという状況があります。②特定地域では、地場に根付いた産業の競争力そのものが急激に低下し、体力面で復旧に要する資金手当てを含めて耐えられない事情を抱え込んだ事もあります。このテーマは、産業の国際競争力という観点から捉える必要もあり難しい要素を含んでいます。
大都市の被災地が抱え込んだ問題で、大切な事は、「老齢化した社会」と「産業競争力の相対的低下」という事実です。この問題は、いまは神戸の被災地に特化した問題に見えますが、実際には、日本国内のどこにも転がっている問題です。
「地域が老齢化した社会で、産業の国際競争力が相対的に低下」した社会で、激甚災害が発生し壊滅的な被害を受けると、立ち直る事が非常に難しいという事実を見せつけています。この点について、行政の調査分析だけではなく、市民の側が自らの問題として、これまで真剣に検証されたのかどうか、いま定かな記憶がありませんが、全国どこの大都市でも抱え込む問題です。
この問題は、ある点では競走ですから、経済合理性からすれば、より適切な地点へ生産拠点を移動するだけという現実として返されるわけで、この点への支援はありません。
それでも、多くの熱く温かい、人としての心が込められた「多くのご支援」に対し深く感謝申し上げます。悲しくも心ならず犠牲になられた6434名の皆様のご冥福をお祈りしつつ。
図らずも、1月17日は、1992年に「湾岸戦争」の火ぶたが切られた日でもあります。
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