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2008/02/28

中国共産党、注目の主要人事を既定路線で決定!

昨秋、中国共産党は、第17期共産党全国大会と中央委員会総会を開催し党中央の人事を決定した上で胡錦涛による指導体制を固めたが、その実務を担当するための周囲を固める人事をどうするのか注目を集めたままだった。

いよいよ全国人民代表大会(国会)開催を前に、国政を担当する実務者の人事を既定路線どおり決定した。
昨秋の党中央人事で、胡錦涛は、ようやく江沢民の呪縛と路線から脱却する事ができそうな体制を得たが、中国の全土隅々まで行き渡った江沢民の路線を修正するのは非常な困難を伴う事だろう。残り4年半程度の時間の中で、胡錦涛による体制はどのような変身を見せるだろうか。
中国の場合、唯一の政権政党である中国共産党が公正で透明な姿勢を示さない限り、中央権力たる政府は各機関の官僚は愚か職員も含め、世界に通用する「公正・公平・透明」な国家指導や政策展開ができるワケがない。
独りよがりの幼児の主張を繰り広げるだけで、周囲の国から笑いものにされ、バカにされている事も分かっていながら分からない素振りで恥の上塗りに耐えている。
政治は属人的である。そのものだ。

政治を預かるトップが変わると、その人物を担ぐ勢力が、ここぞとばかりに自分たちの理念を実現しようと懸命の流れを形成する。
その際、前任者の政策と異なろうと押し通そうとするのである。
用いられる言葉は「原則」である。「政治の原則」「政策の原則」「決定の原則」「政策の原則」などが連発される。実に便利な言葉だ。
党中央に君臨する最高の政治権力者が、党として党の機関に図り決定した事へ異を唱えたり覆す事は容易にはできない。

いずれの国でも、言葉を置き換え便利な道具にするのは「官僚の得意技」である。
中国も、言葉の国である。

現在の状況をいえば、
中国も、江沢民の路線から胡錦涛が提唱する路線への変更を受け、緩やかながら確実に変化している。「経済成長による国土整備と、調和のとれた社会」を実現する事を目指しているように見える。
最初の5年間は、大変な苦労をさせられた胡錦涛が、自らが主張する路線が中国国内で幅広く支持され、国際社会からも好意を持って期待されているためか、自信のある政策展開をしているように見える。

さて、国政の実務者人事は、既定の路線(事前の噂どおり)であった。
その意味で、新鮮さを欠くが驚かないで済む点が良いのかも知れない。

とにかく、巨大な国家なのだから、図体だけがデカイのではなく、文字通り大人の風格を備え安定していて貰いたい。幼稚な小理屈で駄々をこね廻るような見苦しい態度は改めて貰いたい。現地に立てば立つほど見事にその感想を持つ。

引用開始→ 中国共産党の2中総会が閉幕、国家指導者人事案など採択  (讀賣On Line)

北京で25日から開かれていた中国共産党第17期中央委員会第2回総会(2中総会)は27日、3月5日からの第11期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議で審議する国家指導者人事案などを採択して閉幕した。

総会はまた、政府機構改革案を承認し、全人代に提出することを決めた。これにより、行政効率の向上を目指して、中央省庁の一部が改編される見通しだ。

全人代では、胡錦濤・国家主席、呉邦国・全人代常務委員長、温家宝首相らがそれぞれ再選される。(中国総局)
(2008年2月27日21時50分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.  ←引用終わり

引用開始→ 中国共産党、2中全会終わる 首脳人事など内定  (asahi.com)
2008年02月27日20時54分

北京で開かれていた中国共産党の第17期中央委員会第2回全体会議(2中全会)は27日、3日間の日程を終えた。3月5日開幕の第11期全国人民代表大会(全人代=国会に相当)第1回会議にはかる国家・政府の人事案などについて討議し、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席(65)や呉邦国(ウー・パンクオ)全人代常務委員長(66)、温家宝(ウェン・チアパオ)首相(65)を中心とする指導部人事を内定した。

2中全会では、昨秋の党大会で政治局常務委員に昇進した習近平(シー・チンピン)(54)、李克強(リー・コーチアン)(52)両氏を全人代でそれぞれ国家副主席、筆頭副首相に選出することにも一致した模様だ。一方、省益がからんで全人代の議論の焦点となりそうな政府機構改革についても討議、「職能を有機的に統一する」という胡主席の方針を確認した。(WEB朝日新聞社asahi.com)  ←引用終わり

併せて、中国大批判を以下で10連発↓

① 3月17日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_c6c5.html

② 3月16日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_7025.html

③ 3月15日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_e635.html

④ 3月13日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_0fe7.html

⑤ 3月10日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_1692.html

⑥ 3月01日→  https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_1f76.html

⑦ 3月07日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/03/post_be75.html

⑧ 2月23日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/02/post_c9f2.html

⑨ 2月15日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/02/post_7ce8.html

⑩ 2月11日→ https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/02/post_753b.html

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