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2008/02/13

ヒラリー、大統領予備選で敗退決定的に!

ヒラヒラ・ヒラリン幕近しかなぁ?

アメリカ大統領(予備)選挙、速報では、民主党の候補指名争いで、ワシントンDCでも隣のバージニアでもバラマキがヒラヒラ・ヒラリンを押さえ優勢との事だ。開票は間もなく始まるらしいが、投票者への聞き取り調査による情勢を三大ネットワークが報じている。

Rtr200801080062ヒラヒラ・ヒラリンは、基本中の基本であるニューヨーク州、フロリダ州、カリフォルニア州では勝利した。ここは頑張り踏ん張ったようだ。しかしながら、少し前にも掲出したが、ニューヨーク州を押さえることはできたが隣のコネチカット州をバラマキに押さえられ無惨にも落とす事になった。東京の選挙区で勝ったものの神奈川の選挙区で負けたようなものだ。ヒラヒラ・ヒラリンにとり、これは痛い話だ。小さいとはいえ何たって東部13州の一角を占めるしニューヨーク市の隣で通勤圏の州なのだから。つまりニューヨーク州の半分は負けたようなものだった。

もう一つ、先週は西海岸のワシントン州(シアトル)で敗退した。これはコネチカット州での敗北に次いで厳しい状態になった。シアトル市を軸にしたワシントン州は、西海岸ではまだ比較的恵まれた州だから、ここでバラマキに敗れた事は今後を占う一つのキーワードになるだろう。

追加するなら、東部13州で北東部に位置を占めるメーン州でも退けられた。LLBeanのメーン州だ。ハリケーン・カトリーナの直撃被害を受けたニューオルリンズを抱える南部のルイジアナ州はバラマキの圧勝は想定の範囲内でもなぁ~。

今回は、首都決戦である。ワシントンDCとポトマック川を挟んだというよりワシントンDCを包含するバージニア州(南部とはいえ)である。ペンタゴンで著名な国防総省はバージニア州にある。

ヒラヒラ・ヒラリンとバラマキはデッドヒートと報じられているが、ヒラヒラ・ヒラリンが押さえた地域とバラマキが押さえた地域を比べると大変興味深い。現在のアメリカが抱える病巣が見事に描かれている。

ヒラヒラ・ヒラリンは東部13州の一部と西海岸の一部に巣喰う勢力そして東部で収奪行為から引退したゴロツキどもが大挙して移住したフロリダ州で勝利しているが、中西部、南部の各州ではバラマキに奪われている。前でも触れたように、ニューヨーク市から追い立てられた人達の居住地、隣のコネチカット州では敗退している。ここがポイントだ。

現在、アメリカの社会が抱え込んだバカバカしいまでの深刻な病気は?それは「サブプライムローン」であり、予想された事とはいえ、その破綻が現実の問題となり正直なところ、普通に暮らしてきた善良なアメリカ市民の大半が、どこの誰からどのように「収奪」され続けてきたか見てしまったのであり、その事実を深く自覚させられたのである。

だから、東部13州のどこかに巣喰う抑圧者を基盤にすると想定できるヒラヒラ・ヒラリンへの拒否感を示しているのである。以前にも触れたがバラマキによる静かな革命が進行していると考えるべきである。

全米には3億人の人が暮らしている。その中の300万人、更に1%程度の3万人程度だけがいわゆる「オイシイ生活」を保証され「収奪」を楽しんでいるのである。東部13州はアメリカ合衆国の国旗「星条旗」の「条」に象徴される最初の「タネ」の州である。ヨーロッパ大陸から命からがら移住してきた人達が、当時の悪逆非道の「大英帝国」と独立戦争を戦い、何とか勝利し、ここから発布された(大英帝国からの)独立宣言がアメリカ合衆国の原点である。

しかし、「大英帝国」から独立を為した「アメリカ合衆国」は、やはり「三つ子の魂百まで」の例えに違わず、自らが主人公になっただけで、周囲を睥睨し従え収奪する事で今日の基盤を築いている。メーン州はモンゴロイドのアメリカ・インディアンの人達が暮らす平穏な地であったが、そこへ植民した「ヨーロッパ大陸から移住の新アメリカ人」に蹂躙され、権利を奪われ土地を奪われ生命を奪われた。そして250年の歳月を経て同化させられた。

しかし、「サブプライムローン」のような悪逆非道な金融制度で、改めて「収奪」されている。このことへの怒りは物凄く強い。押さえられない怒りが米国社会に満ちている。バラマキが主張するように、「白人のアメリカ」、「「黒人のアメリカ」、「ヒスパニックのアメリカ」、「アジア人のアメリカ」なんて何の関係もない「ただ『アメリカ合衆国』があるだけだ!」という主張に感化され、燎原の火のように支持が広がりを見せているのである。

いま、アメリカ合衆国はサル・ブッシュが展開した0.1%にも満たないゴロツキどもの生活要求に応え奉仕する政策を受け、99.99%の中で自覚した「善良な市民」が怒りを爆発させているのである。この結果を受け入れられないと、東部13州を牛耳る一握りの支配者が考え、まだ「我欲」を追究しようとするなら、アメリカ合衆国は分裂解体する以外に途はないのである。

アメリカ合衆国は「全体が少数に奉仕」させられる「金融資本主義」による「上位」が「下部」を「収奪」する事を止める以外に生きる途はないのである。この構造は「中国」も「北朝鮮」も同じである。

さて最後に「映像視認」による決定的な事実をひとつ、ワシントン州での映像だったとの記憶だが(間違っているかも知れない)、三大ネットワークのどれかかCNNが報じた映像だ。日本で放映したのはNHKかテレビ朝日かだった。

ヒラヒラ・ヒラリンの側が主催した党員集会で、ヒラヒラ・ヒラリン(服はシッカリしたデザインと仕立て)が敗北の総括集会をしていた。そのすぐ右後方(ヒラヒラ・ヒラリンのすぐ左後ろ)をシルクのドレス(ほぼイブニングドレス)を着た実に美しいブロンドの淑女が、誰かに何かの指示を与えるためかヒラヒラ・ヒラリンの後方の位置から誰かに指示しながら離れたのである。テレビカメラマンは固定したテレビを動かし人物を追ったワケではない。自然に映っていたのだった。

続いて映像は、バラマキの側の党員集会へパンした。そこに映じられた光景は、質素な衣服を身に纏うバラマキを中心に支持者を映じている。いずれの側も自然で普通の衣服である。しかし、そこに「収入の格差」が明確に映し出されていた。そして、どの層が誰を支持し誰の下に集まっているかを静かに淡々と報じたのである。

ヒラヒラ・ヒラリンを支える側は、美しい衣服に守られている。

バラマキを支える側は、質素で簡易な衣服を身につけた人達が溢れている。

報道映像は、全米へ、全世界へこれらの光景を報じている。

イメージ選挙でもある。短いメッセージも必要ない。映像は静かに全てを語る。そこに共感する人達が現れる。ヒラヒラ・ヒラリンは、東部エスタブリッシュメント(収奪する側の利益)を背に受けていることが見て取れる。

サブプライムローンで収奪され尽くした事を知った、多くの米国市民(US Citizen)はホントに「怒っている」。敏感な人はこの種の映像を見逃さないのである。そしてそこに隠された事実を知るのである。この点をヒラヒラ・ヒラリンは理解できていない。勝負がつかなかった民主党の大統領候補指名予備選挙、もう、勝負はついた。

200801209502451nマーケティングの視点で考えると、ヒラヒラ・ヒラリンは「サブプライムローン」の破綻がなければ、ずっと楽に選挙戦を展開し「バラ色」の夢を描き出し、「合衆国初の女性大統領」というコンセプトを維持できたと考える。しかし、「サブプライムローン」は焦げ付き実質的に破綻した。それは米国の「金融」がどのような構造であったかを見せつけた。「年金ファンド」もその本質をさらけ出した。その「年金ファンド」による配当利益を誰が受け取っているのかを明らかにした。それは誰を支持しているかまでをも明らかにしてしまった。既に、ヒラヒラ・ヒラリンは選挙戦略の基盤に置く足下が批判に遭い崩壊の危機に瀕していると言えなくもない。戦略でも戦術でも絶大な応援者でも負けている。

後は、アメリカ合衆国が分裂するかどうかである。見守ろう!

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