国産ジェット「MRJ旅客機」、いよいよテイクオフへ!
満を持して、三菱・リージョナル・ジェット機(MRJ)がいよいよ実現する。
報道のように、日本航空と全日空が最大70機購入するなら、事業着手まで後30機と言われていたが、ベトナム航空も非公式ながらMRJを10機は購入する意向を示している。
こうなると、事業着手まで残りは20機だが、簡単に運ぶとは思えないが、当初想定の100機目標は遠いゴールではなくなった。
そのように考えていたら、三菱重工はMRJ事業への着手方針を固めた模様。
いよいよ、国産ジェット機「MRJ」がテイクオフする事になる。
自動車一台当たりの部品点数は3万点。
MRJクラスの小型ジェット機は30万点を使用する。裾野の広さと自動車とは根本的にレベルそのものが異なるため、産業全体へ与えるインパクトが全く違う。
様々なハイテク製品を軸に、ボーイングにもエアバスにも部品供給を繰り広げ、下請け生産を担ってきた日本の「宇宙航空技術」だが、ここ一番いまこそ踏ん張りどころだ。
三菱重工、川崎重工、富士重工、新明和工業と、世界で誰もが認める高度な航空機生産技術を持つ会社が日本には存在している。
なぜ、いままで米国に遠慮してきたのか、よく分からない。
あるいは「YS-11」の失敗が余りにも大きかったのか?
それは「武士の商法と公家の商法」が市場を無視し、互いの無責任ぶりを競い合った結果に過ぎない。「YS-11」のビジネスフレームは、現在の行政官僚による無責任構造が引き起こした数々にわたる政治・経済の混乱と同じ構造である。
その種の、バカバカしさを正面から克服する事もなく、優れた能力を保つ「YS-11」を世界の片隅で寂しく飛行するだけの機材へ陥れてしまったワケだ。
それがトラウマとなり、今日まで日本は本格的な民間機市場へ製造参入する事をしなかった、意志すら見せなかった。
中国や、ロシアが先行しても、オモチャみたいな機材に過ぎない。
ブラジル機もカナダ機もその無能ぶりを見せつけているではないか。
MRJ
満を持して世界の空を飛ぼうというのだ!
国を挙げて「MRJ」を売り込もう!
たかだか一機30億円だ!100機販売しても3000億円にしか過ぎない。2000機販売して6兆円円の市場シェアを目指すべきだ。
できれば、必要な改修を繰り広げボーイングの「B737」シリーズのように長命なベストセラー機材になってほしいな。
高い燃費効率と簡易な使い回しができれば、必ず間違いなくベストセラー機になる!
国は、ワケの分からない「道路財源」などに拘らず、思い切って未来の事業へ資金を投入せよ!その際、無能でセンスのない行政官僚は口出しするな!
国も、貿易保険を提供しようというのだから、ようやく本腰を入れる姿勢を見せたか!?
引用開始→ 三菱重工、小型旅客機事業化へ・国産40年ぶり (日経NET)
三菱重工業は国産初の小型ジェット旅客機を事業化する方針を固めた。全日本空輸と日本航空が最大で合計70機を購入する方向で最終調整しており、アジアの航空会社からの打診を含め一定の受注数が確保できると判断した。今後高成長が見込める小型旅客機市場に参入し、航空機事業を拡大する。国産旅客機の誕生は「YS―11」以来、約40年ぶりで、部品や素材など日本の製造業に幅広い波及効果が期待できそうだ。
三菱重工は小型ジェット旅客機「MRJ」について航空各社と価格や保守、納期遅れの際の補償などで詰めの交渉をしている。条件面で合意すれば、全日空は早ければ月内にも購入を決める見通し。その後、三菱重工が取締役会で事業化を正式決定する段取りだ。
[3月20日/日本経済新聞 朝刊]
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引用開始→ 三菱旅客機輸出、国が保険新設し支援…購入代融資に損失補償 (讀賣On Line)
政府は15日、三菱重工業が事業化を目指している国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の事業化を支援するため、貿易保険にあたる「航空機輸出保険」(仮称)を新設する方針を固めた。
機体を購入する航空会社に邦銀が融資して、融資が焦げ付いた場合、100%損失を補償する。国が異例の支援体制を取る背景には、航空機産業は、多くの企業がかかわり、すそ野が広いため、将来的に日本企業全体の技術力の向上につながるとの判断がある。
関係者によると、経済産業省所管の独立行政法人、日本貿易保険(NEXI)が主体となり、保険の対象は邦銀が外国の航空会社やリース会社にMRJの購入・リース資金を融資する場合だ。融資先の航空会社の経営不振などで返済が見込めなくなったり、相手国で戦争や革命が起きて外貨を送金できなくなったりした場合の損失を全額補償する。邦銀が支払う保険料は、MRJの機体を担保に押さえて割安に設定する。融資額の100%を債務保証するのは異例。NEXIは保険の枠は設けず、販売やリース契約が成立して、申し込みがあれば、すべての保険を引き受ける。
MRJは2012年度の就航を目指している。価格は未定だが、競合するカナダやブラジル製の小型ジェット機と同額程度(30億円)と仮定すると、100機売れれば最大3000億円、採算ラインとされる300機が売れれば最大9000億円規模の資金需要が見込まれる。
(2008年3月16日03時10分 読売新聞)
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コラコラコラムが、このニュースを21日に掲出した際は、ベトナム航空が10機購入すると、誰よりもどの報道メディアよりも先行報道したが、もう10機増えたようでベトナム航空はMRJを合計20機三菱重工へ発注する事になる模様。
(追加掲出:2008/03/22 21:10)
引用開始→ 三菱重工の小型旅客機、ベトナム航空が購入へ (日経NET)
(2008/03/22)国営ベトナム航空は三菱重工業が開発・生産に乗り出す小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の20機購入に向け最終調整に入った。交渉がまとまれば、日本以外の航空会社による初の購入となる。三菱重工はベトナム国内にMRJの部品工場を建設する方向。購入資金は日本政府が貿易保険などで全面的に支援する。ベトナム航空の発注により、MRJは事業化に向け一段と弾みがつく。
訪越中の三菱重工首脳が21日午前にベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談。その後、ベトナム航空と最終交渉に入った。早ければ4月上旬に正式決定する見込み。MRJ20機で約640億円になるとみられる。購入費用は日本政府が支援し、独立行政法人「日本貿易保険」の貿易保険と国際協力銀行の低利融資などを組み合わせる案で調整している。(12:06)
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