京都・祇園祭 激しい雷雨に洗われた宵々宮、宵宮は梅雨明け、巡行は晴天に!
学生が「ミンナで『祇園祭』に行きたいなぁ!」と、ある時の授業後に言い出したもので、「それなら、ミンナで行こうか?!」という事になりました。
最初は、17日の巡行を見たいという事なのかと考え、木曜日の授業を休講にするか、何やら理屈をつけて「フィールドワーク」にでもするか?!
と考えておりましたところ、ナンと、「昼間は、暑いから宵宮か宵々宮に行きましょう!」と学生はイロイロとアイデアを考えるモノで、「それなら16日の宵宮にしよう。講義を終えたらミンナ揃って出かけよう!」と話をしたところ、「宵宮は物凄い混雑やから、一日前の宵々宮の15日にしませんか?」と、あっさり却下されてしまいました。<15日は担当の講義がないでしょ!>
しかし、15日(宵々宮)を見に行く事に。
で、
「どこか、知り合いの『鉾町か山の知り合い』あるのんか?」と聞きましたところ、「そんなん、ありません!」と意図も簡単な返事が戻されました。
「それなら、ひとつ、友人にお願いして受け入れもらおうか」という事で、
早速「綾傘鉾」へご無理をお願いしました。
大いに歓迎されましたが、15日午後6時に「四条烏丸」へ到着した時間は、脳天を叩きつける無茶苦茶な雷雨に見舞われ動く事ができません(なにせ誰一人「傘」を持っていないのですから)。
「まぁ、そのうち、止むやろぉ!」と、とにかく悠長なモノで。
確かに、10分ほどで雨は上がりました。
さてそれではと、四条通と烏丸通りの西北角を占める「函谷鉾」を眺めながら室町を南へ向かい「鶏鉾」の横を通らせてもらい綾小路を西へ行き「綾傘鉾」へ無事到着。
友人の厚い歓待を受け、学生6名は「感動しきり!」状態でした。
祇園祭の仕組みや仕来りについて、簡潔に説明を受けましたが、感動と多少の興奮もあったようですから、どこまで理解したか計りかねますが、とにかく神妙な顔つきで話に耳を傾けていたようです。
「綾傘鉾」は「京都で学ぶ、京都に学ぶ」を掲げた「佛教大学」の学生諸君が、「祇園祭」の町衆としても参加し、ナマの京都の文化を体現しておられました。
また、「綾傘鉾」の特徴である「棒振り方と囃子方」として参加される壬生の皆様による、「祇園囃子」を眼前で拝見し拝聴することができました。
ご一緒した壬生出身の先生も、ご近所の皆様が眼前で活躍される様子に感激しておられました。休憩時間には、ナンとまぁ、ご近所のお付き合いやらご挨拶やらで、一転して多忙な様子に。
まぁ、来年からは、壬生の皆様とご一緒に担当の講義を忘れて参加されたらどうでしょう。
というより、これを機会に、またネットワークを広げて下さい。
適度に雨の上がり具合を考え、「綾傘鉾」の宮、「大原神社」へ「粽」を抱え参拝した後、周辺の「鉾町」をお訪ねする事に。「大原神社」では、奈良で「ならまち」のお世話をされる旧知の方と偶然にも出会い、先般の「学会研究大会」で基調報告を頂戴したお礼を申し上げたりでした。(世間は狭い!)
「綾傘鉾」を皮切りに、新町通りで「船鉾」、「岩出山」、室町へ戻り「白楽天山」、「鶏鉾」と周囲へお邪魔し、四条通へ戻り「函谷鉾」、「月鉾」を訪ねます。再び、室町通りへ足を踏み入れ「菊水鉾」へも足を延ばし、これらの「鉾や山」について知りうる範囲の知識を動員して学生に即席講義。感心されたのやら、呆れ果てられたのやら、分かりかねますが。
適度な時間(午後8時25分)に「函谷鉾」の前で「祇園囃子」を聞いた後に解散したのですが、ナンと遊び呆けたのかどうか知りませんが、16日の2限目の講義には誰一人出てきませんでした。
「コラぁ!気合いが、足らんぞぉ!」。
15日は、所用で一緒に行けなかった学生一人だけが寂しく出席してきたのには、正直、驚愕させられました。
「ナンボ、遊んでもエエから、次の日『休む』ちゅうのは、許さへんでぇ!ナメたらアカンゾぉ!気合いが足らんのんじゃ」と、雅な風情は吹き飛び、厳しい社会の現実をどう教えるか、ここが思案のしどころおきどころですね。
昔、むかし、その昔「ナンボ、酒呑んでも、エエ、二日酔いやろうが、そんな事関係ない。這ぉてでも出てこぃ!」って喚かれた時代が、何となく懐かしいような・・・・・・・
関係者は、ほぼ見るこのブログへ、多少の反省を求めて掲出しておきます。
「アナタ方への、見方と評価は一変してしまいましたから、もう当分、元へは戻りませんよ」。こんな後味の悪い事は初めてです!次の(講義)時、ハッキリ言いますが。
何よりも、八坂神社の祭礼儀式「祇園祭・山鉾巡行」の平安と、塵芥が祓い清められた夕刻の御旅所への「神輿巡幸」のご無事を心から祈念しております。
引用開始→ 梅雨が明け宵山堪能・祇園祭、通りにぎわう (日経NET)
京都・祇園祭は宵山。大勢の見物客で埋まった京都・四条通=16日、京都市下京区〔共同〕
京都・祇園祭は見せ場の「山鉾巡行」を翌日に控えた16日、宵山を迎えた。京都市中心部の四条通かいわいは午後6時に歩行者天国になり、祭りを堪能する家族連れや若者たちでにぎわった。
この日は近畿地方の梅雨明けが発表され、市内は晴れ間も見えて気温が30度を超える真夏日に。
通りに立つ鉾や山から「コンチキチン」の音が響き、うちわを手に、ご神体や秘蔵のびょうぶが披露された町家を順番に巡る浴衣姿が目立った。あちこちで「あすは出ません今晩限り」と厄よけちまきを売る童歌が流れ、趣を添えた。
京都府警によると、午後9時現在の人出は、昨年より1万人多い約36万人。
山鉾巡行は17日午前9時、長刀鉾を先頭に出発。祭りを世界遺産に登録するため、今年は巡行中に鉾と山計32基すべての重量を測定する。〔共同〕(22:54)
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引用開始→ 山鉾巡行前夜、華やぐ京都 祇園祭宵山 (asahi.com)
2008年7月16日21時33分近畿地方の梅雨が明けた16日、京都の夏を彩る祇園祭は山鉾(やまほこ)巡行前夜の「宵山」を迎えた。ちょうちんを飾った32基の山や鉾が並ぶ京都市中心部には「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)が響き、浴衣姿の家族連れやカップルら多くの人出でにぎわった。
ハイライトの巡行は17日午前9時、先頭の長刀(なぎなた)鉾が同市下京区の四条烏丸を出発して約3キロの道のりを進む。
大阪管区気象台によると、近畿地方は7月後半、高気圧に覆われて晴れる日が多くなるという。気温も平年より高めで、暑い夏になりそう。
(朝日新聞社asahi.com) ←引用終わり
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