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2008/08/11

グルジア戦争!ロシアの侵略思想を改めて眺める!

戦争は、最初に攻撃の口火を切る側が悪い?!
戦争は、どちらか一方が、必ず攻撃の口火を切らされる事で始まる。

戦争は、開戦を「仕掛けられる」のである!
数多の歴史がその事実を教えているが、戦争は、先に攻撃した側が「悪い」と、後に断罪されるのである。
従って戦争を仕掛けた側の手は「いつも綺麗」ままである。

「思想的対立」により生じる戦争も時にはあるが、
殆どの戦争は、「地政学的な理由」により引き起こされる。

一番大きな理由は、支配地(領土)とそれに属する市民(領民)の扱いが原因で争いが始まる。
古代から現代まで「基本的な構図」は同じである。

イスラエルとアラブ諸国の対立は、「宗教律」の対立もあるが、基本的には「イスラエル」の建国をを強行した事によるし、何よりもその際、パレスチナ人の土地を取り上げた事に起因している。
イランにしても、第2次世界大戦後、中東での安定的な石油利権確保を狙う「米・英」が「ハーレビ国王」を押し立て領土を間接的な支配下に置いた事が遠因である。
薄汚い「ハーレビ国王」はムハンマドの教えを忠実に守るホメイニ一派により打倒され、今日に至る「イラン」を形成する素地になった。
現在の「イラン」は宗教律による「戒律国家」に見えるが、そこへ追い込んだのは「米・英」の利権漁りが出発点と言えなくもない。
「イラク」は、中東の優等生だった。
しかし、かの「フセイン」は、「イラン」の混乱に乗じて、領土拡張の絶好機と考え、愚かな戦争に走った。
8年にわたる「イラン・イラク戦争」の始まりであり、「イラク」の終わりの序章となり、中東の安定崩壊の引き金になった。

同じレベルの国が争う場合、小競り合いで短期に終わるか、本格的な対立で長期化するか。
それは事情によるのだろうけど。

一般的に、小国が大国を相手に「戦争を始める」場合、これは巧妙に仕掛けられていると考えるべきである。
そして、小国が大国と戦う場合、大国の側は容赦をしない!
これは「世界史」が残した「教訓」である。
「小国」が勝っても「大国」は威張り散らすし「謝罪しない」のである。

「グルジア共和国」。
元は、「ソビエト社会主義共和国連邦」という「幻想連邦」が地球上にあった頃、その勢力圏へ組み込まれていた国家である。
「ソ連邦」最後の頃には、「ソ連邦の外務大臣・シュワルナゼ」を送り出した国でもある。

「幻想連邦」が続く中で、ロシア人が開いた土地へ転がり込む、グルジア人との根住が進み境界が分からなくなる。
徐々に、民族は同じ価値観を持つ者たちが蝟集し統合され自然に集団を形成する。
最初は、意図的に連れてこられた人達であり、やがてそれを頼る人達が自然に集合する。
そして、本来は別の国(文化や歴史が基本的に異なる)の中に、また別の集団が形成される。
ローマ帝国という巨大な国が出現して以降、大陸の中では営々と繰り返され繰り広げられてきたテーマである。

ロシアも、「帝政ロシア」と「幻のソ連邦」の時代に、これに倣ったのである。
元来、ロシア人はウラル山脈の西側に居住していたに過ぎない。
それが帝政ロシアが、シベリアを東進し、不氷の海を目指して南下し黒海沿岸を簒奪する。
東は日本海へ、南は黒海へ到達したワケで、黒海沿岸を領有する「グルジア」を簒奪し、そのままロシア革命以後には「幻のソ連邦」へ編入し支配したワケである。

グルジア共和国の中に「南オセチア自治州」という名の、ロシア人が比較的多い地域が残された。グルジアがソ連邦の軛を脱したとき、人はそれぞれ知恵を出し、最初の自治権を保障し「平和」を保つ事を試みたワケである。
しかし、その頃、誰もが想定しなかった(できなかった)急速な環境変化が生じ、グルジアはロシア文化圏を離れ、明確に西欧化する方向へ舵を切る。
これは同様の立場に置かれた「ウクライナ」に倣おうとしたワケである。
その切り札は「NATO」への加盟である。
ロシアは、グルジアの「NATO」加盟を許せるわけがない。

このまま、放置し手を拱いていると、自らが国境を接するグルジア領内が「NATO」に組み込まれてしまう。自分達の安全が保てない。
それなら!
と考えるワケである。
「南オセチア自治州」の分離独立要求を高め、「グルジア共和国」を揺さぶる行動に出る。
「グルジア」は耐えるが、やはりそれには限界がある。
耐えに耐え、遂に「国内問題」だからと、「南オセチア自治州」へ自国の軍隊を送ったら、これを待っていたロシアがアッと言う間もなく国境を破り大量の軍隊を送り込んできたという展開だ。
国力の差、軍事力の差は一目瞭然で、首都のトリビシをも爆撃するという行動に出たワケだ。何たって、ロシアはグルジアへ介入する口実を求め、散々、仕掛けてきたのだから電光石火の早技である。
グルジアは自国領内の問題を解決するために、ロシアに填められ、いま、ロシアに「南オセチア自治州」と石油油送パイプラインの権利を簒奪されようとしている。

終わりかけのサル・ブッシュは、テメーらが散々グルジアを焚きつけたくせに、この事態で何もできず、それどころか「胡錦涛」の掌の上で踊らされ「北京」で間抜けのサル面を曝して平気である。
ロシアのプーチンは北京滞在中であった。
ロシアは「北京オリンピック」に世界の眼が集中している時期を巧妙に狙い、グルジアを仕掛けたのである。
ロシアが領土に賭ける意気込みは、並や大抵のものではない。
日本人は、この事実をよく知るべきである。よく弁知すべきである!

寝言で「北方領土」は戻るワケがないのである!
寝言で「竹島」の領有ができるワケはないのである!
寝言では「尖閣列島」も失う可能性を否定できないのである!
そのためには「売国政治屋」ドモの一掃が必要なのである!

ついでに言っておくが、
今日に至る「アフガニスタン」の混乱を生じせしめた第一原因者は、「ロシア」である。
正確には「ソビエト社会主義共和国連邦」が侵略占領し、当時のアフガンを支配し政治制度を崩壊させた事が最大の要因である。
ソ連邦が侵攻してから「アフガニスタン」では、激しいゲリラ戦が展開され、ソ連邦の追い出しに成功した後、ゲリラ間での内戦となり、最終的な勝者となった「タリバン」が支配する事になり、それが「アルカイダ」と連携し「イスラム戦士」の基地化した事によりこれとの戦いを宣言する「欧米の十字軍諸国」との間で出口の見えない戦いに明け暮れているのである。

ロシア人は「核兵器と石油」を持っているからって、国際社会でデカイ態度で大きなクチを利かせている場合じゃないんだよ!
世界は、ヨーロッパの田舎者、ロシア人が「近代世界史における自国の侵略史を自己批判し謝罪するまで」彼らを許してはイケナイのだ!

引用開始→ グルジアが停戦提案、州都から軍撤退 ロシアは攻撃続行   (日経NET)
08月11日 01:53

【モスクワ=古川英治】旧ソ連のグルジアから分離独立を主張する南オセチア自治州を巡る同国とロシアの軍事衝突で、グルジアは10日、州都ツヒンバリから軍を撤退させ、ロシア側に公式に停戦交渉に入るよう求めた。ロシア政府はこれに応じていない。米欧もロシアに即時停戦を要求しているが、早期に実現するかは不透明だ。

グルジア側は10日、同国軍が紛争地域から撤退し、すべての攻撃を停止したとしてロシアの駐グルジア大使に停戦交渉入りを求める公式な文書を渡した。これに対しロシア外務省筋は、インタファクス通信に「南オセチアで戦闘が続いているとの情報がある」と発言、停戦のメドは立っていない。

ロシア軍は10日も南オセチア以外のグルジア領への空爆を続け、首都トビリシの国際空港に近い軍事施設が攻撃を受けた。「グルジアへの武器輸送を阻止する」との名目で黒海艦隊をグルジア沖に派遣、一時海上封鎖の構えを見せた。兵力も増強しており、1万人規模のロシア部隊が南オセチアなどに配置されたとの情報もある。
Copyright 2008 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.  ←引用終わり

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コメント

米イ悪の枢軸による第3次大戦へ向けたグルジア戦争の全体像

 イスラエルの最新兵器と訓練を受けたグルジア軍の南オセチア州に対する侵攻で始まったグルジア戦争には、世界再分割の戦略がある。
 それは、シオニストのイスラエルと世界最大のテロリスト国家米国の悪の枢軸が目指す、かつて失われたユダヤ人の祖国ハザール帝国(ウクライナ+ロシア南部を中心とする広大な領土)の再建という野心的な戦略だ。
 しかし米ブッシュ政権はすでに、銀河連邦新指導部との協定に違反して日本の岩手県沿岸北部地震をアラスカ配備の地球破壊兵器HAARPで08.7.24に起した結果、世界的に展開配備した虎の子の核兵器を全部同じ日に一掃されて、無力化している。 
 イスラエルと米ブッシュ政権は、このグルジア戦争にEUとNATOと巻き込んで有利な力関係で情勢打開を図ろうと試みたが、サルコジが訪ロしてメドベジェフと6項目で合意した結果、グルジア戦争の戦略計画が一先ず挫折した。
米国民主党のD.クシニッチ下院議員が提出して下院で審議決定した、ブッシュ弾劾決議案には、もう1項目の弾劾理由が増えた。
 詳細は:
http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/55.html

投稿: たつまき | 2008/08/16 01:38

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