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2008/11/17

ベトナム料理は「自然の味覚、化学調味料を使わない」事をウリにした時期もあった

昔むかし、その昔、もと留学生だった友人が、母国ベトナムが日本で脚光を浴び始めた頃、日本人と在住者(もと留学生・難民定住者・一時滞在者)向けに「ベトナム・レストラン」を始めた。
その頃、友人は「ベトナム料理の特徴は、化学調味料を一切使わず、自然の味覚で "旨味" を引き出す事にある」と説明してくれた。
「ホォ~!」なるほど。
確かに、自然が醸し出す不思議な味覚!この"旨味"は格別な気がした。
工夫の跡を味わえる。

友人のレストランは、いまも「自然の味覚が創り出す "旨味"」がウリだ!

で、その頃の話だが。
JALとVNが、関西国際空港を起点に直行便を始めた頃に、偶然、隣席へ乗り合わせた「味の素」のヒトがいた。
道中、暇なモノだから差し障りのない駄弁を交わす事になり、
ついうっかり「ベトナム料理の特徴は、化学調味料を一切使わず、自然の味覚で "旨味" を引き出す事にある」との受け売り話をした事がある。
「味の素」のヒトは、
「そのレストランは素晴らしい」と断言し、続けて「普通の市民の食生活も "いま" はそうかも知れませんが、経済成長すれば、必ず "化学調味料" が必要になります」と応えた。

「何よりも、料理に手間や時間をかけていられない」事が理由だという。

モノを知らない "とらえもん" は、「調理の手間は同じ事でしょ」と問い返した。
すると「確かに。調理に要する時間は大して変わらないでしょう。しかし実際はそうではありません。自然の "旨味" を引き出すには、毎日まいにち、新鮮な食材を手当てしに "市場" へ出かけ吟味し買い求める必要があります」と返された。
「レストランで勝負するならともかくも、普通の市民が、"仕事(収入)を手に入れたら『するワケない』でしょう"、これは世界共通なのですよ」と説明が加わった。

「なるほどなぁ」と感心させられる事頻り状態だった。
(自分自身の基本業務からして、この基本的な思考論理の不明と欠落を恥じた)

別には、「ベトナムの家庭料理で使用される "食材の旨味成分" を分析する必要もあり、そこかで得られる成分が日本市場で爆発的にヒットする可能性もある」とも。
その場合は、ベトナムが "売る市場から調達する市場" へ変わるワケである。

「調達できて、販売できる」、それは理想的な市場である。

あれから14年、「味の素」はベトナムに定着した。
いわゆる「味の素」だけではない。「味の素」が販売するいくつかの商材も認知されシェアを拡げている。
この事実の前に、「味の素」と件の人物の慧眼に敬意を捧げたい。

エースコックのヒトも同じような種類の説明をしてくれた。
(いまや、エースコックは、ベトナム市場で最も成功した「カップ麺」事業者である)

あの頃、ベトナム市場を開拓するために出向いた味わい深い "強者" の多くは、退職されたようである。
・ケーキショップを開いたヒト。
・家電販売のネットワーク整備に尽力したヒト。
 (どこへ行っても同じブランドの看板が隣で競い合う光景は不思議だった)
・カネもないのに、縫製工場を造ってしまったヒト。
・証券市場を創設しようと取組んでいたヒト。
 (いつの事やらと、眺め楽しんでいたら、本当に創設してしまった)
・日本食レストランの草分けのヒト。
・旅行業オフィスに挑戦したヒト。
・ベトナム雑貨屋を始めたヒト。
・オートバイ生産(CKD)に取組むヒト。
・自動車生産(CKD)に取組むヒト。
         ・
         ・
         ・  などなど、
流れ流れての一旗組を始め、上場企業から送り込まれる正規の市場開拓者まで。
熱を帯びていた頃の記憶が鮮明に浮き上がる。
いつの世も、フロンティアへは、様々なヒトと熱気が押し寄せる。

日本人の海外各国を観る幼稚で危ない精神構造は明治の終わり(1900年)頃から、何らの変化もない。
雑誌系マスゴミとワイドショー型TV放送は、自ら勝手に「市場ニーズ」を創り出し自家中毒気味に増幅させ悦に入って喜んでいる(幼稚増幅スパイラルだ)が、現実の市場開拓は容易ではない。

ここで上げた「味の素」に関わる話;
なんたって思い起こせば、ホーチミン市に日本人在住者は100人もいなかった。ハノイなら30人程度だろう。いま現在の定住者4500人超とは大違いだ。

引用開始→ 味の素、ベトナムに新物流拠点 調味料、保管能力2倍 (日経NET)
[11月14日/日本経済新聞 朝刊]

味の素はベトナムに2009年9月、調味料の新しい物流センターを開設する。同国での商品保管能力を2倍に引き上げる。営業強化のため、このほど北部のハノイに支社も開いた。ベトナムは経済発展に伴い調味料の需要が伸びている。ユニリーバなど欧州勢とのシェア争いが激しく、販売・物流体制を整えて事業拡大を目指す。

同社の09年3月期のベトナムでの売上高は158億円と前期比34%増を見込んでいる。風味調味料を「アジゴン」ブランドで販売。シェアは2位で、首位ユニリーバ社の「クノール」、3位ネスレ社の「マギー」と競り合っている。←引用終わり
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