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2008/11/25

タイの政治混乱 王室もバンコク市民も大いに迷惑!

タイの内政に干渉するような事(印象を与える)をしてはいけない。その点をよく考えた上で掲出しておく。
タイで長らく首相を務めたタクシンの政治は、お世辞にも「民主的」で「公平」「公正」だったとは、見え難いというか言い難い印象が強い。

それでは、タクシン以前の首相はどうだったか?
タクシンほど酷い政治はしなかった。この点は確かだし「タイ政治の誇り」だろうと思う。
それじゃ、なぜ、タクシンの政治が誕生したのか?
タクシンが率いる「(もと)タイ愛国党」の国会議員を選んだのはタイ国民である。

タイは、バンコクだけが異常に発展し繁栄を謳歌している。
「農村部は、成長から取り残されている」という見解もあるが、一方で「伝統を守っている」との見解もある。
直接的な現金収入で比較すれば、彼我の差は歴然としている。
しかし、それを以てタイの農村部が「貧困」だと決め付ける事はできない。同様にバンコクやチェンマイ、あるいはバンコク周辺で開発された工業地域が「富裕」であると決め付ける事はできない。

一定程度、工業化すれば「付加価値生産性」は「農業の生産性(収入)」を上回る事は事実だが、それを以て「富裕」であると決め付けるのは?
工業化による「付加価値生産」を計るには「技術や生産力」など、計る要素の奥は深まり単純に「工業化による『富裕』を議論」するのは難しい。

さて、タクシンは、貧困という農村部の事情に目をつけ、純情可憐なタイ族の人達に「愛国」概念を刷り込み心情論理を訴え、時には、政権の資金を「政策と称して隈無く配分(どこかの国も同じ事を考えている?)」し、大量に農村部の票を刈り取り(買い込み)、国会議員選挙で圧勝した。
日本の政治に置き換えるなら「田中角栄」が「日本列島改造論」なる珍奇な理論を掲げ、農村部に夢(土木事業)をバラマキ、「集票・集金」を同時に刈り取る方法で政治基盤を固めたのと同じ構図だ。
政権の座に就いた者が、後に「御用の御札で、お縄」となり、お白州で裁きを受ける構図も同じである。違うのは「タクシンは、逃亡し住まいを転々として、逃げ続ける『逃亡者』である」。田中角栄は「御札→お縄→お箱→お白州→控訴棄却(被告人の逝去により)」となった点である。でも、その娘は、恥も外聞もなく、相変わらず「虚言・妄言・暴(風)言」を繰り広げ、一人悦に入る「エチゴのオオカミ・ババァ」である。

当時の日本は、一人当たりGDP1000米ドル(1970年段階)ほどだった。
現在のタイは、一人当たりGDP3500~4000米ドルの間で推移している。

日本も、猛烈な工業化により所得配分の構造が変化する際、激烈な配分争いを経験している。

タイの経済構造は、中国人(華人)の4~5のファミリーが、資本と流通を握って放さない点である。これが、「いま、(自分達は)儲かっているか、どうか」が思考基準であり行動基準となるのである。
タイの政治は、少数の華人ファミリーへの貢献度が高いか低いか問われる、と単純に考えてもあながち間違いではない。(乱暴すぎると批判の礫を浴びそうだが)
タクシンも、元を正せば「華人」のヒトである。

有り体に言えば、現在、「反政府・反権力」と「政治の民主化」を掲げ、
「首相官邸を占拠し、国会を包囲して気勢を上げる(民主派)勢力」も、
元を正せば「利権侵害」の回復すなわち「利権争い」を繰り広げているに過ぎないのだ。
しかも、その主張実現に向け「タイ国軍」の出動を図るべく巧妙に仕組もうとしているワケだ。
先に逮捕された、民主派を公言する元バンコク州知事の某も、「利権回復」占拠組のカシラである。

タクシンの側も酷い代物だが、民主派を名乗る側も、「どうか?」と思う「動員された側」である。
従って、バンコク市民は、冷静で所詮は「コップの中の嵐」と、双方の行動を醒めた目で迷惑そう(批判的)な気分で模様眺めと決め込んでいるワケである。

まぁ、月末30日にはバンコクへ入るから、改めて現地で情勢分析をしてみたい。

引用開始→ タイ:反政府団体、2万人動員し国会封鎖
(毎日新聞 2008/11/24 19:33)

【バンコク藤田悟】タイの反政府団体「民主市民連合」は24日、約2万人のデモ隊を動員し、バンコク中心部の国会を封鎖した。上下両院の合同議会が予定されていたが、議員が議事堂内に入れず、延期となった。デモ隊は臨時首相府が置かれるドンムアン旧国際空港にも押しかけ、ソムチャイ政権打倒を唱えている。

タクシン元首相派の政権を批判し、8月下旬から首相府占拠を続ける市民連合は「最後の闘い」と銘打ってデモ隊を大量動員した。午後には国会から空港に移動し、空港と首相府で座り込み集会を続けている。空港で開かれていた緊急閣議が中断に追い込まれた。

政権側は、先月7日の警官隊とデモ隊の衝突で死傷者を出したことが世論の批判を浴びたため、強硬措置を取ることができず、政情は混迷を深めている。

市民連合はデモ拡大で首都に混乱を招くことによって軍の介入を誘発しようとの戦術に出たとみられる。

市民連合は政権を批判する市民団体の体裁を取っているが、01年から5年間のタクシン政権時代に利権を奪われた企業家らの資金提供を受けているといわれ、タクシン派対反タクシン派の権力闘争の色彩が濃厚だ。←引用終わり
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追加掲出(2008/11/26. 01:30)
タイの情勢、緊迫の度を強める!


バンコクでのPADの反政府抗議行動は、既に暴動の色彩を強める。
旧空港の占拠はもとより、国際空港の閉鎖までに発展すると、静観し続けるワケにはいかないだろう。何よりも「主権国家としての面子と(外交上の)信用問題になる」。
タイの経済は、PADに心を寄せる市民達が、なんだかんだと高飛車なモノ言いをしてみても、外国資本の直接投資により今日までの経済成長を成し遂げてきた事を真摯に考え直す必要がある。
PADを後ろから煽る勢力も、結局は、この経済の基本構造に軸足を置いているし、ここから抜け出せると考え(幻視して)いるならお門違いも甚だしい。何より、「煽り続ける後ろの正面の勢力」は、たっぷりオ・イ・シ・イ利権を手に入れ続けてきたって噂だ。
その遣り口があまりにも酷いのが原因で、タクシン一派に虚を突かれ、政権から放逐されたのも事実だし。

で、そのタクシン一派に干されてしまい、オ・イ・シ・イ話が消えてしまったから、「分け前寄越せ!」がタクシン一派打倒の原点だと指摘されている。
一番迷惑なのは、いずれの側が政権を握ったとしても、どうにも関係のない「普通の市民」である。

その意味で、この度の「度し難い主張」は、タイの民主主義の思考論理が問われていると言えなくもない。
発展途上国が通過しなければならない途とはいえ、世界金融危機の真っ只中で、自国経済の脆弱さを考えもしないPAD指導層の脳天気ぶりに驚愕させられている。

いずれにしても外国人である "とらえもん" やら「コラコラコラム」には為す術もないし、内政干渉と非難されも困るので、ハラハラしながら情勢を見守っている。

30日(日)までには、離発着できるようにしてもらいたい。ただただ祈っている。

引用開始→ タイ反政府派のデモ、混乱拡大 新バンコク国際空港閉鎖
(日経NET 2008/11/26. 00:18)

20081125at2m2504b251120081fバンコク国際空港に押しかけたタイの反政府市民団体のデモ=25日〔AP Photo〕

【バンコク=三河正久】タイの反政府市民団体「民主市民連合(PAD)」による1万人規模のデモは25日も続き、同日夜に新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)の周辺道路を封鎖、空港当局は同空港を閉鎖した。現地時間午後9時45分(日本時間同11時45分)現在、国際線3便、国内線4便が欠航となり、混乱が拡大している。

地元テレビ局などの報道によると、空港付近の道路ではPAD支持者とみられる人々が警官隊に投石。一部は空港内にも乱入しており、旅行客への影響を考慮してタイ空港公団(AOT)が現地時間9時に空港閉鎖を決めた。一部の旅行者は同空港内で立ち往生している。過激化するPADの行動は、東南アジア随一の年間4500万人が利用する空港の一時閉鎖まで発展した。

デモ隊は25日、旧バンコク国際空港(ドンムアン空港)にも集結し、ここに置かれた臨時首相府も包囲。これに反発した政府支持グループに対してPAD支持者が短銃を発砲し、少なくとも11人が負傷したもようだ。←引用終わり
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