ベトナムへのODA、PCIの贈収賄事件、ベトナムでのその後(ODA新規供与停止中)
2008年の春から夏へかけて、何かとお騒がせのPCIも、破綻状態へ追い込まれ、ベトナムでのODA贈収賄に関与した容疑者は日本では起訴された。
しかし、ベトナム側で関与した者(収賄側)はまだ訴追されていない。
これだけのハナシなのだが。
「日本はODAの新規供与停止」(発表)へ発展した事について、多くの友人知人達から「どうなるのか」と問われる始末だった。
ハッキリ言って「そんな事、問われても答えようがない」。
困惑頻りというのが正しい立場だった。
「ODAの新規供与停止」が効いたのかどうか知らないけれど、ベトナムも収賄者を立件訴追する事へ踏み切ったようである。
まぁ、当然と言えば当然である。
(ベトナムの側で)関係した者は、「ナンデ?」と考えているのではないか?
6月30日付けで掲出したように、ODAの資金は日本から供与された資金だけれど、その多くは「有償資金援助」なのだから、「ベトナム」が長い年月かけて「日本」へ「利息と元本」を返さなければならないカネである事を、ベトナム人自身が理解する必要がある。
つまり、日本を始めとする世界各国からのODA資金を「摘み喰い」したヤカラは、「ベトナム人民のカネを摘み喰い」しているワケだし「ベトナムの国家財産を摘み喰い」している事の自覚と深い反省が必要だ(この点を求め理解するのが、一番難しいのだ!)。
若い世代の官僚は、不公正である事を自覚している。
古い世代の官僚は、どうもそこまで踏み切れるか弱さがある。
それは、日本でも「贈収賄」事件が絶えない事をみても明らかだ。
従って、国家による刑事訴追とそれへの処理(厳罰)以外に途はないのだ?!
ベトナムの社会習慣や習俗を理解せず、綺麗事で「贈収賄」を議論しても始まらない!
(この点も、敢えて付け加えておく)
まぁ、一歩一歩、この辺りの公正さや社会的正義感も含め、規律を社会全体が構築する以外に方法はないのですがねぇ~。
別に開き直って、養護しているワケではありませんので!
敢えて申し上げておきます!
引用開始→ ベトナムの収賄側立件へ 日本のODA事業めぐり
(産経MSN2008.12.10 08:50)ベトナムでの政府開発援助(ODA)をめぐり、日本の大手建設コンサルタントが南部ホーチミン市の担当局長に現金を贈った贈賄事件で、ベトナムの捜査当局は同国の収賄側について立件する方針を固めた。国営ベトナム・テレビが9日報じた。担当局長は11月19日から停職になっている。
贈賄側は日本の「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)。2001年と03年、高速道路建設工事のコンサルタント業務受注の謝礼に、担当局長に計約80万ドル(約7400万円)のわいろを贈ったとされ、不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)の罪などで前社長らが東京地裁で公判中。
日本政府はベトナムに厳正処分を求め、新規の円借款手続きを凍結。新たな支援表明も先送りしている。(共同)←引用終わり
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
引用開始→ PCIめぐるODA汚職を初論評、ベトナム国営各紙
(産経MSN 2008.8.18 20:51)ベトナムでの政府開発援助(ODA)事業をめぐるパシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)の贈賄事件で、複数の国営紙は17日から18日にかけ、初めて事件について論評する記事を掲載した。
18日付の国営英字紙ベトナム・ニューズは、ODAがインフラ整備や貧困対策に貢献する一方、政府は汚職撲滅の方針をとっていると報道。ホー・スアン・ソン外務次官は「日本での事件報道は不正確で、ベトナムに対する日本のODA政策への疑念を引き起こしているが、ODAは効率的に運用している」と強調した。
日本はベトナムへの最大のODA供与国で、今後の影響を懸念し各紙は論評を控えていたとみられる。(共同)←引用終わり
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
ベトナムでの贈収賄について「コラコラコラム」が言いたい事は、既述(特に6月30日付け)しているので、こちら↓をご覧頂きたい。
https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/06/index.html
他には:7月21日付け↓
https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/07/post_df9b.html
8月26日付け↓
https://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/08/post_7384.html
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