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2009/04/05

ロンドンでの金融G20サミットは、何を残すか残せるか?

G20(グループ20)という奇妙な呼称の20ヵ国がロンドンへ馳せ参じ、「世界金融不況」からの脱出についてその方法を議論する。
議論されたというその中身は、お寒い限りで・・・・・

各国の首脳級がワザワザ、出向くほどの中身はなかった・?・?・?・?・?

①自由貿易を堅持する
②総額5兆ドル(500兆円)の経済政策を実施する
③ファンドの中身を透明にする
④租税回避地の解消を検討する
⑤格付け機関の管理を強化する

*IMFが、世界経済が08年は1・5%程度マイナス成長だった。09年も2%程度のマイナス成長を予測している。それを基にプラス成長へ戻すには、大胆な景気刺激策(財政出動)が求められ、世界各国が同時に政策実行を行わない限り達成できない。
この点を確認したワケだ。

これが伝えられる中身のメインディッシュらしい・?・?・?

各国が力を合わせて展開する政策投入額5兆ドル(500兆円)は、ほぼ日本のGDP相当額である。
「各国が、これまで貯め込んだカネを、一斉に消費なり投資なりしようゼェ!」って談合を交わしたワケだ。
しかし、冷静に考えてみて貰いたい。日・米・欧・中で、世界の市場を分け合っているワケだ。
現在の危機の本質的な構造というか基本構造は、米国が真っ当な生産財に取り組まず、ひたすら消費に周り、その消費財の大半を日・中が供給し多額の外貨(米ドル)収入を得る構造だ。
しかし、日・中に共通しているのは、対米貿易で獲得した「外貨(米ドル)」の大半は、「米国国債」を始めとする「米国内の債権」に向けられ、実際には「塩漬け(資金)」である。

これではやっていけないので、日・中ともに、米国市場一辺倒ではなく、塩漬けにされない欧州市場でも稼ぎ出しているのだ。

米国は、「生産財」に取り組むことはせず、「消費財」で楽しむため、「資本財」の創出に無茶苦茶な努力をしたのだが、その「資本財」創出のウソがバレてしまったのが、今回の「世界金融不況」の最大原因だろう。

世界の資本市場を創出している、と声高に「米国」は主張し続けた。
(米国の図を利用し、北朝鮮は「スーパーK」という、偽米ドルを刷り続けているらしいが)

それでも、米国はオバマが「グリーン・ニュー・ディール」で雇用を大量創出する政策を掲げているだけだが、具体的な雇用創出政策を掲げない日本よりもマシかも知れない。


個別に具体的な政策もなく、国際社会で一定の影響力を保持する20ヵ国の首脳が一堂に会し、議論した(できた)中身がこの程度ではお寒い限りという他ない。

基本的には、オバマの国際社会デビューの場をイギリスが設けてやったということか。

しかし、そのオバマは、「米国」が、今回の経済危機を引き起こした原因である事について、新しく政権を引き受けた者として、触れるわけでもなく「謝罪」もしなかった。
何よりも「G20首脳が一堂に会したことにより、危機は解消される」と幼稚で楽観的な見通しを述べたに過ぎない。

英国のブラウン首相は、世界の金融ルールが「米国」による支配から脱した、と述べ長年の憤懣を公式な場で述べ立てたに過ぎない。

①~⑤までを、主要各国の首脳が通過儀礼として相互に了解承認したに過ぎない。

まぁ、それぞれの国のボスが集まって対応を協議し、互いに約束したのだから、「まぁ、これからは守ろうぜ!」という程度のハナシだ。

これで景気が回復するとでもいうのか?
「米国」では株価が上昇へ転じ、例えば「円/ドル」レートも、一転「円安」へ触れている。日本の証券市場も、それを好感したのか「東証の平均株価」は上昇傾向を見せている。

結局、米国は「G20」を英国に集めさせ、「米国が市場経済のドン」である事を認めさせ、それを維持するから、そのためには各国は努力しろ、「米国はオイシイ生活を続ける」から各国は奉仕せよ、と述べ、努力義務を強制したに過ぎない。

これで世界の景気が本格的に成長軌道に戻るなら誰も苦労はしないだろう。

<<4月5日のこのスレッドは、Vingt Quatre の執筆者から配信を受けていますので、Vingt Quatre とほぼ同じでミラーサイトになっています>>

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