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2009/04/19

丸井今井(札幌ほか)の再建は「高島屋」が支援する事に!

三越伊勢丹(とりわけ伊勢丹)は、実際のところ虚しい事だろうなぁ~。
高島屋へは「勝って兜の緒を締めよ!」と言っておきたい。

伊勢丹は、かつての同志というか盟友を切り捨てるワケだ。伊勢丹がかつて率いたADO(エア・ドウじゃないですよ)って一体全体何だったのか。
こうなると、検証が必要だねぇ。
「丸井今井」は、かつてADOの有力メンバーだったじゃない?!

北海道というか札幌の百貨店戦争を、道内資本として生き抜いてきた「丸井今井」も、覚悟の事とはいえここまでだったねぇ。
札幌で、かつての同業者は、「これで全部、入れ替わっちゃいますねぇ?!」って感慨深い事だろうねぇ~。

流通再編の波に乗りきれなかったのか?
あるいは自ら流通再編の主体者になれなかったのか?
「丸井今井」は、北海道内では流通再編を仕切る側だった。
でも、よくよく考えて貰いたい事があります。以下は、「丸井今井」の関係者の皆さんには不満や反論があると思いますが、冷静になり、ぜひ考えて貰いたい事です。

かつて、アパレル・ビジネスに携わった者として自戒の念を込めて、
「札幌(北海道)は捨て場(商品処分場)として位置づけ」そのように対処してきました。
ですから、道内の店の多くが規模の大小に関わらず、「積極的に、早い時期に、できるだけまとめて処分品を、安値で手当する」事で、時間差や季節差を利用し全体の売上高と利益を確保するビジネスモデルを重視してこられた、この仕組みを相互利用し、お互いに助け合ってきました。この点はハッキリ申し上げておきますね。

概ね、他の分野の商材も同じようなビジネスモデルだったと、全体の集まりの際に「ネタ交換」し合うと、実によく分かりました。

このビジネスモデルの大ボスっていうか仕切りは「丸井今井」でしたよねぇ。
見切りの時期になると、何よりも、札幌は大通りの本店へ、まずはお伺いをたてる。
これが、北海道で商いをさせて貰うための前提でしたよね。
それは「丸井今井」が地域一番店だから、許されてきた事(旧弊な商慣習)だったワケですよ。そうでしょ!
だって、東京=札幌を、往き来するには「距離と時間に費用」負担が、双方共に膨大な事でしたからねぇ。
ある時期まで、北海道出張は、札幌から入ろうが函館から入ろうが、有力アパレルはベースを札幌、もちろん「丸井今井」の顔を立て最重点に扱ってきたじゃないですか。
皆さん、それが当然だとお考えだったように思いますね。

まぁ、札幌を中心にした北海道経済を支配する「三井」「三菱」のグループが拮抗する中で、北炭や王子に三井の関係者は三越を、それ以外は「丸井今井」を支持したって色分けじゃなかったですか。
それ以外のお零れを「五番館」が拾うという構図でしたよね。
まぁ、他にも、イロイロありましたけどねぇ。

でもでも、「丸井今井」は大通りとテレビ塔を背景に、札幌の象徴として君臨してたからねぇ。社長は札幌商工会議所の会頭も担われたしねぇ。

でも、ジャンボ機が、羽田と千歳を頻繁に飛び交うようになると、航空運賃そのものがいきなり低下しちゃったじゃないですか。
その結果、北海道の金持ち、札幌の小金持ちは、「オシャレ」は東京へ買い物に出かけるようになっちゃいましたよねぇ。
内地のカネなしアパレルは、テメー勝手な理屈で、いきなりオイシイ札幌市場の開拓に力を注ぐようになっちゃいました。札幌は、見切り品の処分場として最後の悪足掻き市場だった事もある。
ホントにオシャレな金持ちは、東京へ逃げちゃうワさ。

この状況で、更に、函館も、旭川も、羽田との航空路線が強化されちゃうと「もう、ダメでしたねぇ~」。
「北海道を、内地の見切り処分品の捨て場」というビジネスモデルは、札幌で消費者の支持を失い、いきなり色褪せちゃったじゃないですか。

次に、「五番館」が完全に西武の経営になってからは、猛然と「丸井今井」が仕切る構図に異議を掲げて全面戦争になっちゃいましたよね。
西武も負けずに「函館」「旭川」へ出店(いまは全面撤退)しました。
でも、こう考えてみれば、「西武」って不思議な会社だねぇ~。
他人の土地へ断りもなく踏み込んでさぁ、荒らしに荒らして「テメーの首締め、相手の首も締めてさぁ、挙げ句の果ては『全面撤退』ってんじゃぁ、地元はやってられねぇよね」。
突然、札幌「丸井今井」VS「五番館(西武)」に巻き込まれた側として、想い出すのも腹立たしい限りだよ。今でも怒りが生じるね。

まぁ、交通網っていうか航空路線の強化に合わせて「北海道の流通」は激変しましたよ。
でぇ、そんな中、1987年から5年にわたって吹き荒れた、例のバブル経済ですよねぇ~。
札幌の地上げも凄かったよねぇ。

狸小路のハズレでも、すすき野のハズレでも、二条市場のハズレでも、いきなり価格でしたモノねぇ~。
「丸井今井」は、この波に乗り、いきなり業容拡大へ走っちゃいましたよねぇ。
分かりますよ、何たって、アルファリゾート・トマムタワーの時代ですからねぇ。
何たって、東京から毎日まいにち「カネの山がジャンボ機で運ばれてくる」んだから、カネが湧き出るんじゃなくって、札幌へ舞い落ちるってのがピッタリだったよね。

だから、「丸井今井」が舞い上がっちゃうのは分かんない事はないですよ。
大通り新館を含め「大リニュアル」やっちゃいました。
もう、「伊勢丹」かと思っちゃった。

でも、販売ノウハウ、商品構成(MD)ノウハウ共に、基本的な構築ができてませんでしたからねぇ。ハッキリ申し上げて、「丸井今井」がなぜ、地域一番店なのか、自己点検を含めた総括できてりゃぁ、まだナンとかなったと思いますけどねぇ。
デパートのっていうかリテール・ビジネスのっていうか、基本的なマーケティング・コンセプトも、その戦略もあるいは実現する手段も組織も持ち合わせがありませんでしたね。
だから、バブル経済が崩壊すると、簡単に行き詰まっちゃったじゃないですか。

その次が、「伊勢丹(GHQ)」による占領支配でしょ。
言っちゃ悪いけど、「伊勢丹」はローカルでは全く成功してないですからね。
やっぱ、「伊勢丹」は「新宿・伊勢丹」なんですよ!

「伊勢丹(GHQ)」もさぁ、嘴の青いのを送り込んじゃって、口は立つけど他は立たないんじゃぁ、札幌はおろか北海道でのビジネスは無理だよねぇ。

だから、横からジックリ「お手並み拝見」させて貰いました。
想定どおりの行き詰まりでした。ハッキリ言って申しワケないですが。

ですから、一度目のギブアップ、二度目(今回)のギブアップ、想定どおりですね。
驚きません!当然の事です!
人材を育てなかった「丸井今井」の帰結に過ぎません。

こんなの、九州や沖縄では、繰り返されてきた事じゃないですか?!

「北海道拓殖銀行(懐かしい名前だこと)」が破綻して、小の「北洋銀行」に呑み込まれ、その「北洋銀行」が、また難しい状況へ追い込まれているワケだ。
それが、北海道のというか札幌の経済力・環境を顕している。
(経済環境が悪いから「ダメ」って言ってるワケじゃないからね)
そんな中、「丸井今井」が、ここまで保ったのは「丸井今井」の底力が大きかったって事でもあるよね。

さて、ここから高島屋ですが。
Tky200904170305takashimaya_tyo「まず、日本橋の重要文化財指定、おめでとうございます」。
他人様の事ながら、やはり誇りに思いますね。

でぇ、勝算はあるのでしょうか?
不完全な「伊勢丹」ビジネスモデルは、札幌から撤収ですが、「三越・伊勢丹G」としては「札幌三越」を残していますから、「札幌三越」のエレガントゾーンは侮ったりバカにはできませんよ(まぁ、ホントのところは大した事ないんだけど)。高島屋も基本的にはノウハウ持ってないからねぇ。

JR札幌駅で、先行し(破綻した)「札幌そごう」があり、「札幌大丸」もそれなりに成績を上げている。「そごう」はヨーカドーに取られちゃったとはいえ、もとは大阪の同業店だし、大丸も大阪の同業店だ、高島屋も原則は大阪の店だから。
「やってやれない事はない」。「全国制覇できる!」って、鈴木アンちゃんが考えそうな事だけど、高島屋は札幌で「丸井今井」を手がける前に「大阪・難波」の一応建前の本店を何とかしろぉ~ィ!
あんなので成功しているって言うなら「へそ茶だよ!へそ茶!」。

日本橋の店は、重要文化財指定なんだから、もう勝手気ままに手を入れる事はできないんだよ。じゃぁ、首都圏の売上高と利益を「二子玉川と横浜」で稼ぎ出すのかぃ?
今後、日本橋の店は、博物館化しちゃうよね、全館ミュージア・ムショップ(高島屋日本橋メモリアル)でもやりますか?
「柏」は、儲かっているように見えはするけどねぇ~?実際はどうなの?

拾って巧くいった店は松山の「いよてつ高島屋」くらいじゃないの?
あれは「イヨテツストア→いよてつそごう」(伊予鉄道)が、それなりに地元で圧倒的な支持を受け地道に百貨店事業でも頑張ってたからですよ。

まぁ、北海道のっていうか、札幌の流通文化というか「百貨店文化」を守るために、「高島屋」が一肌脱ごうっていう心意気は是としておきたい。

「高島屋」は、JR九州の博多駅、阪急と競い合って敗れたくせに、「阪急・阪神百貨店(いわゆるH2O)」との経営統合の約束ができたからって、JR博多駅は「高島屋」が出店するみたいに言いふらしているらしいけれど、その種の言辞が飛び交う緩さ加減が「高島屋」のアキレス腱だよ。
JR名古屋で成功したと思っているくらいで「エラそうにスンなよ!」。
JR博多駅は、ハッキリ言っとくけど「高島屋」の珍奇なノウハウでは無理なんだよ。

札幌まで出しゃばって「丸井今井」へ手を出す前に、まずは「大阪・難波」の店をナンとかしろよ!

引用開始→ 丸井今井、高島屋が支援企業に 全4店存続案を評価
(日経NET 2009/04/18. 12:30)

民事再生手続き中の北海道最大の百貨店、丸井今井(札幌市)は18日、再建支援企業として高島屋を選ぶ方針を固めた。週明けにも発表する。資本業務提携先の三越伊勢丹ホールディングスも支援を表明していたが、高島屋が全4店の存続案を提示していたことを評価した。高島屋は空白地だった北海道に初めて店舗を持つことになり、全国の主要都市を網羅する国内最大の百貨店グループとなる。

丸井今井は高島屋と共同で10月までに再生計画を固め、札幌地方裁判所に提出する。丸井今井は札幌本店(札幌市)など店舗資産と営業権を、高島屋が大半を出資してつくる新会社に売却。この売買で得た資金を債権者への弁済に充てる再建案が有力だ。新会社は丸井今井の屋号をそのまま使用する。

三越伊勢丹と高島屋は15日に再建案を丸井今井側に提出した。高島屋は札幌市や函館市、旭川市の3店と、別会社で運営する室蘭市の店舗を存続し、雇用をできるだけ維持する案を提示していた。一方、三越伊勢丹は早期の再建を優先し札幌と函館の2店だけを残す提案だった。←引用終わり
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コメント

はじめまして。
基本的に大賛成の意見です
地方店経営のノウハウが、ってことを強調されますが、高島屋にあると思しきノウハウは、良い立地条件に広い売り場を展開しブランドを集め、あとはライバル店のテナントを引き抜き同じ商品を並べる技(これは昔の水島そごうがお得意にしていた「包み込み作戦」と同じです)。新宿だけはそのやり方が通用しないので伊勢丹を目の敵にしている、だけにしか見えないのですがね。
丸井の件、伊勢丹としては内心ホッとしているかもしれません。札幌は三越だけでなく、微妙な関係の東急もありますしね。丸井が高島屋についたことで、三越の増床あるいは大通を捨てる、という選択も可能になったわけですよね。
大阪でもババを拾わされかけていることですし。

ちなみに私は特別伊勢丹派というわけではないですよ。ちょっと気の毒なだけです。

投稿: to-L | 2009/04/19 12:32

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