検疫しても、空気感染?インフルエンザ感染進む!困った、困った、本当に困った!
週末の神戸はちょっとした空気だ。
本来、この週末は市民参加型の「神戸まつり」を全市域で行い、今日・17日は、神戸のメーンストリートである「フラワーロード」で市民パレードが予定されていた。
これらの殆どが「中止」と相成った。
従って、静かなモノである。
発症が公表された昨日・16日には、多くのヒトが「感染を嫌いマスクをかけて」街を行き交う。異様な光景になってきた。
東京でのマスク姿には辟易させられながらも付き合ってきたが、神戸もマスクに覆われる街になるのか?
阪急電鉄は神戸線(三宮~梅田)約32Kmの、神戸方の三宮~西宮北口で「乗客にマスクの着用を呼び掛ける」。阪神電鉄は「全線でマスクの着用を呼び掛ける」って、ここまできたら、もうパンデミック一歩手前じゃないか。
基本的には、「マスクやうがい」は自己満足に過ぎないと思う。
自らが感染者であれば、周囲に対する「配慮」としては有効だろうが、「マスク」をしたから「空気感染」を防ぐ事ができるなど科学的に根拠を示し合理的な説明はできるのか?
「マスク屋」を儲けさせるだけのハナシに過ぎないだろうが。
もしも「マスク」をするなら、酸素ボンベと一体化した高度なマスクでない限り殆ど意味はない。こんな事は多少でも「公衆衛生や空気感染」について医学的な研鑽を積んだヒトなら容易に理解できるハナシだろうが。
日本人は、いつから「論理的に考える力を無くしたのだろう?」不思議でならない。
感染者は「必ずマスクを着用すべきだ!」が、非感染者が「マスクを付けると『感染を防止』できるなんて、寝言戯れ言に過ぎない」のである。
マスゴミ各社は競い合うように、「マスクの着用」を掲げ「マスクの拡販」に協力している。NHKは、"マスクの着用方法と外した際の取り扱いや捨て方" までも、懇切丁寧にニュースの中でキャスターが自ら手本を示し演じているらしい。
有楽町の特派員クラブで、知人の某国からの特派員より指摘された。
いわく「日本人は、ホントに綺麗好きな国民性だと、今回もよく分かった。でも、それが(マスク着用が感染防止に)有効な方法かどうか、冷静な検証もせず受け入れてしまう。その意味では恐ろしい国だ」と漏らしていた。
知人の某国からの特派員から言われたという理由で、指摘のように考えているワケではない。
「マスクは、感染者が、自らの咳によりウィルス(唾などに含まれる)の飛散を防ぐ」には実に効果的だ。
だから、「マスクをかけていれば、感染を防止できる」という事まで言い出すには論理の飛躍があると考える。
「公衆衛生や空気感染症」の研究に携わるヒトの間では「未解明」である事を記しておきたい。
もっと大切な事は、
どうして「空気感染」したのか?という事実を解明する事だ。
水際作戦と称して厳重な検疫体制を敷いた日本は、それなりに「インフルエンザ・ウィルス」の侵入を阻止する事に成功していた。
しかし、神戸で、全く海外へ出た事もない「高校生」が感染したのである!
それも、小規模とはいえ「集団感染」の疑いがある。
続いて、大阪で、同様に海外へ出た事もない「高校生」が、これまた小規模ながら「集団感染」している疑いがある事だ。
一方では、学生相手に講義する業務を抱える者として、どう対処すればよいのだろうか?パンデミック状態に陥れば、全て「休講」にするのは当たり前だが、その間の「学業・研究」を一年の学事暦の中でどう捉え、どのように再構築し回復させるべきか、一方で、厳しい就職戦線は全開のままだし。これまた困った事になる。
今後も水際の検疫体制を厳格に維持する事は重要だ。
しかししかし、今回の「豚インフルエンザ」は、メキシコで、どのように発生したのか、それがどのように感染拡大したのか?
全く明らかにされていない。
WHOは、警鐘を鳴らすだけで、実態の解明や事実の検証がない。
だから「世界各国」は、WHOが発する情報に振り回されている。
もちろん、「新型インフルエンザ」は発展途上ながら世界へ拡散しているのだから、確定的な情報は提供できないと、これまた慎重な言い回しをする事だろうが、分からなければ、いずれの国も確固たる対応をとれないのではないか。
とすれば、感染拡大、感染防止、は各国の医療技術力がキーワードになるという事だ。
ヒトからヒトへも「空気感染」するワケだから、国境を閉鎖する事も一つの考えになる。
そうすれば「貿易」は停止する。
今以上の深刻な「世界不況」に陥る事になる。
それはできない!
困った!困った!実に困った!本当に困った!
やがて後世の歴史家により、
「21世紀初頭の時期に、ヒトの強欲から架空の金融を繰り広げ『世界金融危機』を引き起こし、『世界の経済はドン底』へ追い込まれ、藻掻き苦しんだ。それに輪をかけるように『豚インフルエンザ』が大流行し、世界各国で感染した多くの患者が敢えなく落命した」。
「これは1930年代に生じた『世界金融恐慌』と『スペイン風邪』の大流行で、世界各国で感染者から膨大な落命者を出した事に似ている」と文献の上で研究され記憶される事だろう。
もし、書き加えてよいのなら、
「いずれの『金融恐慌や危機』もニューヨークを発端にしている。また、いずれの『インフルエンザ』も『スペイン』に関わる地域から生じている」という点に注意を払いたい。
*メキシコはスペインに占領されていた!
引用開始→ 新型インフル:大阪の高校生9人の感染を確認
(毎日JP2009年5月17日 9時59分)厚生労働省は17日、大阪府茨木市の高校に通う9人について、国立感染症研究所が実施した遺伝子検査で、新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。感染者の判明は神戸市内の2校(8人)に次ぎ3校目で、大阪府内では初めて。
この学校では他に、別の生徒1人の妹も感染が濃厚で、感染研が最終確認の検査をする。さらに症状のある生徒約100人に聞き取り調査と簡易検査を進めている。
また兵庫県は県内在住の高校生男女5人、男性教諭1人、男子大学生の計7人が、県立健康生活科学研究所の遺伝子検査で新型感染の判定が出たと厚労省に報告した。これも感染研で確認を進める。←引用終わり
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コメント
歴史は繰り返すのでしょうか?
1919年のスペイン風邪も、発現地はアメリカ北西部。欧州戦線に参戦した米兵によってヨーロッパに
伝播したのだと記憶しています。
スペインの王室関係者に死者が出たため喧伝されて
「スペイン風邪」の異名がついたものです。
今般も、発源地はノースキャロライナでメキシコに
伝播して感染爆発したようです。
豚由来とは言え、豚と鳥と人の間を行き来することもウィルスが獲得した新たな性格かもしれません。
おっしゃるとおり、感染症は社会的疾病でもあります。
WHOまかせにしないで、インフルエンザ・サミットを
緊急に開催すべきです。
投稿: 風履来歩 | 2009/05/17 13:54