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2009/05/05

フィアット 世界の自動車産業再編へ、一か八か 捨て身の勝負か

フィアットはイタリアを代表する自動車メーカーだ。
小型車「パンダ」を軸に、ヨーロッパの中でも、一定のシェアを保持している。それは十分に承知している。
いまや、イタリアの著名自動車会社は、総べて「ファアット」により再編され傘下のグループ会社として生きている。
それらは、アルファロメオ、フェラーリ、ランチア、マセラティ、ランチア、アウトビアンキ、アバルト、イヴェコ(トラック)だったっけ。

いまや、グローバル化の波に乗り、欧州大陸各国への進出を果たし「現地生産」を徹底して貫き成果を挙げる会社とされてきた。
航空機産業にも、農業機械でも当然ながら高い競争力を保持している。
鉄道に関わる産業部門でも高い競争力を保つといわれている。
フィアットは「自動車」を軸に「運輸機械全般」を生産する事業会社なのだが。

難しい状況に立ち入った事もあったようだが、それを克服し「フィアットはイタリアを持っている」と言われるに相応しい事業規模だという。

今度は、「フィアットは世界を持っている」と言われるように、北米でビッグ3の一角、「クライスラー」を手中にし、欧州大陸ではドイツの「オペル」を手に入れる旨を表明し参戦した。
やがてスウェーデンの「ボルボ」や「サーブ」を手に入れるのだろうか。

そこまで手を伸ばせる程、経営基盤は本当に盤石なのだろうか?

フィアットが「イタリアの会社」から、「多国籍企業」+「規模の経営」を目指し、完全な「グローバル企業」への脱皮を目指している事は、この一連の行動でよく理解できた。

本当にそれを成し得る「資金調達力」と「組織経営力」は備わっているのだろうか?

引用開始→ フィアットCEO、オペル買収に意欲 伊紙が報道
(日経NET 2009年05月02日 08:54)

【フランクフルト=下田英一郎】欧州自動車大手、伊フィアットのセルジオ・マルキオーネ最高経営責任者(CEO)は、イタリア紙「ラ・スタンパ」のインタビューに応じ、米クライスラーとの提携に続いて米ゼネラル・モーターズ(GM)子会社である独オペルの買収に取り組む考えを表明した。

同CEOは同紙に「今、我々はオペルに集中しなければならない。オペルはフィアットにとって完ぺきなパートナーだ」と述べた。オペルの2008年の生産台数は147万台。フィアット―クライスラー連合(415万台)に加えると、計約562万台となり、米フォード・モーターを抜き世界5位になる。オペルの子会社化で欧州の小型車事業を強化し、競合の独フォルクスワーゲン(VW)を追い上げる。

オペルに対しては、カナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナショナルも提携に意欲を示している。GMは月末に向けて新たな再建計画を策定中。オペルは分離する方向とされ、出資先を探している。←引用終わり
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