« ローソン+マツキヨは「ウィン、ウィン」で、流通再編への爆発力を示すか! | トップページ | 首長「大口叩き、無責任競争」全日本選手権のチャンピオンは誰だ?! »

2009/08/27

2020年に工業国への転換を目指すベトナムへ、台湾の石油化学大手1兆円投資!

台湾塑膠工業(台湾プラスチック)は言わずと知れた台湾の石油化学最大手である。
ベトナムを軸に、ASEAN諸国市場はもちろん世界市場を射程に入れた工場を狙うらしい。その昔、日本企業がこぞって隣接するタイへ石油化学工場を投資し、産業の裾野形成に一役買ったのと同じ路線を狙うのだろう。

投資する先は、ベトナムの中では伝統的に貧しい地域と認識される、中部といっても中北部に位置するハティン省だという。
ハティン省は、故・ホーチミン主席の故郷でもある。しかし、前に南シナ海、後ろにはラオス国境の山(チュオンソン山脈)が迫る地域で、頻繁に台風被害を受ける事もあり農業以外に収入を得る事ができなかった頃は、一回の台風被害で生きる事ができないまでに打ちのめされる地域でもあった。

従って、ベトナム社会では、昔から一般論として「中部の出身者は、貧乏に耐える強い意志と気性も荒い」と認識されてきた。
"とらえもん" も、「忍耐強い中部人気質」という説には同意する。

中部地域の中では中北部に位置するハティン省を振興させる上からも、大規模投資を必要とする基本素材の製造業を誘致できた事は、地域の開発戦略としては、「とりあえず成功」と呼べるモノではないかと考える。

この案件は、世界市場の急激な落ち込みもあり、一時的に大きな停滞があり、「取り止め」という事態を経験した案件である。

しかし、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)が冷静に企業成長を指向するなら、「投資が停滞したり、中断する事が生じても中止には至らない」と、"とらえもん" は考えていた。
国際貿易を冷静に考える能力と、国際市場を相手にする産業の生産拠点移動を歴史的に考察する思考能力を台湾塑膠工業(台湾プラスチック)の経営陣が保持するなら、ベトナムへの投資は台湾塑膠工業(台湾プラスチック)にとり、最大最高の「有利な条件」であると指摘できる。
そのため、"とらえもん" は「時間が来れば解決する」と高を括っていた(本当は心配し続けながら楽観していた)のである。

さすがに、ハティン省の人達は、粘り強さを発揮し、更に「有利な条件」を提示しながら、遂に、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)から日本円で1兆円の投資を獲得したのだろう。
これで、2020年の工業国への転換に対し、ハティン省は置いてきぼりを受けることなく、石油化学製品全体の生産拠点を手に入れる事になった。
まずは「よかった、よかった!」。
これからに期待しよう!期待したい!期待するぞ!

引用開始→ 台湾石化大手、ベトナムで1兆円投資 石油工場の建設再開
(日経NET 2009/08/24. 16:00)

【ハノイ=岩本陽一】台湾の石油化学最大手、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)は中断していたベトナムでの大規模な石油工場の建設計画を再開する。総事業費は124億ドル(約1兆1800億円)で同国における単独の外国投資案件としては過去最大規模。アジア開発銀行(ADB)は2010年にアジア経済が本格的な回復に向かうと予想しており、台プラは域内での石油製品や石化製品の需要が大きく伸びると判断した。

台プラによる事業再開は石油工場の建設地であるベトナム中部・ハティン省の政府高官が明らかにした。台プラは今年中にも中央政府から事業の正式認可を取得し、16年操業開始を目指す。ベトナム工場をアジアの生産拠点として整備する計画で、景気の回復をにらんで将来的な各国の需要増に備える。←引用終わり
Copyright 2009 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.

|

« ローソン+マツキヨは「ウィン、ウィン」で、流通再編への爆発力を示すか! | トップページ | 首長「大口叩き、無責任競争」全日本選手権のチャンピオンは誰だ?! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ローソン+マツキヨは「ウィン、ウィン」で、流通再編への爆発力を示すか! | トップページ | 首長「大口叩き、無責任競争」全日本選手権のチャンピオンは誰だ?! »