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2009/08/10

ペトロ・ベトナム、ベトナム南部(ブンタウ)に石油精製施設建設!

三日間、ベトナム三連発でいきます!
9日付けの掲出は、日本経済新聞ハノイ特派員を拈りましたから、今日は、褒めておきたいと考えます。
そのうち、上げたり下げたり「どっちですか?」と、お問い合わせを受けるのでしょうが、「褒める事もあれば、皮肉を飛ばす事もある」。それだけの事だ!どうって事はない!

しかし、いつもながら「@nifty」は、腰が退けているっていうか退いたままだ。
名指しの批判掲出をアップすると、ココフラッシュでの記事紹介はしない。
これは徹底している。

何度か、この件で、@niftyと意見交換したが、いつも「掲出記事の検閲はしておりません」で終わるけれど、実際には、検閲していると「コラコラコラム」は考えている。
従って、必要な時間に、8月9日付けの 「ベトナムに新幹線構想」と、日経は8月7日夕刊第一面に囲み扱いで報じてみたけれど!は、ココフラッシュで紹介される事はありませんでした。
ここまでは、@niftyの姿勢を批判しておきたい。

さてさて、ペトロ・ベトナムもようやく、バリア・ブンタウ省内のロンソンに、2014年稼働を目標に石油コンビナートを建設すると発表したと、日本経済新聞はハノイ特派員署名記事として8月3日付けで報じた。この報道記事は、大変よくできている。
 クリックして下さい→ベトナム最大の石化施設→ 「oil_plant_b_vungtau_09.pdf」をダウンロード   

ついでに、ベトナム中部ズンクァットで建設が始まった石油精製施設についての報道もファイル添付しておきます。
 クリックして下さい→ズンカット石油精製プラント→ 「NNA_VN_051130.pdf」をダウンロード
 (ここに掲出したファイルは、ハノイの姐御の提供で添付送信を受けました)

昨年だったか、「国際金融論」の講義で「ベトナム経済」について自由討議の時間を設けた際に、
"FDI(海外からの直接投資)が堅実に増加し、輸出も堅調なベトナムが、なぜ大幅な貿易赤字になるのか分からない。" という主旨の提起(質問)を受けた。

ベトナムの輸出製品は、基本的に「資材輸入」が前提である。
ベトナム経済は、「外資による工業製品の生産」が基軸を形成している。
 その基本構造は「輸入した基礎素材を加工(労働=汗の提供)」である。
FDIによる投資が増加する事で、国内経済は刺激され、様々な需要が起きる。しかしながら、国際標準というか多国籍企業が要求する「資材」を、ベトナムが自ら提供できない弱さを抱えている。
従って、輸出の伸びと共に、基本的には生産財の輸入が増加する。
併せて消耗品の輸入も増加する。
この構造は、ベトナム自身が自らの資本と手で、解消する方向へ政策転換し、その舵を切らない限り根本的に解消するのは難しい。
"ベトナムは産油国でしょう?" という提起(質問)も受けた。
そのとおりである。
ベトナムは石油の対日輸出でも「原油」を輸出しているのである。
しかも、自らの国内需要に当てるべき「石油製品」の精製は、シンガポール、台湾、タイなどに依拠している。
産油国でありながら、なんと情けない事か?!

というワケで、1986年に経済開放体制(ドイモイ政策)を採用して以来、懸案事項の中の重要テーマは自前での「石油の開発(採掘と精製)」であった。
ところが、当時「発展途上国以前」であったベトナムが、自国の経済力や技術力を軸にいくら考えてみても、そうは簡単に進まないのである。

ベトナム解放戦争終結後は、ソ連邦(現在のロシア)が国の主であるかのようにアレコレ口を挟み、基礎的技術力を欠くにも拘わらず、石油採掘権を好きなようにしようと目論など、足下を見た圧力を加えるなど、手に負えない事情を抱えさせられたりもした。

1986年当時は、華人社会がシンガポールと台湾から、ベトナムのオイシイ処どりを狙い出向いてきたワケで、いろいろやってる間に、なんと「石油精製」という最もカネがかかるものの一番オイシイ事業を手に入れたワケだ。
1992年になり、ようやく、日本も米国の顔色を見ながら恐る恐る出かけ、いきなり石油採掘に挑戦した。(よくやりますワ!)

友人知人たちの、獅子奮迅のビジネス争闘は、鬼気迫るものがあり丁々発止も「ド迫力」だった。
ベトナム経済に与しようと、商社マンは、様々なプログラムを準備し提供した。
横から拝見し、イイ経験をさせて貰った。

そう言ゃあ、あの頃は毎日まいにちが面白かったなぁ~!

そのベトナムが、2011年には、自前の石油精製プラントに着工し、2014年に稼働させる事を目標に据える。2020年には工業国への転換を目指すのだから、基礎エネルギーの自前調達は当然の事だ!

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