「理想の政治」も大切だが「現実の統治」が重要だ!オバマが鳩山を説得へ!
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シルバーウィーク明けの9月24日ですが、
「コラコラコラム」は9月19日(土)~23日(水・祝)の5日間に15本の「駄文スレッド」を掲出しています。
今日(9/24)も4本のスレッドを掲出しています。19日~24日で合計19本です。
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国際社会は、日々、激烈な闘いである。各国の「生存」と「国益」を賭けて「打々発止」で争闘し続ける。小綺麗でスマートなスーツに身を包み、アタマには「国際情勢」と「各国の内国情勢」を叩き込み、武器は「理知的思考に基づく論戦」だ。
静かに、穏やかに、微笑みながら「堅い握手を交わし」ながら、同時に一瞬早く、相手の足を踏み付けるのである。しかも徹底的に強く強烈に踏み付けるのだ。
相手が、声も出せないほど、強く強烈な踏みつけを先制するのである。
このとき、手はまだ堅い握手をし表情はニコニコ微笑み続けている状態である。
あるいは、右手で握手しながら左手を相手の背中へ廻し、さも仲良く支えあっているように見せつつ、一瞬にして橫腹を鋭く刺し致命的な傷を負わせるのである。
この一瞬の遣り取りで、外交交渉はその趨勢が決まるのである。
(本当に、握手しながら相手の足を踏み付けたり、橫腹を刺すワケではないけど)
それほど、緊迫しているし、駆け引きと策略に満たされている。
一瞬でも、油断を見せた時、非情にもそこでオシマイの幕が降りるのだ。
「米国」は、東部13州が本来の「アメリカ合衆国」である。
その他の37州は、主として大英帝国(連合王国)から独立した
「東部13州による『アメリカ合衆国(星条旗のストライプ側)』に占領され支配を受ける、いわば『植民地』である」。
従って、東部13州を主軸にした「アメリカ合衆国(星条旗のストライプ側)」は、他の37州に対する支配は実に過酷である。
日本の政治には、過酷さがない。もともと「米作農民」のDNAが色濃く流れる日本人には根本的な過酷さはないのだから、所詮、立ち位置が異なるのである。だから青臭い書生が「寝言」の「理想論」を「ポッポ宇宙語」で語ってみても、基本的なリアリティを欠いているのだ。従って「一笑に付される」だけである。
(そろそろ目覚めよ!)
「アメリカ合衆国」は「国内問題」ながら、常に「国際問題」であり「国際政治」なのである。
その政治で鍛え抜かれた、オバマ大統領は政治的にも勇敢なように見える。
米国の政治は「リアリズム」だ!
どこまでも、どこまでも徹底した「リアリズム」だ!
ポッポ・トリガラやロボ・コップが口先で「政治の理想」を語ってみても、
所詮は、書生のお遊び、書生の議論に過ぎない。
オバマは、この点を指摘したってワケだなぁ。
昨年の今頃は、米国大統領予備選挙を闘うオバマを散々「からかって」遊んでいたけど、流石に「米国」の大統領に勝ち抜くだけの胆力を保っている事を、この度知らされた。
オバマは、意外に冷徹な「リアリスト」なんだと。
書生上がりのポッポ・トリガラより、相当に緻密な思考力だと理解した。
どのみち、現地記者会見でも帰国後の会見でも「自画自賛」を繰り広げるのだろうけど。
現実の国際政治は冷徹である。
フランスのサルコジ大統領は、ポッポ・トリガラの「温暖化ガス25%削減目標」を賞賛というより絶賛してみせた。
「できるワケがない」と踏んでいるからだ。
青臭い「足が地に付かない」ハナシには「賞賛」する反面、その実行は「無視」し「潰しにかかる」のが通例である。
「絶賛」するのは「ヤッて見ろ!」と言っているワケで、
外交として捉えれば「デキもしない事を、寝言を言うな!」って事である。
オバマ大統領は、フランス風の手荒でエスプリの利いた手法ではなく、そこは「日米同盟」のジェントリケーションに基づき「理想もよいが『現実の統治』に心を砕くように」と友人としての立場から助言したってワケだ。
これは、軽いジャブである。このジャブは、後に効いてくるだろう!
引用開始→ オバマ大統領 「現実の統治」説得に重点
(産経MSN 2009.9.23 20:00)
【ニューヨーク=有元隆志】オバマ米大統領は23日の日米首脳会談で、鳩山新政権となっても「強固な日米同盟」に変更がないことを確認し、北朝鮮の核問題などに引き続き日本と連携し取り組む意向だ。だが、米軍の再増派をめぐり大統領が判断を迫られているアフガニスタン問題で、鳩山由紀夫首相はインド洋での海上自衛隊による給油活動の撤収方針を掲げるなど、「火種」は多い。これまで日米関係は「さまざまな試練に耐えてきた」(クリントン国務長官)が、“試練”の時を迎えている。オバマ大統領は自身と同様に、鳩山政権も「変革」を掲げ政権交代を実現したこと自体は歓迎している。もっとも、鳩山政権が、アフガン問題や米軍再編で米国に協力してきた麻生前政権を批判し、見直す方針を示していることは、大統領にとって皮肉な結果ではある。
オバマ大統領は11月の初訪日を控え、来週にスタインバーグ国務副長官、来月にはゲーツ国防長官を日本に派遣する。同盟国である日本との安定した関係を維持することが、アジア外交の基盤と位置づけているだけに、鳩山政権との間で意見を調整したい考えだ。
オバマ政権がとりわけ最重視しているのがアフガン問題だ。米国内では厭戦(えんせん)気分が高まり、欧州各国からは撤退論が出ている。アフガン国内と比べ、インド洋という「安全」な地域で活動する日本が真っ先に撤収することは、オバマ政権にとっては非常にタイミングが悪い。それだけに、日本側と今後のアフガン協力について協議することは喫緊の課題だ。
在日米軍の再編については、鳩山政権の立場に配慮し、協議には応じる構えを示してはいる。だが、沖縄海兵隊のグアム移転計画などはすでに動き出しており、大きな変更に関しては「再交渉する考えはない」(ケリー国務省報道官)というのが基本的な立場だ。
また、「核兵器なき世界」の実現を掲げるオバマ大統領は、同時に抑止力の維持も強調している。鳩山政権が徹底調査を決めた核密約についても「日本の内政問題」と位置づけており、核の傘をはじめとする拡大抑止の見直しにまで議論を広げる考えはない。
今回や11月の訪日の際の首脳会談を通じ、大統領が鳩山首相に「現実の統治」を迫り説得できるかどうか、手腕が問われている。←引用終わり
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