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2009/09/01

「そごう心斎橋本店」幕を閉じる!

「そごう」はビジネスモデルの競争で負け続ける「百貨店」の象徴だ。

「消費の潮目」、「顧客の変わり目」という、必ず押さえなければならない「基本的なマーケティング」を間違えたワケで、その間違いは1970年に「そごう神戸店」の床面積を倍増させ「ジャンボそごう」として売り出す事で、当時のビジネスモデルとしての成功経験則である。
その「成功体験」を払拭できず、そのまま1990年代に入っても同じ手法で、しかもエンジン全開で走り続けた。
1990年代も半ばを過ぎると市場はとっくに変わってしまい、1970年に完成させた手法などは通用しなくなっているにも関わらず、その方法以外に途筋を見出す事ができないために、「サルのナンとか・・・」同様に、開けても暮れても反省も見直しもせず状態だった。

そして、「カネの切れ目が縁の切れ目」になり、巨額の負債を抱え「民事再生」の道を歩む事になった。
その際のパートナーが、表面上のビジネスモデルは「浮いた言葉」で「浮世離れ」を自慢する「西武百貨店」であり、当時の西武百貨店を率いる稀代の名物「和田繁明」に籠絡されたワケである。
当時の西武百貨店も本質的には「カネの切れ目が縁の切れ目」の事情を抱える事業者だから、普通は「同病相憐れむ」というのが筋である。
基本的には「商品構成を見せる」事のモデルでは「西武百貨店」は群を抜いていたけれど、実際上の百貨店経営の面のビジネスモデルは「台所火の車」で、「他人様の事を構ってられない」状態だった。
その「同病相憐れむ」同士が経営統合したのだから、周囲の関心は「統合会社は、いつ行き詰まるか」に移るワケで、期待どおりの「行き詰まり」を見せた挙げ句、今度は「セブンアンドアイ・ホールディングス(以下7&I H)」へ助けを求め傘下へ組み込まれた。

しかし、「百貨店事業」と「総合量販店事業」は「商品構成」や「商品販売」に対する考え方が根本的に異なるワケで、いわば「水」と「油」の関係である。
どちらも譲らず、「協議離婚」も時間の問題かと観測気球が上げられた頃、「7&I H」は業を煮やしたのか、経営陣と従業員へ根本的な意識改革を迫ったのか、そこは定かではないけれど「そごう心斎橋本店」を隣接する競合先「大丸心斎橋店」を経営する「Jフロントリテーリングス」へ売却してしまったのである。

「そごう心斎橋本店」は、閉店セールと銘打ち、「ロングラン・バーゲン」を展開していた。
ある時眺めた感想では、昔の顧客が「回顧し懐かしさ」を確認するために買い物に来るという風情だったかな。展開される商材と買い物をする顧客が、基本的に合致しない典型だった。
日常的な商品構成や展開も、ほぼ同様なのだから、1970年に得た「そごう神戸店」での成功体験を素に、それを発展させる事もできず「壮大な無駄」を積み上げ続けたという他ない。
テレビのニュースで、この「閉店」流されても「そう!?」、あるいは「・・・・・?!」で終わるだけで、殊更「大事件」にもならないだろう!
時代や環境は、大きく変化しているのだから「感慨もない!」。

しかし、昔は「お取引先」だったから、一応、記録を残しておこうと考える次第である。

引用開始→ そごう:心斎橋本店が閉店 90年の歴史に幕
(毎日JP2009年8月31日 20時34分 更新:8月31日 23時46分)

そごう心斎橋本店(大阪市中央区)が31日、閉店した。1919年にそごうが心斎橋で百貨店事業を始めて以来90年の歴史に幕を下ろした。民事再生法を申請した2000年にいったん閉店し、05年9月に「再生のシンボル」として再開業。しかし、景気悪化や消費形態の変化で業界全体が不振にあえぐ中で浮上を図れず、わずか4年で閉店となった。

店舗は「そごう・西武」を傘下に置くセブン&アイ・ホールディングスから、大丸と松坂屋を傘下に置くJ・フロントリテイリングに売却され、11月に隣接する大丸心斎橋店と一体化して生まれ変わる。【植田憲尚】←引用終わり
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