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2009/12/06

求人倍率は1.6倍という事実 採用する側は、新卒採用者を人材としての「質」で観る!

現実に「就職希望学生」を見ていて感じる事がある。
就職内定が貰えない(できない)学生に共通する傾向についてだが、

その第一は、何を目的にしているのか(したいのか)分からない事だ。
位置づけもなく、あまりにも漠然としている。

①大学へさえ進学すれば「道は拓ける」という安易な思考だ。
大学で何を学び、何を身につけ、それを活かすつもりがあるのか、あるいは人生の教養として知見を得るのか、入学時点から修了時点まで一貫してほとんど整理がついていない。

②例えば、自分が、希望する就業先の何を解決できる(したいのか)、そのために自分の知見や技能をどの程度提供できるのか。それは、就業希望先にどのようなメリットがあるのか。
この程度は、少なくとも整理して臨んで貰いたい。
会社訪問を受ける側も、この程度の整理ができない学生を相手にしているヒマはないだろうと考える。

その第二は、何よりも大学そのものがユニバーサル化している事実がある。
基本的には、いずれの大学も平均的に学力を低下させている避けられない現実がある。
有名大学と分類される大学でも、相対的に間違いなく学力低下に悩まされている。

①就職先をゲットできない学生に共通する第二の点は、学力低下に伴う「思考力低下」を挙げなければならない。
壁に突き当たると、突破するための方法を考えずに避けてしまう事である。
そして、就業希望先を、業種、業態、業容ともに、平気で変えてしまう。主たる理由は自らの就業希望先が自分には「難しそうだから」である。

②突破するための取り組みがない。取り組み力に欠ける。
驚くことは「幻想的な将来を描き」、自らの能力やセンスを弁える事なく、安易にその方向へ舵を切り、問題を先送りしモラトリアムを決め込む点である。つまり逃げるのだ。

例えば、「専門学校」への逃げ込みを図るが、世の中、そう甘くはない!

基本的に、企業社会は「激烈な競争市場」での競争を強いられている。
実際には、採用後に社員教育をしているヒマなどないのだ。
いきなり「即戦力」になる人材を採用したい。

社員教育に力を注いでくれる企業もある。
それは一定程度の組織力を保つ企業である。
そのターゲットには、就業希望者が集中するから、当然ながら志望者を厳密に選別する。
いま、「あぶれている学生」の手が届くようなレベルではない。

日本の企業社会を構成し支える大半は「中小零細企業」である。
ここは「ネコの手も借りたい」側から、もう「夜逃げ寸前」の事業者まで千差万別である。
しかし心配する事はない、よほどの事情がない限り「夜逃げ寸前」の事業者が新卒採用に動くワケはないからだ。

さて「ネコの手も借りたい」事業者は、人を見る眼が厳しい。
当たり前の事だ。
「中小零細企業」は、その多くが創業者の技術一本、アイデア一本で勝負しているのだから、同質の人材を求めるワケで、人を見る眼は厳しいのである。
従って、モラトリアムするような「意志薄弱」な学生は面接段階でひとたまりもない。
叩き落とされるワケだ。

大体において、18歳人口の50%が大学へ進学しているのである。
専門学校を加えると75%近い18歳人口が進学しているのだ。

少子化もあり百万人として計算しても、モラトリアム志向の学生も含め75万人近い学生を、日本の企業(主として第三次産業)は収容する余裕がないと考えるべきなのだ。
使い捨ての「兵卒・兵隊」の求人需要はヤマのようにある(リクルートワークスは、それもこれも「ごった煮」で捉えているのではないか?)。

それが、大した勉強もせず、アルバイトで安逸な学生生活を送り、自己の確立を怠ってきた文系学生(みたいなモノ)にポジションを渡せるほど、日本の中小零細企業は甘くない。
ひとたび、妥協し与えてしまえば、国際競争を伴う市場でやがて敗退し退場を余儀なくされるだけである。

だから、「人材としての質」を厳しく見るのである。

多くの大学教員は、この点についての認識が根本的に欠けている。
同様に、就業先を確保できない学生の「親」も大学教員同様で、単に幻想を追い求めているに過ぎない。
いわば、「親子」で仲良く「モラトリアム」しているのだ。
それに目をつけた大学が市場を用意し、大学教育というサービスを提供する事で、「(時間を)消費させる事」を生業にしているだけである。
だから、クソの役にも立たない大学が乱立するのである。

まぁ、クソの役に立つと世間で思われている「有名大学」も、マンモス化しているから、末端はクソの役にも立たない大学とほとんど同じ構造である。

だから、世の中を見間違えた「親」も「子」も、自分が主体的に取り組み研究したテーマなど持たないのだから、大学が悪いなどと主張する資格は端から持てないのである。
よくご自分の胸に手を当てて反省された方が良い。

安易にというか安逸に、幻想を追い求め、モラトリアムした結果なのである。
そう指摘される事が不満だと仰せなら、大学4年間の在籍中に、どれだけの勉強を行い、その結果としての自らが胸を張って、世に問える業績(研究成果)を残せたか示して貰いたい。

日本の製造業は、既に海外展開しているのである。
ピラミッド状に、親分の海外展開に合わせ中小零細企業も付いて出たのだ。
日本の中で残されたのは、高度な管理業務と開発業務である。

その高度な管理業務や開発業務に就くことができる人材は、例え、中小零細企業であろうとも、それなりの知見と技術力を持つ人材が必要である事は言うまでもない。

常に壁に当たれば逃げることしか考えないような、意志薄弱で不埒な学生のためにポジションを準備するほど、お人好しの事業者はいないと考えるべきだ。
まず「因果応報」だったと「親子」で自省されることをお勧め申し上げる。

最後に、言っておこう:
そんな意志薄弱で不埒な学生にもポジションを準備してくれる事業者はある。
それは、いわゆる「ブラック」な会社だ。

引用開始→ 16万人の「大学は出たけれど」
白壁 達久、鈴木雅映子
(日経ビジネスOn Line 2009年12月2日)

景気の二番底が懸念される中で、雇用を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。来春卒業予定で就職が決まっていない学生は16万人。「ロストジェネレーション」を再び出さないためにも、早急な対策が必要だ。

2009年7~9月期はGDP(国内総生産)が4~6月期に比べて年率4.8%上昇(速報値)した。だが、雇用を取り巻く環境に回復の兆しは見えてこない。景気が回復すれば、雇用は回復する。そんな時代はもう来ないのかもしれない。なぜなら、日本の会社には、それだけの雇用を支える仕事量と余裕がなくなってきているからだ。

「誰でもいいから欲しい」終焉
厚生労働省の調査によると、来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日時点で62.5%と昨年の同じ時期に比べて7.4ポイント低下。3人に1人の就職先が決まっていないことになる。

ところが、リクルートワークス研究所が調べた大卒者の求人倍率は1.62倍。求職者を求人が上回る状況が続いている。求人倍率が1を切った2000年3月卒業生の採用時でも、同じ時期の内定率は63.6%と、今年よりわずかながらも高かった。

求人はあるが内定率は低いーー。これは何を意味しているのか。

日本企業が「質」による学生の選別を強めていることが背景にある。「企業を引っ張っていける優秀な人材しか採らない」ことを示している。

慢性的に人材の獲得に苦労し、とにかく人数の確保に躍起になってきた中小企業も例外ではない。

煙突設計・工事メーカーのツカサテック(大阪市)。今年の春、10年ぶりの新卒採用に踏み切ったものの、いまだに採用に至っていない。建築学科を卒業する学生を採りたいと考えていたが、「中学校レベルの数学でつまずく学生も多数いた」と言う。現在も会社説明会や選考試験を続けている。

同じリクルートワークスの調査では、従業員1000人未満の企業の来春卒業予定の大学生への求人倍率は3.63倍と高い。それでも内定が得られないのは、明らかなミスマッチが起きていることにほかならない。

中小・ベンチャー企業400社の採用を支援するネオキャリア(東京都港区)の篠原広高コンサルタントは、「来春入社で優秀な学生を採用できなかったために、顧客企業の8割が、次の採用活動の開始時期を1カ月~1カ月半前倒しした」と語る。採用を早めて少しでも良い人材を採りたいと奔走する中小企業が増えているのだ。

不景気で採用する企業側にも余裕がなくなり、「どうせ採るなら将来の幹部になるような優秀な学生しか採りたくない」というのが本音。採用する際の審査の目は厳しさを増している。

新たな雇用の受け皿として期待されるベンチャー企業からも、「普通の人はいらない」という声が聞かれる。

企業のウェブサイトコンサルティングのベンチャーであるビービット(東京都千代田区)は、業容の拡大で人材不足が経営課題になっていた。今春の採用では、例年の1.5倍の応募があったが、1人も採用しなかった。中には理系の大学院生や東京大学の学生もいた。最終選考には20人ほど残ったが、全員、条件に満たなかったという。若林龍成副社長は「条件を厳しくしているからだと思う」と振り返る。

「来てくれるなら、誰でもよい」というのは過去の話。最近のベンチャー企業の多くが、ITやバイオといった頭脳集約型の企業が増え、少数精鋭で経営する戦略を取っていることが大きい。専門知識を持ち即戦力として活躍できる新卒しか採らなくなっているのだ。←引用終わり
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