「阪神・淡路大震災」 15回目の、1月17日午前5時46分を迎えて
あの日あの時から もう15年が経過した
瞬く間だったようにも思う 長かったようにも思う
これからの途筋も瞬く間のようにも思う 長いようにも思う
人の生命の儚さを想い 築いたものの儚さを想う
生命の尊さを想い 生きる事の大切さを想う
生きる事の辛さを想い 生き得た事の責任を想う
自然のエネルギーを思い知らされ 人間の傲慢を思い知る
15秒の長さを思い 15秒の短さを思う
瞬間があり 瞬間がない
茫然自失を知り 涙する己を知り 人の情を知り 涙した己を知る
生きる事を知り 生かされる事を知る
年月の長さを知り 年月の短さを知る
何も変わらなかった 何もかも変わった
知らない事ばかりだった 知っている事ばかりだった
あの日も夜が明けた きょうも夜が明けた
1月17日午前5時46分
あの日も寒かった きょうも寒い
阪神・淡路大震災から15年の年月が経過し、15回目の震災の日が巡ってきました。
尊い生命を失われた震災犠牲者の皆様に、生存できた者として、心から「哀悼の意」を顕したく存じます。
行政は、15年を一区切りに記念の年(復興をほぼ終えたと考えているのか)に応じた行事を数多く組み立てています。
人の心や身体に刻み込まれた「震災の傷」は、簡単に消去できるものではありません。
しかし、見た目では「神戸の街」「阪神間の街」の外形上は綺麗に復旧しています。
いま、何が復旧していないのかと言えば「何だろう?」、にわかには答えられませんが。
しかし何かが欠けています。
「漠としているが、『何か』が確実に欠けている」と多くの市民が感じています。
埋められない、代替できない「心の空間」と言えばよいのでしょうか?
よく分からない、上手く説明できない。しかし「何か」が欠けています。
震災15年を想い、不幸にして落命された犠牲者を追悼する式典に、東宮殿下と妃殿下が共に神戸へ足を運ばれ出席される事に、深甚より感謝を申し上げたく存じます。(上手く申し上げる事ができません)
カリブ海に浮かぶハイチを巨大地震が襲ったのは先日の事だ。
壊滅的な被害で、その犠牲者は「5万人とも、10万人とも、20万人とも指摘される」が、いずれも定かではない。
地震は避けられません。
巨大地震を避ける事はできません。
避けられないなら、せめて、自らの手と責任で身を守る事が求められます。
「防災」という言葉は広く認識されました。
「耐震」という言葉も。
「免震」も理解されるようになりました。
「制震」という事も理解されるようになりました。
それでは「減災」という言葉はどうでしょうか。
自身の努力で「災害被害を減じよう」という言葉です。
少しの努力で「減災」する事ができます。
阪神・淡路大震災の犠牲者の多くが、「家具の転倒により下敷きになる」とか、「転倒した家具で強打を受け」重篤になられた後に、逝去された件数も数多くありました。
それでは、まず「家具の固定化」に取り組む事から始めてみたい。
親しい友人が主宰する内閣府認証のNPO「安心安全のまちづくり機構」から、この度、家庭向け・子供たち向けに「家具の転倒防止」に的を絞り込み「啓発教育映像『地震に備えよう』DVD」を完成させたとの報せを受けました。
子供たち向けとしているが、実際には「地域社会、それぞれの家庭」でご覧頂き、ご理解頂きやすいように、狙いを絞りまとめたそうです。
いくつかの「試写」を重ね、視聴者のご意見やご指摘を受け、必要な工夫や修正を加え完成させたそうです。
ご覧頂いた小学校で子供たちに接しておられる先生方からは、子供たちに「地震の恐さ」を教え、その地震から身を守る上で何が必要か、どうすれば被害を少なくできるかについて、分かりやすく理解できたとの事だったという。
子供たちは勿論の事、「DVD:地震に備えよう」は地域社会での啓発にも大変有意義な映像資料だとの評価を頂戴したそうです。
大陸側のユーラシア・プレートと海側のフィリピン海プレートの歪みで、近い将来に必ず発生すると指摘されている「東南海地震」は、長期波動による揺れが長い時間(約3分強)続くといわれています。阪神・淡路大震災(震度7)規模の揺れが3分続くとお考え下さい。
(15年前の阪神・淡路大震災の揺れは、最大15秒だったと言われています)
NPO「安心安全のまちづくり機構」が制作したDVD映像は、地震のメカニズムを説明するためのものではありませんが、地震はどのようにして発生するかについても、分かりやすく解説していますとの事。
まずは、兵庫県と近隣の府県での啓発に取り組む予定との事です。
春以降には、もう少し幅広い地域の基礎自治体を中心に地域の自治会などで、ご活用頂ける映像DVDも制作を計画中との事です。
15年前に、全国各地の皆様から頂戴したご支援に対し、被災地の市民として体験に基づく知見をご紹介できればと希望しています。
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