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2010/02/28

チリ巨大地震と津波警報 国は「警戒姿勢」をヤケに強調するなぁ

昨日チリで発生した地震は、大陸型っていうかプレートのズレで発生している。
インドネシア・スマトラ島沖地震と同じメカニズムだ。
日本でも発生する時期にあるとされる、①「東海沖地震」②「東南海沖地震」③「南海沖地震」は、同じ構造で大陸側のプレート(いわゆる大陸棚側)と海溝側のプレート(海側に沈む大地)が常に押し合うエネルギーが溜まり続け、結果的に溜まり続けた「歪み」により均衡が崩れ跳ね上がる事で生じる巨大地震を起こすと指摘されている。
(①~③も同じ地震だが、日本は自治体毎に呼び方を変えるので理解に一苦労する)
*「日本近海太平洋巨大地震」とでも呼べば、いずれの自治体地域でも同一概念になるのだが。

チリでのエネルギーはマグニチュード8・8(M8・8)だと分析され、阪神・淡路大震災の500倍のエネルギーとの分析が示されている。
インドネシア・スマトラ島沖地震はM9・0だったと記録されている。

大陸プレートの歪みが溜まり続けたエネルギーを一気に解放すると、これだけの破壊が生じる事を伝えられる映像は示している。

ヒトは、ヒトがいかに無力であるか、自然のエネルギーがいかに巨大であるかを見せつけている。

まだまだ、伝えられる情報は断片的だ。
震源が南米のチリである事(対極に位置するため)も作用し、詳細な報道が届くまでに時間を要するのは仕方がない。
断片的に伝えられる映像から考えると、一気に大量の破壊が生じているものと想像する。

ニュース映像よりも確実に、太平洋を乗り越え「大津波」が日本列島を襲うと、気象庁が28日は朝から警報を発している。
50年以上前に、南米で発生した巨大地震による津波が三陸沖を襲い、大量の犠牲者を出した経験に基づき、東北の行政を始め政府は敏感に反応している姿を見せ、「大津波警報」を出し、注意を喚起する姿勢を貫いている(これだけ注意したのだから、無視して被害にあったと言っても知らない!)。
国民の生命財産を守ろうとしているのだ!
この姿勢を見せる事は徹底している。

津波は、国際線の旅客機よりも速く22時間で日本へ到達する。
国際線の旅客機でチリへ到着する途筋に要する時間は48時間に及ぶだろう。

日本政府は、APECの構成国でもあるチリに対し、何をどのように支援するのか?
日本の生活必需品が、チリの森林に依拠している事業がある事を忘れちゃいけない。
チリの森林が日本人の快適生活を支える原料を産み続けている事を知らないのだろうか?

日本政府(ハトヤマ内閣)は、自国内の事だけに拘る姿勢を見せればと考えるようだが、日本は貿易により国(国民の生活)を支えている事を忘れないで貰いたい。

引用開始→ 気象庁、大津波警報を発表  日本の太平洋沿岸に
(日経NET 2010/02/28. 09:38)

チリ中部沿岸で27日(日本時間)発生した大地震で、気象庁は28日午前9時33分、午後1時以降に1~3メートルの津波が観測される恐れがあるとして、日本の太平洋沿岸に大津波・津波警報を発表した。

青森県から宮城県にかけての太平洋沿岸では3メートルの大津波となる恐れがあり、同庁は「海岸から離れ、高台に避難してほしい」と呼びかけている。大津波警報が発表されるのは、1993年の北海道南西沖地震以来、史上4回目。

同庁によると、各地の主な津波の予想到達時刻は、28日午後4時ごろ=北海道太平洋沿岸東部、小笠原諸島▽同1時半ごろ=北海道太平洋沿岸中部、青森県から千葉県にかけての太平洋沿岸▽同2時ごろ=北海道太平洋沿岸西部、千葉県内房、相模湾・三浦半島、静岡県▽同2時半ごろ=東京湾内湾、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、四国の太平洋側▽同3時ごろ=伊勢、三河湾、大分県から鹿児島県東部にかけての太平洋側、沖縄県。Copyright 2010 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.

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