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2010/05/23

ベトナムの「高速鉄道建設推進」日本の協力確定!

騒がしかったベトナムの高速鉄道建設は、日本の新幹線を採用する事を合意したものの、建設資金と運営技術とノウハウの面で大きな課題が山積していた。

高速鉄道(新幹線)建設計画がテーマになって、記憶では、ほぼ13年~14年だろうか?!
ベトナムの工業化と発展に高速鉄道は必須だ。

来日する政府高官、国会議員、党の有力者、経済ミッション、機会を見つけては「新幹線」で東京=大阪の移動を体験した。
思えば、大きなプロモーションだった。
一応、体験乗車する側を招待するワケではなく「有料」だったのだから。

乗車すればするほど、「新幹線」のファンになっていく。

ベトナム政府は、基本的に高速鉄道は「日本の新幹線」と密かに決めていたが、先立つものは「建設資金」であり「運用保守能力」であった。
この二点が調達できなければ、経済学の用語でいうところの「社会的能力」に課題を抱えるベトナムは、簡単に「新幹線」を建設し「運用保守」するというワケにはいかない。

JR東海は、まずベトナムから「運用保守」に当たるであろう関係の技術者を招聘し、効果的な「技術移転」を目標に「技術教育」を始める事にした。

次は何よりも「建設資金」である。
日本政府は、自前の国際協力銀行、あるいは一定の発言力を確保するアジア開発銀行を軸に、建設資金の多くを供与する方向を模索した。
それでは「政府保証」の付与を残すばかりになっていた。

この度の合意は、「南北高速鉄道建設を含む運輸分野全般の協力」を合意し、覚え書きを交わす事まで到達したワケだ。

しかしながら、日本の財政は厳しい状況にあり、予断を許さないと考えるべきである。

また、ハノイの中心市街地とノイバイ国際空港を直結する鉄道建設も、ほぼ、同じ頃にテーマになっていた。
当初は、日本の在来線で退役した中古のディーゼル特急車両(軽量車)を軸に、現在のハノイ駅とノイバイ空港を結ぶために、現有路線をソクチャン手前で分岐し建設する事を探った経緯がある。
現在の鉄道が「超狭軌単線(日本のJR線より狭い)」である事、折りから「アジア通貨危機」により、ベトナム投資が底を衝きかけ、タクシードライバーの仕事を奪いかねない事情なども作用し、「FS」止まりの沙汰止みで検討案はお蔵入りになってしまった。

それを、「新幹線」の「運用保守」を学ぶための目的も兼ねた実用実験線として建設し、人材育成に当たる事を狙い復活させたワケだ。
これが完成すると、ハノイ中心市街地とノイバイ空港の往復は利便性を高められる事だろう。
当時、一緒に考えたメンバーに敬意を込め「FS」の活用を助言したい。
当時の「FS」は2015年時点の経済力と人的往来を軸に厳しめの数値で想定しているから、余り大きな差異は生じないモノと考えている。

ベトナムの友人達に、様々に苦労した事を思い起こしながら、実現に向けた一歩を踏み出せる可能性を得た事に心から「祝意」を贈りたい。

引用開始→ 高速鉄道含め運輸で協力 日本とベトナムが覚書
(Sankei Biz 2010.5.21 21:25)

辻元清美国土交通副大臣とベトナム交通運輸省のゴ・ティン・ドゥック副大臣が21日、国交省で会談し、日本の新幹線技術の採用方針が決まっているハノイ-ホーチミン間の南北高速鉄道建設を含む運輸分野全般の協力に向けた覚書に署名した。

覚書は次官級協議を定期開催し、鉄道や港湾などの分野について技術者交流や共同研究を促進するとしている。

会談では、ベトナムが整備を予定しているハノイ市中部とノイバイ国際空港を結ぶ連絡鉄道を、高速鉄道の試験線としても活用する構想に日本が協力することなどで合意した。←引用終わり
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コメント

本当の声、貴重なコメントをありがとうございます。
ベトナムの南北高速鉄道の建設計画については、ベトナム国内でも様々な意見や主張があります。ご指摘のとおりです。在越日本人も多様なご見解を保持される皆様がおられます。それ自体を否定もしませんし肯定もしません。
特に、ベトナムはドイモイ以降の国家建設の過程で都市域とローカル地域の格差、都市内部における格差が目立ち始めました。
それに対する政策、施策、手当を必要としています。
しかしながら、ベトナムは国家目標に2020年「工業国家」への転換を果たす事を掲げ、その戦略の下に政策推進しているワケです。
確かに、この過程でいくつかの議論が提議されています。
アジアの多人口国家で同様の活力を抱える他の諸国が、新興工業国として一定の成功を収め、なおかつ、国際経済に占めるポジションを確保し、それを背景に地域経済の一体化統合化が進む方向にあります。
ベトナムが、この波に飲み込まれる事なく自律的な経済を維持する上からも、工業化は避けられません。
工業化を推進し一定のポジションを得る上からも、自由で高速に人が移動できる事は不可欠です。
ベトナムは国内で労働力の自由な移動を要請されています。
その意味で、ベトナムの南北を結ぶ「高速道路」と「高速鉄道」の建設は、ベトナムの国土建設、経済建設の政策目標上からも不可避です。議論の余地はありません。
在越日本人の多くは、経済活動を支える皆さんですが、「過去の『ベトナム』に郷愁や拘り重視される方」もあります。
その方々のご主張は、「原発」はダメ、「水力発電所」建設は環境破壊だ、など様々なご意見を日系社会で交わされるようです。しかし、一方で「停電が多い」「エアコンが効かない」などなど、実に他愛なく実に矛盾無く幼児のご主張もされます。
ベトナムは工業国家にならなくてもよいのだと、在越外国人である立場も忘れ批判を繰り広げておられます。目に余ります。

とは言うモノの、日本の対ベトナム援助特にODAは突出していますから、ベトナム人ではなくベトナム政府でもなくベトナム共産党でもなく、在越の欧米系外国人が流す陰謀狙いの批判が目立ちます。
とりわけ、日本のODAは日本企業が落札するケースが目立ちますから、紐付きODAと呼ばれ強い批判を浴びている事は事実です。
その真実は「技術移転」を求めるベトナムの要請に沿う考えに基づいています。
今回の「南北高速鉄道」についても、「社会的能力」を強化する上から避けられないワンパッケージである事の理解が必要です。
本当に、ベトナムの友人であるなら、ベトナムの悩み、ベトナムの苦しみを、高見からではなく平場からベトナム政治やベトナムの経済実態を検証された上での、ご主張を頂きたく期待しています。

第二次世界大戦後、日本の経済建設「高度工業化社会」は、①朝鮮戦争、②ベトナム戦争、の兵站基地と生産を担う事で達成してきた事実、60年代後半から70年代にかけて、ベトナムの犠牲の上に立った要素も否定できません。この点もよくお考え頂きたく存じます。

”まるでのうそまろバカセ”は、ベトナムの巷で交わされる、「人のウワサ、風の便り」で、「フランスが来て、アメリカが来て、ロシアが来た、中国がまた狙っている」、「次にカムラン湾を使うのは日本だろうか」と言われている事を熟知しています。

同時に、日本が第二次世界大戦(太平洋戦争)に踏み切らざるを得なかった重要な一因は、インドシナ半島(ベトナム占領)への進出があげられます。
*外交公文書を史料館で検証されると理解できます。

いま、日本を積極的に支持する国は「世界の中でどれだけありましょうか」非常に興味深いところです。

それらの事実を認識し、よく理解した上で立ち位置をお考え頂ければと存じます。

投稿: まるでのうそまろバカセ | 2010/05/23 14:24

 私はベトナムに長期滞在している日本人ですが、現在ベトナムでも日本のODAによる高速鉄道の議論はベトナム国会に持ち込まれ、各紙面上では国会議員の意見が掲載されたりしています。ここ最近のベトナム紙面における日本のODAの評価は大体否定的であり、今回の高速鉄道のODAの件も国会を通過することは難しいと私は見ています。

各紙が挙げる否定的理由は以下のとおりです。
1.我が国の経済規模に対してに余りに巨額な借金を、子供の世代に残すことになる。
2.今の新幹線の技術を20年後に実現するのは、理に適った投資ではない。
3.台湾や中国は車両のみ日本に委ね、その他の施設は全て自国で建設しているのに、どうして我が国だけはすべて日本に委ねるのか。
4.全線のほとんどかトンネルもしくは高架であり、費用も掛かり、熱帯の気候を考えると現実的ではない。
5.日本のODAは他国に比べても高いものにつく。

投稿: 哈越族 | 2010/05/23 11:49

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