日本の政治「支配者」は誰か? 電波メディアに巨大な力を持ち影響力を行使する正体を考える
今日のスレッドも、主として海外在住の姐御に向けて日本の政治を取り巻く社会断面についての「続編」です。
先ず、親しかった友人の一人が2週間前に倒れたこと、さらに共通の大切な友人(貴重で代表的なジャーナリスト)が見舞いに駆けつけてくれた事、またその際「見舞ってくれた人が誰か分からない症状にあること」を理解致しました。
T兄には「ありがとう」と申し上げ、感謝の気持ちを捧げたく存じます。
生命をとりとめた事に休心しながら、身寄りもなく頼れる家族もない中で、どのように闘病するのか心配しています。
しかしながら、前期は担当講義などが集中しているため、離日しお邪魔する事は不可能です。公用特別派遣出張は別でしょうが、当分、それもあり得ない状況です。
夏季休暇に入り、時間的な余裕ができそうなら是が非でも出向く事にしたいと考えます。
帰国しても、ご家族やご親族はどのように対処されるのか量りかねますので、そのままそちらにという事になるのではないでしょうか?
”とらえもん”は、ご家族を存じ上げない点に忸怩たるモノを感じています。
姐御は、言葉遣いやらテーマの立て方が「小難しい」と、少々、ご立腹の様子ですが、「コラコラコラム」は小難しいテーマを「夕刊フジ」のように、分かりやすく楽しく取り扱う事でアクセスを頂戴する皆様の微力ながらご期待に応えようとしています。
思えば、「コラコラコラム」は、海外在勤の友人知人との間で、日々生じる事件や事故や社会的なテーマについて、個別に交わすメールの往還が煩雑になり、それなら手っ取り早く「ブログ」にアップしてしまおうというワケで「コラコラコラム」という、実にイージーなブログ名と発想で始めたのが、確か2005年の10月9日だったような。
1707日、ほぼ毎日更新しながら、今日のこのブログが1732本目です。
姐御を始め、いろいろ寄せられる意見やコメントは、そのどれもが貴重な意見であり熱い見解です。
頂戴したコメントは主旨を考え毎回公開するワケではありませんが、長く続けた事で最近のアクセス数は当初に想像もしなかった数になっています。
ご支持を頂きます皆様に感謝申し上げております。
ここから標題についての毒舌を:
日本の政治は、この10年の間でずいぶん幼稚化し退行してしまいました。
政治家を志しながら、奇をてらう事で報道の注目を引こうという、姑息でバカげた事に平然と手を染める愚か者が次々に現れています。
実に嘆かわしい事だと考えています。
①民主主義を支える基盤が「投票行動」にある事。
②政治家になるためには、大量の票を獲得し「当選」する必要がある事。
③それには、手っ取り早く「大衆受け」するアピールと方法が最適と、考える思考方法が定着してしまった事。
④それを「電通」が打ち出す「メディア戦略」に乗せられ、安易に展開し続ける事で、とりわけ「電波メディア」と「政党または政治家」の関係が成立し、「政策」よりも「イメージ」重視の方向性で、「大量票」を獲得しようとの思考を選択している事。
⑤上の展開を受け入れ継続すると、考え方が麻痺してしまう事もあり、方法の選択や政策の実現についてまで、「電波メディア」に介入され支配される事を内包させてしまった事もあり、ますます「電波メディア」依存体質に堕している事。
⑥そこまで堕すると、目前で展開される「政治ショー」の中身についての吟味すらできない状況へ追い込まれます。
⑦現在の政治は民主党も自民党も、基本的には「電波メディア」に支配され、その掌で「カンカン踊り」をさせられているに過ぎません。
⑧最大の勢力は「電波メディア」であり、それへスポンサー付け(カネを配る)をする「電通」である事を理解する必要があります。視聴率が「電波メディア」各社の売上に直結するため、かなり際どく悪辣でも「電波メディア」とそれにスポンサー付け(カネを配る)をする「電通」は愚劣な政治ショーを強制します。しかも「言論、表現の自由」を楯に取り、それを防御壁にして展開する中身は「稚拙・悪辣」であり「選挙民」の愚劣化に拍車をかけ続けています。
⑨これに対抗できないのは、その有効な手段を欠くからに他なりません。
しかしながら、今国会に「放送法」の全面改正案が呈上され、十分な審議も加えないまま「民主党」の数の暴力により衆議院を通過してしまいました。
この法律の本質は、政府がいつでも自由に放送内容に介入できる点です。
この法律に依拠することなく、「電通」を軸に支配力を強める「電波メディア」各社が、適切な倫理観と知見を保ち一定の公平原則を担保した報道に当たる必要性を自覚しない限り、日本の政治は良くならないと考えています。
⑩その意味で、某大学院の某先生による、ご指摘の「コスプレ」をパフォーマンスして単純に喜ぶオバカさんが出てくる事や、それを注意できない状況(理解力やセンスに欠けるとの批判を畏れる)が生まれるワケです。
引用開始→ 三橋貴明氏 コスプレ姿で「自民党は変わった」
[2010年06月06日] おそらく「スポーツニッポン」:
記事の提供者は某大学院の某先生
エヴァンゲリオンの碇ゲンゾウのコスプレでカラオケをする三橋貴明氏(左)
Photo By スポニチ夏の参院選に自民党から比例代表で出馬する予定の経済評論家・三橋貴明氏(40)が5日、東京・永田町の自民党本部で“コスプレ・パーティー”を開いた。ネット掲示板「2ちゃんねる」で経済分析をしていた三橋氏はアニメ「エヴァンゲリオン」の登場人物のコスプレで登場。「ここでコスプレをすれば自民党は変わったと思ってもらえる」と、コスプレ姿の参加者約200人とカラオケを楽しむなどした。←引用終わり
これらの打ち続く現象を見て、救いようのない政治の「幼稚化、痴呆化」と”とらえもん”は考えています。
「電波メディア」の現場は、低賃金の非正規労働の場であり、そこには使い捨てられる下請けのディレクターが、プロデューサーに怒鳴られながら黙々と汗を流している。
綺麗なモノには、その陰で泣かされ扱き使われるナニかが隠されている事実も知って貰いたい。
民放と呼ばれる「電波メディア」は原則的に一県一社として認可され(これが莫大な利権を生み出す仕組みだった。故・田中角栄が創出)ながら、いつの間にか一県一社の原則が崩れ、あるいは地域全体を鳥瞰すれば複数チャネルが存立するようになりました。
しかしながら、大金持ちで全国規模のスポンサーを獲得し付けてくれるのは「電通」か「博報堂」かを軸にした一握りの広告代理業です。
「電波メディア」も寡占状態か地域によれば独占状態ですが、広告代理業は全国規模で、ほぼ「電通」一社による独占状態といえます。少し遠慮しても「寡占」状態にあるといえます。
それも大変な事ですが、選挙になれば、「民主党」も「自民党」も、早い話が「電通」か「博報堂」に「ポスター作り」から「広報広告」まで全面的に依拠しています。
既に、選挙という最大のマーケティングを「チンドン屋」の大親分に握られているのです。最早、「電通」の掌上で「カンカン踊り」を強いられているという実態を補強しています。
「自民党」も「民主党」を問わず、政治屋のデキの悪い「ドラ息子やドラ娘ドモ」が、何もできないクズドモが「電通」やら「博報堂」にはウジャウジャ飼われているようです。だから「電通」は、政治案件でもあった「東京オリンピック」招致活動を担う事に手を挙げるし、「ワールドカップ」の中継やらスポンサー探しと組織化に力を注ぐし、「電波メディア」はカネ欲しさに平身低頭するやらで「電波メディア」支配は着々と進行するワケです。
真実の「日本の支配者」は、一体全体、どこの誰でしょうか?
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