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2010/06/20

ベトナムの新幹線建設計画は国会で否決!

日本の関係者には「頭を冷やす、よい機会だ」と考え助言したい。
「ベトナム」が、経済建設で「日本」を手本にと考えた頃から、「新幹線建設」は重要なテーマであった。
一つには、「ベトナム」の鉄道が「標準軌」でなく、日本のJRのサイズ(狭軌)よりも、更に狭いゲージであり、高速化や大量輸送に適さない事情を抱えていたからだ。

この問題を如何に解決するべきか、この悩みを聞かされた時、国内輸送のウィークポイントに直面させられた問題でもあった。

そこで、南北に長い「ベトナム」の地勢と東側が南シナ海に面している事を考慮し、「内国海運」による「貨物輸送」を当面の目標にする事を考え提起した。
しかしながら、港湾設備はいずれも貧弱劣悪で、例えば「コンテナ化」への対応も港湾設備や港湾改修で相当量の資金投入を必要とし、何よりも接続道路網の整備も不可欠であるとの結論になった。
内国海運は、港湾の改修とともにシフトすればよいが、貨物の移動が生じるという事はヒトの移動も生じるのであり、大量に移動する旅客をどのように捌くかについても、重要な課題であった。
20年少し前から、国家建設の骨というか幹の部分を巡り熱い議論があった。
「ベトナム」で計画が提起される時、いつも課題になるのが「資金」調達だった。

当時は「計画投資委員会」、現在の「計画投資省」を率いるボー・バン・フック大臣は、一貫して「国家建設」の陣頭指揮を担ってきた。
「ベトナム」が有効な「資金」を獲得する途は、「FDI(外国直接投資)」と「ODA(政府開発援助)」である。
これに向けて、大胆な舵切りを行い「政策整備」を断行し今日の基盤を得た。

「ベトナム」の要請に主として応えたのは「日本」である。
「ベトナム支援国会議」を開催し、各国に働きかけ、「ベトナム」からの様々な要請に応えた。

この点について、日本は誇ってよい。
しかし、「誇ってよい事」と「横柄に振る舞う事」の区別がつかないのが、大方の日本人らしい。「無礼な態度」や「無礼な言動」を繰り広げる在越者が増えているように見受ける。

日本が、「ベトナム」への積極的な支援に踏み切った大きな理由は、日本の存立基盤や安定的な要素という「外交と安全」を考慮しての戦略的重要性からである。

しかしながら、「ベトナム」における日本の突出ぶりは目に余る。
多くの日本人は、「ODA」を「FDI」をこれだけ注ぎ込んでいるのだから、「少しは・・・」という思考が底流にあるのだろうが、それは甘えというものだ。

「ODA」は拠出する金額の大小に拘わらず各国とも平等である。
日本からの「ODA」が突出して多額であるという理由で、特別な「感状」を期待する事は甚だしい誤解である。
何よりも、日本が提供する「ODA」はその殆どが「有償(利息付き)」で長期にわたる延べ払い(ローン)である。次に、そのプロジェクトの大半を「FS(事業可能性調査)」の段階から、実施に至る段階までの殆どを「日本」の関係者のみで行い、「ベトナム側」へ押しつけ、工事を伴う案件であれば、必ず「日本企業」が幹事会社として落札し施行を担当する構図だ。
「ODA」の資金を殆ど「日本側」が回収し、資金を借りた「ベトナム側」は長期返済を低利とはいえ迫られる。

以前から「ベトナム」以外でも、日本が提供する「ODA」は金額も巨額に上るが、ほぼ全額を「日本」が回収する構図で、”日本の「ODA」は日本の国内問題だ”との、鋭い批判が主要先進国の間でも交わされている。
お人好しの日本人が夢想するほど「世界」は甘くないのである。

「ベトナムの新幹線」について、「コラコラコラム」は関係する側の人的ネットワークを抱える事もあり抑制的な表現に止めてきた。この点をご理解頂きたい。

日本の突出ぶりが目立つようになってからは、口さがないベトナム人は、
”次に、カムラン湾を使う国は「日本」だろうね”と、ウワサし合っている。
これは、”このままでは「日本」が「ベトナム」を支配する”と言っているのであり警戒しているワケである。
南部に位置する”カムラン湾”は天然の良港(軍港)でありベトナムにとり象徴的な地点である。
最初にフランスが、次に日本が、さらにフランスが、そして米国が、最後にソ連邦(ロシア)が占有し支配した。
いま現在は、ベトナム政府が「他国には使用させない」として厳重に管理している。

しかしながら、”風の便りと、人のウワサ”が、何よりも大好きなベトナム人の気質が、次に「カムラン湾」を使うのは、また「日本」であろうと腹の底で感じているのである。

「ベトナムの新幹線」は、「フランス」の「TGV」による巻き返しがある事を忘れてはならない。
「フランス」は、「ベトナム」で無茶苦茶「酷い事」を繰り返しながらも、自らの権益を笑顔で主張するのである。
「原発」も同じ構図だ。日本は心しておく必要がある。

さらに、「中国」は「ベトナムの新幹線」について重大な関心を持っている。
華南経済圏と「ベトナム北部」の経済を一体的に運営しようと企んでいるため、規格の異なる高速鉄道を日本の新幹線で建設されては、将来にわたる「中国の権益が消滅」するため、あらゆる工作を繰り広げている。

「フランス」と「中国」は、図らずも容易く「ベトナムの世論を分断する事に成功」したといえる。

以前、5月の連休明けに、「コラコラコラム」で「ベトナムの新幹線建設」について、日本政府が建設資金を含め全面支援表明を行った事を客観的に、しかし関係者の労を配慮したスレッドを上げた際、ホーチミン市に在留する日本人から
「ベトナム国内の『一有力紙』は、新幹線建設計画に断固反対との主張を掲げている。また、国会議員の多くも反対表明しているから、国会で承認されるハズがない」とのコメントが寄せられた。(この時のスレッドに附属公開中)

「コラコラコラム」は、その程度の事は先刻承知のハナシで、どのような論理構造で「その種の主張」が堂々となされているかについても熟知している。

「ベトナム」の現状は、国論が二分する言論は基本的に起きえない構造になっている。
それでも、政府方針に堂々と異を唱える主張が一有力紙に掲載されるのは、それを支持(指示ともいう)する巨大なパワー一定の組織内中央に存在する事を顕している。
影響力を行使しようとする勢力が厳然と存在する事を顕している。
(来年度に予定される政権党の定期党大会に関わる人事も含め、いわば権力闘争の側面でもある)

それは、少なくとも近現代の「ベトナム」の歴史を理解すれば容易に理解できる事だが、その種の洞察を欠かれたままナマの主張を正論として紹介して下さった。
「コラコラコラム」が事情は理解済であるとしたコメントを出すと、それについても極めて幼い感情的なメールを送信された。
ありがたく承っておいたが、「一有力紙」が報じた事、あるいは世論工作について検証するワケでもなく、物知り顔で大口を叩かれるなら、少しくらいハイレベルな状況を確認されたらどうかと付け加え、多少の警告も含めて返信しておいた。

それに対し、「サイゴンのゴロツキ」みたいな口を利くと、これまたお叱りメールを送信してこられた。そこまで指弾されると「コラコラコラム」というか”とらえもん”も実に幸せであると言わざるを得ない。

ホーチミン市在住のようであるが、なぜ、日本人はでかい態度で在留し存立し得るのかについても、よく冷静にお考えになった方がよいと、改めて愚言を申し添えておこう。
また、外国人は「内政に口を挟まない」事が、当事国滞在の大原則である事を弁えられる必要がある事もだ。

折から、「ベトナム」も在越外国人に対する吟味を強める政策を7月1日付けで実施する。
余りにも、不良外国人が増えた事、若いにも関わらず先進工業国から「ベトナム」へ流入し通貨格差・物価格差を利用し、不労所得者として居座り続ける事を許容しない方向へ舵を切る。つとめてよい政策と考えるゆえに強く支持したい。
国家として、好ましからざる外国人の滞在をご遠慮願うのは万国一律に認められているのだ。滞在査証の効力を停止し、当該者に出国頂く事も国家権力の正当な行使である。

「ベトナム」の新幹線建設は、一時的にストップする。
「日本」では大騒ぎだが、「ベトナム」は冷静である。
必ず建設しなければならないし、避けて通れないテーマである。

NBTHチームは、若干の後退を余儀なくされる。ここに至る兆候は既に、ベトナム航空が国際航空連合を選ぶ際にも見えたし、それを全く別の案件として考えたのか、サインを深く考える事なく安易に見逃したワケである。

JR東海を始め関係各社は「欲の皮」を整理した上で、再度の提案機会を待つ事が求められる。葛西会長の在任中に実現できる事でもないのだから。

引用開始→ ベトナム新幹線計画否決、日本の輸出戦略に打撃
(2010年6月19日19時22分  読売新聞)

【シンガポール=実森出】日本の新幹線方式を採用することが決まっているベトナムの首都ハノイとホーチミン間の約1600キロ・メートルを結ぶ「南北高速鉄道」の建設計画で、ベトナム国会は19日、同計画を承認する案を否決し、継続審議とした。

ベトナム政府は今国会での正式承認を目指していたが、計画の修正は必至だ。アジア向けのインフラ(社会基盤)輸出を成長戦略の柱と位置付ける日本にとっても打撃となりそうだ。

審議では国家予算の約3倍に相当する約560億ドル(約5兆2000億円)の巨額の建設費に対する慎重論が多く出され、否決の要因となった。次回の審議は今年末に行われる予定だが、計画の実現に向け不透明感が強まった格好だ。

南北高速鉄道は2006年10月にグエン・タン・ズン首相と当時の安倍首相が交わした共同声明の柱の1つに盛り込まれていた。計画では2014年に着工し、20年に一部開業、35年に全線開通の予定で、国会の承認が得られれば、今秋にも国際協力機構(JICA)が事業化調査に入ることになっていた。←引用終わり
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引用開始→「日本の新幹線方式」採用影響も ベトナム国会、決議案否決
(2010/06/19 19:11【共同通信】)

【ハノイ共同】ベトナム国会は会期最終日の19日、南北高速鉄道の建設計画に関する決議を反対多数で否決した。政府は日本の新幹線方式の採用方針を決めていたが、影響が出る可能性もある。建設計画は今国会で承認され、日本の協力による事業化調査に進む見通しだった。

南北高速鉄道はグエン・タン・ズン首相肝いりのプロジェクトで、日本の産業界にとっても大きな商機となる。だが総額560億ドル(約5兆円)とされる巨額の事業費調達や採算性への懸念などから、国会審議で反対論や慎重意見が相次いだ。

政府計画では、高速鉄道は首都ハノイと南部の商都ホーチミン(約1570キロ)を最短5時間半で接続。2014年に着工し、ハノイ―中部ビンと、南部のニャチャン―ホーチミンの2区間を20年までに部分開業、35年までの全線開業を目指していた。←引用終わり
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