「灘のけんか祭り」平成22年(2010年)本宮 御旅山広畠での神輿合わせと屋台練り合わせ報道から
大量のアクセスを頂戴していますので、もう一日、平成22年度の「灘のけんか祭り」を報じたニュースを引用紹介しておきます。
17日のスレッドとしては、朝日新聞に、讀賣新聞、そして神戸新聞からの追加報道を対象にします。
海外も含めた各地域でご活躍の「灘の旧7カ村」ご出身の皆様、様々な業務上の制約により「今年の”祭り”は、帰られへんなぁ、悔しいなぁ」と、思いながらも断ちがたい「気持ち」を考え、主要媒体が報じた「平成22年『灘のけんか祭り』の記事紹介スレッド」です。
「コラコラコラム」はスレッドを消去しませんので、2005年以降の「祭り」についてのスレッドは維持しています。
来年(2011年)は、14日の宵宮が金曜日、15日の本宮は土曜日です。
松原八幡宮の秋季例大祭「灘のけんか祭り」は、土・日に合わせて開催するような「ヘボ」な真似は致しませんので、業務により戻りたくても戻れない出身者は大勢おられます。
地域内の小学校も中学校も、当たり前の事ながら「祭礼期間は休校」です。
地域内にある普通科高校も、地域内からの進学者が3分の1を超えるため「祭礼期間は休校」です。(誰も登校してきませんがな)
チョッとした「エリート気分」に浸れます。
「播州の人は、『荒っぽい』から苦手です」と、よく口にされるヒトがいます。
「よう、そんな事言うワ」、「粋で、鯔背で、華麗で、権太なだけですがな」と言い返してます。
播州の人は、どことも、秋の祭りを迎えると、「血が滾る」ワケです。
特に「灘の旧7カ村」は、一年の始まりが「灘のけんか祭り」で、一年の終わりも「灘のけんか祭り」でっさかいなぁ。
生活律が、「灘のけんか祭り」を軸に動いてますモンで、仕方がないですね。
普段の生活は「質素」でも、「秋の祭り」には、一年の全てを賭ける。
これが生き方やねぇ~!
「祭り」が名残惜しむように終わると、一年が終わってしまう気分に包まれます。
さぁ、また来年の「祭り」に向けて準備やなぁ~!
7月に博多で「祗園山笠」が、京都で「祇園祭」が始まると、「あと、3ヶ月」やなぁ。
8月に入ると、「あと2ヶ月」や。
9月に岸和田の「だんじり祭り」が始まると、「おぉ~、いよいよあと1ヶ月」や!
そして10月に入るや否や、昔の村境の「日参門」を仰ぎ「祭典」の準備に気合いを高めていきます。
「祭礼」当日の天気が気になるワケですが、だいたい「晴天」に恵まれます。
「紙手」と「鉢巻」が配布され「祭り気分」が昂揚していきます。
「屋台蔵」や「公民館」で「大太鼓」を打つ稽古(練習とはいわない)も気合いが入り、本番を待つばかりになります。
最近は、「体育の日」の連休を利用し「屋台練り」の練習というか指導をしたり。
宵宮の前日(13日)、以前は「大鳴らし」と呼ばれていました。最近は、旧村の中で「屋台練りのリハーサル」を行う事もあるようで。
旧木場村(木場港)は、13日の夜半に、屋台蔵から港の「大木場」へ恒例の屋台移しを行います。
そして14日(宵宮)の朝が明け、いよいよ待ちに待った「灘のけんか祭り」の幕が上がります。
「灘の旧7カ村」の人の生活律では、「一年の始まりであり、一年の終わりです」。
男も、女も、若者も、老人も、固唾を飲んで見守る中、「男を中心にした『灘のけんか祭り』が始まります」。
力比べ、技比べ、声が、汗が、飛び散り、飛び交い、怒号も、歓声も、参加する人を、見守る人を、興奮の坩堝に、虜にします。
14日(宵宮)は、雨が降ろうがものともせず、必ず執り行います。
15日(本宮)は、雨が降ると「屋台」を担ぎ上げ山へ登るため、事故防止のため順延となります。
それらが、乳幼児の頃から刷り込まれている「灘の旧7カ村」の出身者にとり、どの地にいようとも文化としての「灘のけんか祭り」は自らの生活律の中心を占めています。
引用開始→ 激突みこし観衆魅了 けんか祭り本宮
(asahi.com 2010年10月16日)「灘のけんか祭り」と呼ばれる松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭が15日、本宮を迎えた。みこしの激しいぶつかり合いや屋台の力強い練り合わせに、約8万人(県警調べ)の観衆が酔いしれた。
今年、祭りの年番を務めるのは松原地区。氏子らが3基のみこしを担ぎ、神社から約1キロ離れた御旅山(お・たび・やま)のふもとの練り場に到着すると、すぐにみこしを力いっぱいぶつけ合い、地面にたたき落とす展開に。勢い余ってみこしがひっくり返り、屋根や飾りが壊れる場面もあった。
担ぎ手の1人、吉田裕史さん(27)は「7年に一度で緊張したが、タイミング良くぶつかりあうと気持ちが良かった」と誇らしげに話した。
みこしが御旅山を登り始めると、松原を除いた6地区の屋台がふもとに続々と集まり、練り合わせを披露。最大4台が同時に練り合うなど屋台同士の力比べに桟敷席を埋め尽くした観客から拍手や歓声が起こった。
また、昨年は宵宮で練り子に死亡者が出たため、本宮の参加を自粛していた妻鹿地区の屋台も今年は満を持して登場。同地区総代の篠原大典さん(69)は「絶対に二度と事故が起こらないよう練り子の講習会を開くなど対策を講じて臨んだ。皆の気持ちが一つになり、今年は十分に祭りを堪能できたと思う」と力を込めていた。←引用終わり
(朝日新聞社asahi.com)
引用開始→ けんか祭り 最高潮
迫力満点みこし合わせ 本宮
(2010年10月16日 読売新聞)
みこしが激しくぶつかり合う「灘のけんか祭り」(15日午後2時6分、姫路市白浜町で、本社ヘリから)
「灘のけんか祭り」で知られる松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭は15日、本宮を迎えた。ハイライトの「みこし合わせ」では、今年の「年番」を務める松原地区がみこしを激しくぶつけ合い、他の6地区は勇壮な屋台の練り合わせを披露。桟敷席を埋めた約10万人(飾磨署発表)が、その迫力に酔いしれた。
7年ぶりにみこし合わせをする松原地区の練り子ら約600人は早朝、「露払いの儀」や海水につかる「汐(しお)かきの儀」で心身を清めて準備。担ぎ役の会社員加藤生也さん(41)は「秋の海は冷たくて体が震えたが、身も心も引き締まった」と本番に臨んだ。
みこし合わせは同神社の西約1キロにあるお旅山の練り場で行われた。「ヨーイヤサー」のかけ声に合わせて、重さ300キロ以上のみこし3基が何度も激突。みこしが激しく壊れるほど神さまが喜ぶとされ「メリメリ」と大きな音をたてて金色の屋根飾りがはじけ飛ぶ度に、客席が大きくどよめいた。
続いて各地区の屋台が練り場に登場し、大きく上下に動くなど思い思いの練りを披露。屋台2~4台が押し合う場面もあり、会場を沸かせた。
初めて訪れた姫路市上手野、パート調理員柳内千恵美さん(51)は「みこし同士がぶつかる様子は、聞いていた以上の迫力」と興奮。東京都八王子市から訪れた中央大3年高橋一貴さん(21)は「若者もお年寄りも一緒になって盛り上がり、地域全体が祭り好きだと感じた。来年はもっと近くで見たい」と話していた。
祭りは約500年前、氏子が神社の再建を祝って米を木の台(屋台)に載せて近くの山に担ぎ上げたのが始まりとされる。みこし合わせは軍船についたカキの貝殻をこすりつけて落とした故事にちなむという。←引用終わり
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引用開始→ 神輿合わせ 観衆、興奮の渦 灘のけんか祭り本宮
(神戸新聞NEWS 2010/10/16 09:15)
息を合わせ練り合う3台の屋台。すり鉢状に広がる桟敷の歓声は地響きとなる=姫路市白浜町(撮影・中西大二)
15日に本宮を迎えた松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭「灘のけんか祭り」。すり鉢状に桟敷席が連なるお旅山の練り場で、豪快な神輿合わせや屋台練りが繰り広げられ、満員の観衆を興奮の渦に包んだ。本宮は夜明け前の「露払いの儀」で始まり、松原地区の獅子が、松原八幡神社からお旅山までの道中を清めて回った。
午前9時半ごろから、年番の松原を除く6地区の屋台が次々と宮入り。最初に楼門をくぐるのが東山地区だ。
東山では祭りの進行責任者「取締」を、厄年を迎えた数え年42歳の8人が担い、獅子や屋台、幟の担当と息を合わせる。
予定より少し早く宮入りを終え、取締委員長の大西敦さん(41)は「うちが入らんと祭りが始まらない。よそに迷惑を掛けるわけにはいかない」と胸をなでおろした。
昼。獅子檀尻、神輿に続き、各地区の屋台がお旅山へ。神輿合わせの興奮冷めやらぬ中、幟とお迎え提灯の先導で木場地区の屋台が登場。早打ち太鼓と練り子の掛け声がそろう一体練りを繰り広げた。
初めて練り子を務めた高校生山本大君(16)は「重さや人の波が予想以上にきつかったけど、その分、面白かった」と、汗をぬぐった。
昨年の年番を務めた中村地区と、昨年の宵宮で練り子が死亡し本宮の参加を自粛した妻鹿地区は、2年ぶりのお旅山での屋台練り。
中村で屋台のかじ取り役「棒端」を務めた殿垣内俊夫さん(29)は「よその村ときれいに合わそうと心掛けた。今年学んだことを来年に生かし、さらにいい練りをしたい」。
その後、妻鹿、宇佐崎、東山、八家も登場し、2台、3台練りを披露。夜は電飾をともし、名残を惜しむように練り合わせを続けた。(大島光貴) ←引用終わり
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