ベトナムは、日本の「対中外交」に困惑しているのではないか!?
夕刊フジが安倍晋三元首相とベトナムのグェン・タン・ズン首相の会見要旨を報じている。
その中で、夕刊フジは、間接的で抑制的な表現で「懸念」を伝えている。
日本の対中外交の腰砕けは、APECの取材に訪日してきた各国記者の間でも大きな話題になっていた。
その中には、「中華饅頭低国」から派遣されている「国営・新華社通信」の傘下に位置する記者もいた。
「中華饅頭低国」の意を呈するベテラン記者ですら、
「日本の腰砕け外交は理解できない」と評していた点が耳に残っている。
フィリピンの某記者は、
「目に余る中華饅頭低国の膨張主義、軍事冒険主義に圧迫が続くフィリピンは、日本の出方を(期待を込めて)見守ったが簡単に失望させられた。フィリピンの知識人の多くは日本なら中華饅頭低国の横暴を押さえてくれると考えていた。しかし結果は暗澹たる内容だった。評論する術もない」と手厳しかった。
インドネシアの某記者も、
「日本は、本当に『平和国家』になったのだと、ガッカリさせられた。日本は『平和国家』について本当の意味を理解していない事が分かった。日本は経済以外には興味がない事を表明したようなものだ。日本の『ASEAN』とともにを、どこまで信用してもよいのか」と失望感を述べていた。
最も鋭かったのはマレーシアの記者だが、
「日本は、中華饅頭低国の本質的な粗暴さを全く理解していない。中華饅頭低国と正面から自らが対峙しようとしない国を信用するワケには行かない。『ASEAN』諸国は多国間で連携し『対中戦略を維持』している。日本は『対中対峙』も自らが汗を流さず『ASEAN』へ押し付けようとしている。しかも、また悪名高い『資金援助』を隠れ蓑にして」と怒りを爆発させていた。
今回はベトナムからもグェン・ミン・チェット国家主席に随行し報道陣が訪日してきた。
様々な案件について、中々興味深い意見交換ができた。
その中でも象徴的な見解を夕刊フジが、安倍晋三元首相との会見を伝える方法でグェン・タン・ズン首相の側聞として報じているので参考にしてみたい。
対「中華饅頭低国」戦略は、東アジア諸国との強固な協力関係を軸に「多国間外交」で対峙する事が基本であろう。
その際は、対等なパートナーであり、「資金援助」で役割を終えようとする姑息な手段は到底理解を得る事はできない。
「東アジア安全保障機構」が求められる。
既に、ミャンマーは「中華饅頭低国」の手に落ち、最早「植民地」状態になっている。
更に北朝鮮の蚕食も進んでいる。
ラオスは、「中華饅頭低国」が30万人移住計画を進め、属国化を着々と進行させている。
タイも、アピシット首相派とタクシン元首相派が相争う過程で、「中華饅頭低国」は東北タイを中心に影響力を着実に高めてきている。
従って、タイがASEANの中で圧倒的な「親日国」だというのは、単なる幻想に過ぎなくなっている。
マレーシアも、経済の実態は「華人」が実際に仕切っているため、経済成長とともに事情はかなり複雑化している。
フィリピンの政治は、アキノが大統領に就任した。アキノ一家は紛れもない「華人」の大地主である。何よりもフィリピンの流通資本は、その総てが「華人」の資本である。いまやフィリピン最高のオシャレスポットを提供している「SM(シュー・マート)」は文字どおりシュウが提供する市場である。
フィリピン人の生活は、頭の先から足の先まで、もっと卑劣な言を用いれば「排泄物」まで「華人」に支配されている。
シンガポールは、自由貿易を推進する「華人」の都市国家である。
「ASEAN」の首都としての役割を目指しているが、それこそ「華人社会」の首都として「ASEAN」を支配する橋頭堡としての機能強化を図っている。一時は、東京の飛び地みたいな雰囲気もあったが、日本の金融秩序が呆気なく崩壊した後は、一人当たりGDPでも日本を張るかに凌駕し、東京がシンガポールの飛び地みたいになってしまったように感じるのは間違いだろうか。
気がつけば「ASEAN」で、日本のポジションは果たして残されているのだろうか?
「笑い事じゃない」ように思うのは考えすぎだろうか?
少なくとも「尖閣領域」で粗暴犯が引き起こした誰が見ても悪質な事案を、「中華饅頭低国」の顔色を見ながら巨大な圧力に屈した事に、「ASEAN」の各国がガッカリした事は、「APEC」取材で訪日してきた各国のジャーナリストとの意見交換で明らかになった。
数少ない友好国である、ベトナムのズン首相が安倍元首相との会見で懸念を伝えた事は想像に難くない。
引用開始→ 中国に立ち向かえないオドオド菅政権
(産経MSN2010.11.17)中国漁船衝突事件のビデオ映像が流出した件で、「自分がやった」と名乗り出ていた神戸海上保安部の海上保安官の逮捕が見送られた。当たり前の話だ。
菅直人政権は、日本領海を侵犯し、海保の巡視船に故意に衝突させた中国人船長を釈放し、中国漁船の犯罪を明らかにするビデオ映像を隠ぺいした。この愚かな判断ミスを糊塗する(=ごまかす)ため、保安官を国家的犯罪者のように仕立て上げようとした。
保安官は、国民や世界に事実を明らかにし、日本と海保の誇りを守るために流出させたとされる。保安官の行為を非難するのはたやすい。だが、中国人船長を釈放して、保安官を逮捕したとなれば、これほど道理に合わないことはない。菅政権は、国民のまっとうな世論に負け、逮捕を断念したのだろう。
一連の騒動で、仙谷由人官房長官が「政治職と執行職では(責任の)レベル、次元が違う」と発言したのには驚いた。より権限が強い閣僚が、官僚より責任が軽いなど、聞いたことがない。責任回避の見苦しい方便だ。会社でも組織でも、責任から逃げる上司に付いていく部下はいない。
APEC(アジア太平洋経済協力会議)中に行われた日中首脳会談でも、信じられない光景があった。菅首相は、胡錦濤国家主席とメディア向けの冒頭撮影をしているとき、メモを読みながら話をしていたのだ。
首脳会談での冒頭撮影は全世界に配信される。その立ち振る舞いは、母国の名誉や威信にもかかわるため、各国首脳はどんな相手でも堂々と胸を張って撮影に応じる。日本の歴代首相で、メモに目を落とし、オドオドしながら撮影に応じたのは菅首相しかいない。まるで皇帝に臣下が拝謁しているようだった。
今回の会談自体、日本側が「やってほしい」と頼み込み、中国側が「仕方がない」と応じたとされる。この時点で勝負は付いている。中国との首脳会談を見送り、他のAPEC首脳らと「台頭する中国にどう立ち向かうか」という話をする選択肢はなかったのか。
私は先月末以降、米国や台湾、ベトナム、タイを訪問して、各国首脳らと意見交換してきた。中国が軍事力を背景にして、東シナ海や南シナ海などで勢力を拡大していることも、当然重要なテーマとなった。
ベトナムのズン首相との会談で、私が「日本は日米同盟を強化し、ベトナムをはじめASEAN(東南アジア諸国連合)の国々と連携していくべきだ」と語ったところ、ズン首相は「その通りだ」「中国の軍拡は各国の懸念を増している」と賛同してくれた。菅首相との首脳会談で、こうした話題が出なかったのは残念だ。
民主党外交の問題点は、他国に対する分析や認識、戦略もなく、その場しのぎの外交を続けていることにある。菅首相は、オバマ大統領との日米首脳会談で「普天間移設は日米合意をもとに解決する」と語っていたが、ならば、どうして沖縄県知事選で態度を明確にしないのか。
菅首相の発言がむなしく聞こえたのは、私だけではないだろう。(自民党衆院議員)←引用終わり
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