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2011/04/23

当事者能力を欠く東京電力・清水正孝社長が、避難者へ形式的に初めて詫びる

当たり前の怒声や罵声が飛んだらしい。
通過儀礼で避難者へ詫びを入れても許されるワケではない。
40日以上経過して、被災地を訪ね形式的に「詫び」を述べ、形式的に「許し」を乞うのは、余りにも厚顔に映る。

まず、大震災が発生し、派生的に東電の原発事故が起きた。
ごそごそしながら、事故が大きくなると姿を消した。
そして何やら社長不在が強く非難され始めると、入院という方法で非難から避難するべく逃げ込みを図った。
経営責任を問われると逃げ出す経営者と世間には映った。

その姿は、しっかり避難者にも伝えられ、無責任な経営者として認識され共有された。
「東電ドップリ」だった福島県知事も、さすがに「東電非難」のボルテージを上げた。
同様に福島県議会も「東電非難」のボルテージを上げた。

いかに福島県知事や福島県議会が「東電非難」のボルテージを上げてみたところで、福島県民とりわけ強制避難を求められ不自由極まりない生活環境へ追い込まれた側には、ナンの効果もないことだけは確かなことだ。

東電の無能無責任社長が通過儀礼として建前で行う「お詫び行脚」を受け入れると、県民に対し「東電ドップリ」を見せてしまうから、一度や二度は追い返すワケでポーズを示してみたものの、それでは何も解決しないから三度目の正直で短い会談を設定するワケだ。

そして福島県民を代表して怒りを伝える。
福島県議会の議長も同様である。

これまで、散々、東電から支援を受け、東電に集ってきた事を綺麗サッパリ忘れ去り、批判や非難あるいは怒りを集中させる。

怒りはホンモノかも知れない。
裏切られたから怒るのである。
自らは、政策を推進する側にあり、地域独占企業の「東電」にイロイロ注文を付け、対処策としての喝上げを様々な方法(行政側の施策として要求し実行させる)で繰り返してきたワケだ。
建前として行政は地域の要求を制度化し、対処を求めるのは通常の行為でもあるから。
これを普通の市民が政策面の制度化もないまま、要求すると警察権力が介入し「恐喝容疑で犯罪者」に仕立て上げられるのがオチである。
しかし、そこは行政としての権力を持っているから許されるのである。

それでも「東京電力」は民間会社ながら、実際は「経済産業省」丸抱えのような地域独占を認められた公益事業会社である。
産業のエネルギーを一定の地域で独占的に供給する事を許された事業会社である。
その意味で、「経済産業省」の会社みたいなものである。
国の中央省庁は、一地方の行政単位に過ぎない県などより遥に大きな行政権力を握っている。
従って、福島県知事や福島県議会議長が、吼えてみたところで歯牙にもかからないっていうのがハナシのスジである。

例は悪いが、
マル暴Y組の構成団体で、一二を争う全国組織A組が抱え独占的に集金させる高効率の組織B組に、周辺に位置する格下の地域組織C組が妬みからインネンをつけ、B組に分け前を寄越せと主張し脅しをかけても、上位の組織A組が出てきて、C組の要求は聞くが、結果はA組がC組を捻り潰してしまうのがスジだ。
つまり格が違うのだ。

だから、建前でお願いをして聞いて貰っても、聞き入れられることはないと考えるべきである。

そんな状況の下で、「東電・福島原発事故」が生じたのである。
東電の無能無責任社長は、事故の責任が自分達にあるという自覚を持っていないと考えるべきである。
東電の無能無責任社長は、経済産業省や利権政治屋ドモから、イロイロ様々な要求や要望を受け入れ、それなりの「お届け」を施してきたのだから、「グチャグチャ言われる筋合いはない」と考えていたのだろう。
先に責任を問われ、対策を打ち出すのは「経済産業省」であり、所管する「日本国政府」であると考えていたのだろう。

自分は「東京電力」の椅子に座る事が仕事だと考えていたのだろう。

だから終始、他人事である。
一貫して、顔に「表情」がない点を注目すべきである。

勝手な事を口にすると「経済産業省」から怒鳴られる。
下手をすると「指」を詰めさせられる。
そりゃぁ「痛い」だろうなと、想像するだけでイヤになる。
従って、形式化されたコト以外は「絶対に口にしない」と決めているのだろう。

「馬の耳に念仏」「馬耳東風」とか、ナンとか言われても「気にしない」「聞こえない」のである。
ヘッヘらヘェ~の「屁の河童」である。

これらを徹底させているのは立派としか言いようがナイ。

強制避難者は、やり切れないだろうな。

引用開始→「地元への眼差し」「重い十字架」 言葉踊る東電社長
(産経MSN2011.4.22 17:35)

東京電力の清水正孝社長が22日、佐藤雄平知事や県議会の佐藤憲保議長を訪ね、事故後初めて謝罪した。「改めて深く心からおわびします」と述べたものの、東電として福島県と今後、どう向き合うかは明確に示さなかった。

「6千人の子供たちが福島県を離れた。県の人口流出を食い止めようと必死でやってきたのに…。子供たちが1日も早く帰れるようにしてほしい」

佐藤知事は会談で約10分間、ときに目に涙を浮かべながら、事故が県民に及ぼした被害や影響を静かに語った。清水社長は「補償にしっかりと取り組む」と述べるだけだった。

知事はこれまで、清水社長の面会を受け入れなかったが、会談の冒頭に「前回(11日)は朝に電話をしてきて、知事室に名刺だけ置いて帰られた。こんな非礼はない」と事故後の東電側の対応を避難。「県民に対して心のこもった陳謝があっていいのでは」と不快感を示した。

地元では、東電にとっては知事への謝罪は「福島第2原発などの再稼働に向けた“工程表”の1つ」(電力関係者)との見方もあった。だが、知事は会談で、思惑を見透かしたかのように「現段階で再稼働はありえない」と断言した。

一方、佐藤議長も謝罪に訪れた清水社長に、「東電は“原子力村”などといっても本当の技術、事故対策はなかったんじゃないか。議会はあくまで人災として追及していく」と声を荒らげた。しかし、清水社長は「原因は徹底的に検証されるべきだ」と公式見解を繰り返した。

議長は「家に帰りたい」という避難者の訴えを涙を浮かべて紹介した。だが、清水社長は表情を変えることはなかった。「地元へのまなざしを大事にする」「重い十字架を背負ってやっていく」など、言葉だけが踊っていた。←引用終わり
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

引用開始→「社長もここに住んでみろ」謝罪に避難者怒声
(2011年4月22日20時59分  読売新聞)

「いつ戻れるのか」「社長もここに住んでみろ」。

福島県内の避難所を謝罪のために訪れた東京電力の清水正孝社長は22日、避難者から厳しい言葉を浴びせられた。避難所の訪問は、福島第一原発の事故後、初めて。清水社長は終始うつむき、目を伏せたままだった。

同県富岡町と川内村の両役場が置かれ、約2000人が生活する「ビッグパレットふくしま」(郡山市)。清水社長が「一日も早く古里へ戻れるよう全力を尽くしたい」と述べると、遠藤勝也・富岡町長は「住民は避難生活に疲れ、気力も体力もなくしている」と窮状を語り、遠藤雄幸・川内村長も「住む人の将来や運命、地域の有り様まで変わってしまった。長期化すれば地域が崩壊する」と訴えた。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.

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コメント

福島県の原発事故後、東電の清水社長は福島県知事に謝罪。内閣府・防衛省・警察庁の多くの役人連中が犯罪逮捕写真記事。役人の犯罪の多さも日本破滅への序章。自衛隊員と防衛省職員が汚染被災地の出張へ行きたがらずに下半身露出し現行犯逮捕され被災者支援するドラえもん募金あるが巡査部長警官を逮捕:札幌の大型店で女性のスカート内を盗撮した疑いで現行犯逮捕。男性警視が地下鉄駅で女性のスカート内を盗撮し、警備の男性巡査長がJR横浜駅で女子高生のスカート内を盗撮し逮捕。天海祐希主演のドラマBOSSに出演中の温水が、シャワートイレには文字:温水を見るたびに温水は喜んでいた(笑)。民主党の菅直人や枝野官房長官も風評被害防止へ被災地へ向かう。福島県郡山市内の非難施設を訪れ、住民に土下座する東電社長の謝罪に対し住民からは怒号が飛び交う。東京電力は殺人電力。放射能漏れ事故賠償金の資金確保に向けリストラ一環だが東電社員は年収でたった2割程度の削減。朝日新聞は菅直人首相に違法献金の発覚。東日本大震災が起きる3時間前に菅直人も犯罪者:役人どもの連中が無様で卑劣な犯罪を絶対許せない。自分は年金事務所へ高次脳機能障害申請したが認可3ヶ月間待ちと聞き少し不安。

投稿: 智太郎 | 2011/04/23 21:02

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