東電・福島原発 バッカンの「海水注入中止命令」を巡り、犯人捜しとウソの上塗りか
このニュースが報じられた時、大きな衝撃が走った。
ウソかマコトか!?
でもでも、バッカンなら十分にあり得る事だ。
何せ、「何処の誰が、いつ、ナニを、ナンのために、どうする」を、知り、
それが「自らの人気取りに、どの程度、反映されるか」が唯一の焦点で、それを重視するゴキブリだから。
バッカンは、「東日本大震災」発生の瞬間まで、国会で「外国人からの政治献金授受」の責めを受けていたのであり、もし、審議中に「東日本大震災」が発生していなければ、完全にアウトだったのである。
首相辞任は勿論の事だが、衆議院議員も辞任しなければならない状況だった。
それを救ったのは、言葉は悪いが「M9の東日本大震災」だった。
国会は直ちに散開となり、その後「政治休戦」になった事は記憶に新しい。
バッカンは、首の皮一枚で命脈を保ったのである。
野球で言えば、ビジターチームが9回裏ノーアウト満塁で上位の巧打者を迎え絶体絶命に追い込まれた時に、審判から「試合中止・ノーゲーム」宣告を受け、決定的な負けで追い払われずに済んだ状況といえる。
バッカンは「政治主導」を発揮できると、ここぞと小躍りしたであろう事が想像される。
バッカンの政治主導は、組織など関係なく無視し、脈絡のない思いつきを「命令」し続ける事が主軸である。
「それは、できない」などと言葉が返されようものなら、
「ナンで、俺の言う事が聞けないのか」と怒鳴り返し、相手を萎縮させ気力を奪うだけである。
そこに論理性や、施行する組織などは、全くアタマにないと口さがなくウワサされている。
大切な事は、「実現すべき政策や施策」は、どのようにすれば実現できるか「現場を熟知するヒト(官僚)」の協力を受ける事が不可欠だ。
加えて、多くの国民から支持を受けなければ実施できない。
そのためには、硬軟両様の議論が必要だ。
「政治主導」だ「政治判断」だと主張し、唐突な指示命令を繰り広げるなら、民主主義は要らないし、国会なんて無用の長物だ。
それを「人治独裁国家」と呼ぶのである。
日本は、いつからバッカンに「人治独裁国家」を委ねたのか?
こんな事を連日繰り広げていれば、北朝鮮とナンら、変わらないと言わざるを得ない。
要は、自らが「主人」であって、自らの「人気」が上がるか下がるかが、全ての判断基準だともウワサされている。
従って、決定的な局面に懸かる事案は、全てバッカンが承知し理解する必要があり、バッカンが命じた演出が絶対条件なのである。
もし、後に齟齬が生じるなら、得意の「訂正と言いワケ」を繰り広げるだけである。
その際に、必ず、スケープ・ゴートを探し出し、責任を押し付け、自らの手はキレイだと主張する事は当たり前の事前準備だ。
逃げ切れないとみるや、「ヒトは、だれでも判断ミスを冒す」事もあると、開き直ることも忘れない。
引用開始→ 震災翌日の原子炉海水注入 首相の一言で1時間中断
(産経MSN2011.5.21 00:42)東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1号機に関し、3月12日に東電は原子炉への海水注入を開始したにもかかわらず菅直人首相が「聞いていない」と激怒したとの情報が入り、約1時間中断したことが20日、政界関係者らの話で分かった。
最近になって1号機は12日午前には全炉心溶融(メルトダウン)していたとみられているが、首相の一言が被害を拡大させたとの見方が出ている。
政府発表では3月12日午後6時、炉心冷却に向け真水に代え海水を注入するとの「首相指示」が出た。だが、政府筋によると原子力安全委員会の班目春樹委員長が首相に海水注入で再臨界が起きる可能性を指摘、いったん指示を見送った。
ところが、東電は現場の判断で同7時4分に海水注入を始めた。これを聞いた首相が激怒したとの情報が入った。東電側は首相の意向を受けてから判断すべきだとして、同7時25分に海水注入を停止した。その後海水注入でも再臨界の問題がないことが分かった。同8時20分に再臨界を防ぐホウ酸を混ぜたうえでの注水が再開されたという。
自民党の安倍晋三元首相は20日付のメールマガジンで「『海水注入の指示』は全くのでっち上げ」と指摘。「首相は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべき」と断じた。これに対し、枝野幸男官房長官は20日夜「安倍氏の発言が偽メール事件にならなければいいが」と牽制(けんせい)。首相周辺も「激怒はしていない。安全を確認しただけだ」と強調した。←引用終わり
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
日本国民が少なくとも知っておくべき必要な情報を、隠蔽したとまでは言わないが、(意図的でなくとも)欠落させておいて、「現場が混乱していたとか」を「言いワケ理由」に、事態の推移が暴露されるや否や、漏れ出した情報の出所を探し求め、犯人捜しを行う傍ら、何よりも「その真実は○○であった」と、更に周到な「言いワケ」を準備する。
憐れとしか言いようがナイ。
総ては、バッカンが組織する内閣というか政府が統治能力を欠き組織力がないために生じているのだ。
22日の日本経済新聞の2面の囲み記事に、
民主党の政治能力(統治能力)を懸念し指摘する例として、
「直ちにやれ、失敗したら全てオマエらの責任だからな」と、
担当官僚に命じた政府首脳がいたと報じられている。
東電・福島第1原発への注水作業で「東京消防庁」から派遣された隊員に対し、経済産業大臣のバカボン・カイエダが、
「注水作業を継続せよ、撤退は許さない、そんな事をしたらオマエら処分するゾ」と、
行政上の指揮権も、組織権者でもないくせに、嵩に着たモノ言いをした事が報じられ、世間から激しいバッシングを受けた。
「東京消防庁」は、東京都の組織である。
東京都という自治体が独自に組織する消防である。
決して、国の組織ではない。
こんな事、行政が縦割りだとか、横断的でないとか以前の問題だ。
東電を所管するのは、経済産業省じゃないか?
その不始末を抑制するため、全国の消防組織が「心意気」で取り組んだワケである。
バカボン・カイエダは、そもそも命令できる立場にない。
「要請」する立場でしかない。
行政の組織も分からない、理解できないバカボン・カイエダは、さすがにバッカンと同じで「怒鳴り」「ワメキ」「命令」し「脅す」事さえすれば、自分の思いは達成できると安易に考えているらしい。
日本国民の不幸は、行政の動かし方を知らないゴキブリ議員のアフォーマンス(決してパフォーマンスではない)に、指揮命令され無茶苦茶な状態にある事だ。
従って、辻褄の合わない事情が、アチラコチラで噴出し、ますます辻褄の合わない無茶苦茶な状況に日々陥るばかりである。
そして、犯人捜しを繰り広げると共に、日々「訂正と言いワケ」を繰り広げるのだ。
引用開始→ 海水注入を中断、再注入 政府に伝わらず 3月12日
(asahi.com 2011年5月22日0時39分)政府と東京電力で作る政府・東電統合対策室は21日、福島第一原子力発電所1号機で3月12日にいったん始めた原子炉への海水注入を、東電が自主的に中断していたことを明らかにした。官邸にいた東電幹部から、経済産業省原子力安全・保安院などが原子炉への海水注入について安全性を検討するとの連絡を受けたためという。注入開始や中断の情報は当時、政府に伝わっておらず、連携の悪さが改めて示された。
東電は午後3時36分に1号機の建屋が水素爆発した後、原子炉を冷やすため、発電所長の判断で午後7時4分、海水の試験注入を開始。ところが当時、官邸にいた武黒一郎・東電フェローから午後7時前後、保安院などの検討について電話連絡を受け、東電は同25分、注入をいったん止めた。武黒フェローが電話連絡をしたのは、だれかの指示を受けたものではなく、自主的判断という。
菅直人首相が午後6時からの20分間に、経済産業省原子力安全・保安院などに海水注入の安全性検討を指示していた。班目春樹・原子力安全委員長に核分裂が連鎖的に起きる再臨界が起こる可能性を尋ね、「ある」と聞いたためという。
保安院などが午後7時40分、検討の結果、問題ないことを首相に説明。同55分の首相指示などを受け、東電は午後8時20分、海水注入を再開。同45分に再臨界を防ぐホウ酸も加えた。
東電は当時、再臨界の可能性はないとみており、幹部の連絡がなかった場合、「そのまま注入を続けた」と説明した。海水注入は、所長判断で行う決まりになっている。東電は最初の海水注入開始と停止について、保安院に口頭連絡したが、保安院側は「記録はない」と説明している。細野豪志首相補佐官も会見で「総理もずっと後になってから知った」と話した。
海水注入は午後7時25分から約1時間中断したが、1号機は水素爆発した後で、東電が今月15日に公表した炉内の解析でも、すでに炉心溶融が起きた後になる。東電は中断による事故悪化の影響はなかった、と主張している。(小堀龍之)←引用終わり
(朝日新聞社asahi.com)
斑目のオジサン、「私は言っていない。(自分に対する)侮辱だと思っている」なら、どのように反証し自らの身の潔白を示すのか?
後から、次々と指摘される事に、いちいち感情的に否定表明するなら、最初から「シッカリ情報公開せよ!」。
必要かつ十分な情報公開(誰もが分かる内容で)を、しない事が最大の要因ではないのか?
ワケの分からない事を、「自分は正しい」と、後から寝言のように繰り出すのは見苦しいとしか言いようがナイ。
引用開始→ 班目委員長「私は言っていない」 再臨界の危険性発言
(2011年5月22日3時0分)班目春樹・原子力安全委員長は21日夜、朝日新聞の取材に対し、政府・東電統合対策室の会見について「再臨界の危険性があるなどと私は言っていない。侮辱と思っている」と反論した。
会見で配布された海水注入をめぐる事実関係の発表文には、「原子力安全委員長から、『再臨界の危険性がある』との意見が出された」などと記されていたが、班目委員長は「発表文は東電と官邸と保安院が作ったもの。原子力安全委員会として抗議する」と話した。
会見には安全委事務局の加藤重治内閣府審議官も同席していたが、班目委員長の発言は否定していなかった。←引用終わり
(朝日新聞社asahi.com)
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