米国 特殊部隊が「ウサマ・ビンラーディン」攻撃殺害と発表!
当初のウワサどおりウサマ・ビンラーディンは、パキスタンに潜伏していた。
しかも、首都のイスラマバード近郊に潜伏していたらしい。
これで「アル・カーイダ」は組織崩壊するか?
一説によると「アル・カイーダ」は既に崩壊しているとも。
それではなぜ、ウサマ・ビンラーディンは、生きながらえてきたのか?
パキスタンとアフガニスタンの間には、人工的に設けられた概念上の国境は存在するが、実際上の国境は存在しない。
国境を跨いでパシュトン人は住んでいる。
両側のパシュトン人はパスポートなど持たない。
なぜなら、その必要はないからだ。
人工的に設けられた概念上の国境はあるが、隣に住む親戚を訪ねるのに国境などないしパスポートは不要だ。
アフガニスタンの側から、一度、国境を越えてしまえば、パキスタンでの移動や居住は自由である。
パキスタンの都市部にも多くのパシュトン人が住んでいる。
紛れ込めばナンの問題もなく潜伏できる。
ウルドゥー語の世界で不自由する事は無い。
古来、この地域の人は自由に往き来し交流してきた。
南アジアに分類されるパキスタンやアフガニスタンの後方は中央アジアである。
中央アジアには、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスタン、ウズベキスタン、カザフスタンが拡がっている。
隊商が往き来し交易した地域である。
パキスタン政府の招待で滞在したとき、カラチのホテルで開かれたパーティーに、これら5ヵ国の外交官や商人が多数招かれていた。
勿論、イスラム諸国で枢要な立場にあるサウジアラビアを始め湾岸諸国から多くの外交官や商人も招かれていた。トルコの外交官や報道関係者および商人はとり立てて重視されていた。
なぜか、”まるでのうそまろバカセ”は中央アジア各国の外交官や商人に興味を惹かれた。
パキスタンはカラチのホテルで、中央アジア各国の商人から「日本の工業製品は、その多くが素晴らしい」と褒め立てられて悪い気分はしなかった。
彼らは、1000年以上の昔からインド洋に面したパキスタンと自由な交易を重ねてきたという。
「そりゃぁそうだな」と考えた次第だった。
従って、人は自由に往き来してきたのだ。
近代社会が産み出した国境概念などは無かったし、本来、人は自由に往還したのである。
ウサマ・ビンラーディンがアフガニスタンとパキスタンの国境を自由に越え、パキスタンの首都イスラマバード近郊に潜伏していたのは、ある意味で自然な事だったともいえる。
しかしながら、パキスタンの側に「アル・カイーダ」に同調し支援する組織がある事を明確に示したともいえる。
パキスタン政府と米国政府は、今後、パキスタン内の「アル・カイーダ」に連なる勢力にどう対するかがポイントになるだろう。
次に、「アル・カイーダ」創出者の大親分が米国の手で殺害された事に、どのような手を打つだろうか。
世界はテロリストの親玉を抹殺できたけれど、ウサマ・ビンラーディンが掲げた聖戦主義に触発されたテロリストたちと、「どう向き合うか」改めて決意が必要になるだろう。
抑え込む事に成功すれば、世界は少し平和を実感できるだろう。
引用開始→ 銃撃戦の末に殺害…DNAでビンラーディン確認
(2011年5月2日14時30分 読売新聞)【ワシントン=黒瀬悦成】オバマ米大統領は1日、ホワイトハウスで演説し、2001年の米同時テロなど数々の反米テロを首謀した国際テロ組織「アル・カーイダ」指導者のウサマ・ビンラーディン(54)を「米当局による攻撃で殺害した」と発表した。
ニューヨーク、ワシントンなどで約3000人が死亡した米同時テロから約10年で、ブッシュ前政権から続いた対テロ戦争は最大の目標を達成したことになる。オバマ大統領は「最も重要な成果だ」と述べるとともに、「正義が成し遂げられた」と宣言した。
大統領によると、米国は昨年8月、ビンラーディンの潜伏先に関する端緒を入手。「先週に作戦の実施を認め、今日、作戦を実行した」としている。ビンラーディンが潜伏していたのはパキスタンの首都イスラマバード近郊のアボタバードにある施設で、「作戦は少人数の米要員によって行われた。銃撃戦の末にビンラーディンを殺害した後、遺体を回収した」と述べた。大統領は作戦に先立ち、パキスタンのザルダリ大統領に電話し、作戦実行を伝えた。
米メディアによると、米政府は、回収したビンラーディンの遺体をDNA鑑定などによって本人と確認した。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.
引用開始→ パキスタンの隠れ家で米特殊部隊が殺害
(2011年5月2日13時00分 読売新聞)【ワシントン=黒瀬悦成】CNNテレビによると、国際テロ組織「アル・カーイダ」の指導者のウサマ・ビンラーディンは、パキスタンの首都イスラマバードの郊外にある隠れ家で、米軍の特殊部隊が主導する作戦で殺害された。
遺体は現在、米政府当局の管理下にある。米同時テロから約10年後に、ブッシュ前政権から続いた対テロ戦争は最大の目標を達成した。
パキスタンの軍情報当局もビンラーディン死亡をAP通信に対して確認した。←引用終わり
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