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2011/05/04

米国はビンラディン急襲作戦を周到に計画 ロイター調査は79%が支持 中国のネット調査は60%が悲しいとか

欧米的価値観と中国的価値観は異なるのだなぁ~!
その昔といっても21世紀に入って間もない頃『文明の衝突』という書物が各地の本屋に平積みされていた。
*『文明の衝突』(原題『The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order』 ISBN 978-4087732924 サミュエル·P·ハンティントン/アメリカ合衆国の 政治学者)

それには「文明の価値」の規定を試みる論法として、中国的価値観と欧米的価値観を比較検証し、同時にイスラム的価値観も比較検証していた。

その前後に、NYへの同時テロが起きた事もあり、いきなり時代の寵児でもあった。

人は様々な個性があり、その素となる価値観を保持している。
人の価値観は、基本的には生きる環境が影響を与える。
それに「生活律」「宗教律」「道徳律」が加わり、人生観は大きく形成されるのではないか。
それぞれの「社会の秩序」は、それぞれの価値観や文化が基軸になり不文律も含め「制度化」されたものだと思う。

米国は、明文化(法制化=マニュアル化)した規律を求めるたがる。
「社会の秩序」は別に明文化(法制化=マニュアル化)しなくても「不文律」であっても共有化されるものもある。
仮にそれを「大人の社会」とするなら、明文化(法制化=マニュアル化)しなければならない社会というのは、稚拙で「幼児性の強い社会」と言えなくもない。

米国は、今日まで決定的な敗北を知らず、僥倖にも常に勝ち続ける側に位置した事もあり、何かの切っ掛けで敗者となり支配を受け組み敷かれた側の文明観や価値観について、凡そ真剣に「自らの問題」として考え理解しようと努力しなかったのではないか。

パレスチナが抱え込まされた現実の問題についても真剣に考える努力をしない。
何よりも真摯に解決する姿勢がない。

それを「イスラム文明」と「ユダヤ文明」+「キリスト教文明」の対立軸でしか捉えようとしなかった。(今もそうだが)

根本的に、今日的な機械文明や科学文明から遠ざけられた地域は「未開の地」で、そこに生活の軸を置く民を「未開の民」として見下し続けているのではないか。
それは単なる傲慢ではないのだろうか。

『文明の衝突』は、出版された時期もありセンセーショナルなデビューとなった。
ここでは、『文明の衝突』についての批評は控えたい。
(それを目的としないから)

いずれにしても、米国はあらゆる分野が「近代科学文明論(近代科学文明観)」で満たされ飾り立てられた未完の国家と、「コラコラコラム」は捉えている。

老成した力を欠く「米国」は、良く言えば「若くしがらみのない自由な思考」に基づく「正義」を述べ立て周囲に強要する。
「米国」の主張を受け入れない国や地域は邪悪の対象でしかなく、それは「米国」から一方的に断罪されるだけである。

何か、どこか、とてつもなく悲しい気もするのだが。

「コラコラコラム」は、ウサマ・ビンラーディンを認め讃えているのではない。
テロリズムを認める事はない。
アルカイーダを組織し率いたウサマ・ビンラーディンが消去されるのは当然だ。
しかし、いつもながら「米国」の論理をそのまま受容できないもどかしさがこの度も残された。
同時に、「中国」のネット世論調査にみられる「反米国」的な感情や思考論理を認める事は絶対にあり得ない。

「コラコラコラム」は、大まかな意味での日本的価値観(それが存在するのか分からないが)という、日本の多くが共有している空気感みたいなモノに依拠し軸足を置いているっていう事だろうか。

引用開始→ 側近の兄弟突き止め隠れ家発見 米軍のビンラディン作戦
(2011/05/03 00:20 【共同通信】)

【ワシントン共同】米軍が1日に行った国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦は、米中央情報局(CIA)が同容疑者側近の監視を通じ昨年8月に厳重警備の隠れ家を発見したことを受け、9カ月間に及ぶ慎重な検討の末、オバマ大統領が4月29日に実行の許可を出していたことが2日、分かった。

米軍はパキスタンにも知らせぬまま隠れ家をヘリコプターで急襲、40分で作戦は完了。オバマ政権高官が明らかにした。

オバマ氏がテロとの戦いの「最優先事項」として同容疑者の行方を追っていただけに作戦は失敗が許されず、極めて周到に計画されたことが示された。←引用終わり
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引用開始→ 79%が殺害作戦支持 ロイターのネット世論調査
(2011/05/03 10:11【共同通信】)

【ワシントン共同】ロイター通信が2日実施したウェブサイト上の世論調査によると、国際テロ組織アルカイダ指導者ビンラディン容疑者の殺害作戦について「正しい決断だった」と支持した人が79%に上った。「正しくない」としたのは14%にとどまった。

オバマ米大統領は2日、同容疑者殺害で「米国は安全になった」と述べたが、世論調査の回答者のうち「安全になった」と答えた人は25%で、59%は安全になったと思わないとした。

オバマ氏がテロとの戦いに「効果的に対処している」とした人は43%で、「効果的に対処していない」は26%。←引用終わり
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引用開始→「悲しい」6割=ビンラディン容疑者殺害で調査-中国ネット世論
(Jiji.com 2011/05/03-14:13)

【香港時事】香港の中国系ニュースサイト・鳳凰網が2日から3日にかけてインターネット上で実施した世論調査で、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されたことについて「反米の闘士が亡くなって、悲しい」との答えが59・9%を占めた。同サイトは中国本土でもアクセス可能で、回答者の大半は本土のネットユーザーとみられる。

「テロリストの頭目が殺されて、うれしい」と答えた人は18・3%、「米国がついに報復を果たし、感慨深い」は12・2%で、肯定的な回答は約3割にとどまった。

また、同容疑者の殺害はテロリスト勢力に対して効果的打撃になると思うかという質問には、72・5%が「ならない」との見方を示した。調査は3日午前までに約48万人が回答した。←引用終わり
(Copyright(c)時事通信2011 All Rights Reserved.)

引用開始→ 米、パキスタンの関与捜査 ビンラディン容疑者支援で
(2011/05/03 16:31 【共同通信】)

【ワシントン共同】米政府は2日までに、パキスタンの首都イスラマバード近郊アボタバードの隠れ家に潜伏、米軍に殺害された国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者に関し、パキスタン当局を含む外部からの支援体制について捜査を始めた。隠れ家から押収した証拠品の分析を急ぎ、他のテロ容疑者の居所やテロ計画の有無も調べる。ブレナン米大統領補佐官(テロ対策担当)が2日の記者会見で明らかにした。

米国防総省高官は隠れ家急襲について「米国の単独作戦」と重ねて明言。パキスタンに事前通報しなかったのは「作戦を安全に遂行するためだ」と述べた。←引用終わり
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