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2012/07/10

数量化する事で比較できる、視覚化すれば、楽に比較でき理解しやすい

丸谷才一氏の指摘は確かにそのとおりだ!
元来、日本は数値で理解する文化を持っていた。

世界で最も早く「先物相場」を創出したのは、大阪・堂島の「米先物市場」である。
数値の変化を読み取る能力がなければ、その成立は不可能だったであろう。
「米先物市場」がそんなに偉いのかと、問われると「偉いのだ」と答える事にしている。

なぜか、江戸時代は経済の中心に「米」があり、「米」を流通させる事で経済を廻してきたからである。
「米」が豊作になると「米」は余るから「流通価格」が下がる。
「流通価格」が下がれば、米を「貨幣」に変え各藩の「収入」にし、それを家臣へ配分し侍は「生計」を立てているのだから重大な事になる。

「米」が豊作になれば「米」の価格は下がり、「米」が凶作になれば「米」の価格が上がり、全体としての「市場」を調整していたのだ。
また、その価格を「旗振り」による伝達技術を用いて主要な都市へ情報伝達させていたという。

そのため、江戸時代、一定の都市(城下町)では寺子屋「算術(ソロバン)」と「読み書き」を教えていた。

その種の社会文化の基盤があったワケで、もとより日本人は数値による比較が苦手というワケではない。
そこへ、丸谷才一氏が指摘する「プロ野球」の功が加わったというべきか。
いつの間にか教育の場では「算術」は「数学」と名を変え、小難しい事にも「平等」に取り組ませ、「数値」嫌いを驚くほど多くを生み出し続けている。
だから、「数学」はもとより「数値データ」などと聞かされる日には、イヤな気分が先に立つ。
しかし、「数値データ」は「算術」なのだと考えれば、どって事はナイ。
自らの損得に直結する「算術」というか「ソロバン」くらいは、大凡のヒトであれば直ちに弾く事だろう。

最近は、この「数値」を比較する際、視覚化する「グラフ」にしたり「画」にしたりで、見るヒトの感心を誘い、容易に理解できる方法を準備する事で、より分かりやすい工夫を凝らすようになった。
それによる理解とコミュニケーションも促進されているように考える。

日本人は、損得の算定と比較は素早いのである。

引用開始→ 日本経済新聞 春秋
(日本経済新聞2012/7/10)

プロ野球が日本にもたらしたものは何か。意見はさまざまだろうが、とりわけ大事なのが「数量化する態度」だと丸谷才一さんは書いた。打率、防御率、ゲーム差……。「われわれは野球によつて、数字による明快で能率的な認識の方法を刷り込まれた」と著書にある。

▼「現代日本人は西洋近代の合理主義の実務を、プロ野球を経由して学び取つたことになる」と言われると、野球嫌いは反発するだろう。しかし3割打者、20勝投手などと数字で選手を語り、数字によって選手の優劣がたやすく分かった気になる。いつの間にかそんな思考回路が日々の暮らしにも入り込んでいるのかもしれない。

▼関西電力大飯原発の3号機がフル稼働して、政府は各地の節電の数値目標をきょうから緩めるそうだ。関電管内は「15%以上」が「10%以上」になり、大飯4号機もフル稼働すればさらに6%程度にまで下げることができるという。国論を二つに割った末の再稼働だ。酷暑期、電力の需給が緩和するのは確かにありがたい。

▼「数量化する態度」のおかげで原発の威力も分かるし、節電目標のない東京電力や東北電力の管内はなんだか余裕があることも一目で理解できる。それでもなお妙な感じが残るのはなぜか。「エースのケガが治ったので、打者はもう3割も要らない。2割5分打てば十分」。監督にそう指示された気がふとするからである。←引用終わり
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