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2013/07/30

花街から「人」の昇沈を眺めてみると

閑話休題で、この種のテーマを考えてみるのも如何かと。
京都は、祗園、祗園東、宮川町に、何人かの知り合いを持つ者としてですが。

花街で遊ぶ、花街に遊ぶ、それはカネがかかるだろうし高嶺の花だと仰る皆さんが殆どで。
全く、そのとおりでございますよ。
かく言う吾が方も、花街は、接待されてという線でございます。
最初は、興味津々、ドキドキ、(不作法なもので)ハラハラしながら、そこは接待下さった相手側の皆さんや、お座敷をお勤めのお姐さんの心遣いや芸の技量に、仕出し屋のお料理の旨さに、アッと言う間に楽しい時間は過ぎました。

これは芸術かも知れません。
茶屋の街並みといい、茶屋の設えといい、芸妓の器量といい、仕出し屋の料理といい、それらをさり気なくマネジメントする仕組みといい、地域全体と言いますか街全体が、「無形文化財」の類かも。
いやいや「世界無形文化遺産」かも知れませんゾ。

そんな中で、鴨川の西に位置する「先斗町」は、味のない街になってしまいました。
茶屋が料理屋に代わり、そのうち外国料理を出す店が増え、やがて無粋な店が増えました。
街の雰囲気が壊れてしまいました。

「先斗町」は有名ですが、伝統的な格式を持つ花街としては沈んでしまいました。
「祗園」「祗園東」「宮川町」は、伝統と格式を守っておられます。
「上七軒」も、最近は街並みも整備され、改めて北野の格式を大切にされているご様子で。

自分を大切にされる方は、お座敷でも、お相手を大切にされます。
相手を配慮する気持ちや考えのない人は、接待には不向きですね。
従って、自分本位なオカタは、あまり好かれませんね。

ついでに、もう少し加えますとね、
花街の掟というか「暗黙の了解」としては、舞妓も芸妓もお客さんの、アレコレについては口外しないのですよ。
このお姐さん、元芸妓ということですが、どうでしょうね・・・

それと
いつもご贔屓にして貰うお客さんが、奥方を連れてお越になった時は、
奥方が初めてでしたら、旦那さんも含めて(素知らぬフリで)、
「こんばんわ、今日は、お声をかけて頂き、ありがとうございます。
初めて、お目にかかります。○○でございます。
どうぞ、お見知りおき下さいますよう、よろしゅうにお願い申し上げます」と初めて会う顔と態度を示すのです。

しかし
同じお客さんが、接待で取引先を連れて来られた時は、
「こんばんわ、◎◎さま、いつもご贔屓にして頂きまして、ありがとうございます。
(接待される側へ)今日は、お運び頂きまして、ありがとうございます。
(初めてなら)お初にお目にかかります、●●でございます。
どうぞ、お見知りおき下さいますよう、よろしゅうにお願い申し上げます」とされます。

(あくまでもさり気なく、誰にも分からないようにです)
これは、もう文化です。経験的に伝承され蓄積された文化でしょうね。

引用開始→ 京の元芸妓が明かす「昇る男」と「沈む男」の差は…領収書チェック、ブランドの服、肌の美しさ
(産経MSN2013.7.30 07:00)

元芸妓が語る「昇る男の条件」「沈む男の傾向」とは
いつか俺もお座敷遊びできるくらいになってやる-という上昇志向の強い男性も多いだろう。そう、一見さんお断りの“花街で遊ぶ”というのは成功者の証というイメージがある。その花街で、数多くの一流男性を、酒席という最も「素」が出やすいところで見ているのが芸舞妓だ。京都花街で11年にわたり舞妓、芸妓として活躍してきた著者ならではの視点で綴った「京都花街の教え 元芸妓が語る 昇る男の条件 沈む男の傾向」が、ユニークな自己啓発書として男性のみならず女性にも話題となっている。
(杉山みどり)

自己管理能力、ありますか?
昇る男は肌がきれい-。え?なんで?と思うが、肌がきれいというのは、「食事などを含めた自己管理の賜」という分析だ。

また、「(昇る男は)少額でも領収書を見る」という項目も。
「大きな会社の会長さんや社長さんやからこそ、細かいところまで把握する癖がついてはるんちゃいますやろか」

著者の竹由喜美子さん(40)は上品な京ことばで話す。その所作の美しいこと。女性でもドキリとするような色気が醸し出されている。幾多の“旦那衆”を見てきた竹由さんによれば、逆に、沈む男は「そんなケチくさいことはせえへん」という“振り”をする傾向があるという。

本書にはそんな独自の分析が57項目にわたり紹介されている。たとえば「昇る男」は、見返りを求めずに粋に遊ぶ、自分は運がいいと思う、「でも」「だって」「どうせ」といったネガティブ言葉を使わない-などが挙げられている。

出世する男ほど「こんにちは」「こうしよう」
元芸妓が語る「昇る男の条件」「沈む男の傾向」とは
一方、「沈む男」はといえば、すぐに自分の利益を求め、「オレは運が悪い」とこぼし、「だって…」とネガティブな発言をする。周りの男性の顔を浮かべてみよう。誰かに当てはまるかもしれない。

「挨拶をする。人としたら当たり前のことですが、偉い人ほど、私ら芸舞妓にも挨拶をしてくれはるんです。1人の人間として見てくれてはるんやって、うれしぃなります」

もっと見てみよう。「昇る男は着るものにこだわる、沈む男はブランドもので身を固める」「昇る男は家庭を犠牲にしない、沈む男は仕事一辺倒でつきすすむ」…と見出しを見ているだけで興味をそそられる。

「昇る男は『こうしたらいい』と改善策を示すが、沈む男は『こうしたらダメ』と否定する」という項については、「否定するんやのうて、こうしたらええって言ってくれはる方がこっちも素直に聞き入れられます。こちらが間違っていることを言っても、それは違うと頭ごなしには言わはらんと、『そやなぁ、それもおもろいな。ただ、わしはこう思うけどな』という風に。そういう考え方もあるんやなって受け止めてくれはるんです。柔軟な発想をお持ちやからとちゃいますやろか」と竹由さん。

「それに、なんでも白黒はっきりさせることが、いつも正解とはかぎらへんように思います」と続ける。グローバル化というのは何でも右に倣えではないはずで、「やんわりと対応するしなやかさが強さである」と竹由さんは持論を展開する。日本独特の文化を否定する必要はないのだと。

思わぬ反響 若い女性にも人気
14歳から踊りの稽古をはじめ、16歳で舞妓に。5年後に襟替えをして芸妓となった。「実は(執筆の依頼を)最初はお断りしたんです」と竹由さんは明かす。

「私なんかが、そんなん、お兄さん方(男性客)のことをどうのこうのと言われしまへんし…」

そこをなんとか、という出版社サイドからの再三の依頼で、引き受けることにしたという。

書くにあたって芸舞妓時代の記憶をたぐり寄せた。そして、一流で居続ける男性には「不思議と共通点がある」ことに気づく。それを、“上から目線”でも“尊敬のまなざし”でもない視点で書くように努めた。

「男の人を類型化するつもりは毛頭ありません。ただ、こういう視点もある、人に言われて再認識できた、という形でお役に立てればうれしく思います」

“モテメン”極意は「好奇心」
元芸妓が語る「昇る男の条件」「沈む男の傾向」とは
一方、出版を企画したすばる舎リンケージの田中智子さんは「花街に行ってみたいと思っている30代以上のビジネスマンをターゲットとして発信した」と話す。30~50代の男性を中心に好評で、発売から2週間で重版をかけた。

思いも寄らなかった反応も。「大阪市内の書店では、6月末以降、女性客が手に取られているそうなのです。女性からの在庫確認の電話も複数入っています」と田中さん。若いOLたちが買っているという。

「つまらない」とは言うまじ
再び竹由さんの話。「昇る」「沈む」に関係なく、「嫌な客」のタイプを聞いてみた。

「『つまらない』と言わはる方ですねぇ。私ら芸舞妓のことを“モノ”としか見てはらへんのです。見下してはるんでしょうね…」

そういう人に限って何度も遊びに来るそうだが。逆に、昇る男は「素直に楽しい気持ちを表す」という。やはり芸舞妓に好かれるか嫌われるかは、その男性の浮き沈みに関係するのだ。

元芸妓が語る「昇る男の条件」「沈む男の傾向」とは
「周囲の人を楽しくさせる人は、自然と仕事もうまくいくんでしょうね」

調子に乗って、「売れっ子芸妓になるのはどんな人?」とも聞いてみた。

「芸事の上手や容姿が優れてるなどいろいろありますけど、お母さんに可愛がられることが大事です」

この「お母さん」とは置屋(おきや)の女将さんのことだ。可愛がられるとお座敷に呼ばれる回数は増え、それだけ多くの客と接することになり、当然贔屓筋も増える。本書の「昇る男は上司に可愛がられる」と通じる。働く世界が違っても、男であろうと女であろうと、デキる人間には共通する才能(魅力)があるとことを知った。←引用終わり
© 2013 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

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