マルハ・ニチロの冷凍加工食品へ農薬を混入させた事件容疑者逮捕の速報を受け休心したが
思ったとおりというか、やはりというか加工工場アクリフーズの作業者だった。
なぜかとても切ない気持ちですね。
ふとした面白半分による出来心なのか?
それとも深い怨念による攻撃性があるのか?
深い怨念は、会社に対するモノか? それとも社会全体に対するモノか?
会社に対するモノとすれば、一部で報じられるように「処遇」に対するモノか?
それは、社会全体が共有する問題に起因するのか?
どのようにして犯意を抱き、どのように計画し実行したのか?
いくつも捜査本部に解明して貰いたい「謎」が多い状況にある。
多くのヒトは、いつも「犯罪」と向き合い生活している。
でも殆どのヒトは、「踏み止まる」高い意識を持っている。
(最近は、大分その意識も低下していると報じられているのが気懸かりだけれど)
この事件は、一つの会社で生じた事件ではあるが、労働機会の多様性が産み出した事件の側面を表しているとも言える。
いや、一方で、終身雇用制を採用していても、この種の犯罪を抑制する事はできないとの指摘もある。
解雇の自由度を高める法案の審議が始まろうとする状況を前に、この事件をどのように解明し評価するか、実に重要な要素が含まれているとも言える。
その意味や究明を待ちたいという観点で注目している。
食品への「毒物混入」は、社会を敵に廻した「残虐テロ」だし、
不特定多数の無辜の市民を標的にしている事では、それは「無差別銃撃」や「放火」と同じではないか。
バカな事をしたモノだと思う。
速報記事から(だけで)背景を考えるのは難しいが・・・・・
引用開始→ 農薬混入、契約社員の男を逮捕…所持品から成分
(2014年1月25日23時44分 読売新聞)食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品に農薬マラチオンが混入された事件で、群馬県警は25日、同工場の契約社員阿部利樹容疑者(49)(同町古氷)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。
阿部容疑者は調べに対し、「覚えていない」と容疑を否認している。県警は今後、マラチオンを混入した動機や混入方法などの解明を進める。一方、両社は同日夜、事件の責任をとってマルハニチロの久代(くしろ)敏男社長とアクリフーズの田辺裕社長が今年度末で辞任すると発表した。
発表によると、阿部容疑者は昨年10月3~7日頃に計4回、同工場で製造する冷凍食品にマラチオンを混入させ、同工場の操業を停止させるなど業務を妨害した疑い。混入食品はピザやチキンナゲット、コロッケの計4点で、県警は最高で検体1グラム当たり430マイクロ・グラムのマラチオンを検出した。
捜査関係者によると、阿部容疑者の工場の所持品からマラチオンが検出されたという。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.
引用開始→ 同僚、逮捕に絶句「ローテが変わったのかと…」
(2014年1月26日09時00分 読売新聞)食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造された冷凍食品に農薬マラチオンが混入された事件は25日、同工場の契約社員阿部利樹容疑者(49)が偽計業務妨害容疑で群馬県警に逮捕され、両社のトップが引責辞任に追い込まれる展開となった。
14日の出勤を最後に姿を消していた阿部容疑者。8年以上もピザ製造ラインで働いてきたベテラン従業員の逮捕に、同僚たちは言葉を失った。
県警によると、阿部容疑者は、毎年3月と9月の半年ごとに契約を更新する契約社員で、一貫してピザ製造ラインで生地を加工する「クラスト班」で働いていた。クラスト班は、通常4人程度で勤務し、ピザ製造工程のうち、ピザ生地を作って焼き上げる工程を受け持っている。
群馬工場で働く女性は、阿部容疑者が逮捕されたと聞き、「まさか、あの人が逮捕されるとは」と絶句した。この女性は、阿部容疑者とは別の工程を担当しているが、食堂や喫煙室などで顔を合わせた際には、阿部容疑者からあいさつしてくるなど人当たりはよく、同僚たちとの関係は良好との印象だったという。
年が明けてからは、回収した商品を処分する作業などが行われていたが、女性は阿部容疑者とは顔を合わせなかったといい、「ローテーションが変わったのかと思っていた」と振り返った。女性は「ハンカチ、ちり紙さえ持ち込みできないのに、どうやって薬物を持ち運んだのか」と話した。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.
引用開始→ 「自転車で群馬に帰る」不明10日、妻から届け
(2014年1月26日09時03分 読売新聞)群馬県警と埼玉県警によると、冷凍食品に農薬マラチオンを混入したとして逮捕された阿部利樹容疑者(49)は24日午後8時頃、群馬県大泉町の自宅から約40キロ離れた埼玉県幸手市内で見つかった。
「駐車場に不審者がいる。自転車で北の方に行った」との110番を受け、幸手署員が現場に向かったところ、同市の国道4号で自転車に乗った男を発見し、職務質問。群馬県警への照会で、今月14日から行方が分からなくなり、妻から届けが出ていた阿部容疑者と判明した。「頭が痛い。自転車で群馬まで帰る」などと話していたという。
家族に引き渡した後、群馬県警が25日に太田署に任意同行し逮捕した。
同県警本部では25日午後6時半から、小倉正美・刑事部長が記者団に説明。行方不明から10日間の足取りは「分からない」と話し、動機や会社側とのトラブルの有無なども「今後捜査していく」と述べるにとどまった。また、混入方法や、マラチオンを所持していたかどうかについても、「説明は控えたい」「現在のところ不明」と繰り返した。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.
引用開始→ バイクにスピーカー、カブトムシ飼育も…容疑者
(2014年1月26日11時10分 読売新聞)「なぜ」「早く解明を」――。
群馬県大泉町のアクリフーズ群馬工場で製造された冷凍食品に農薬マラチオンが混入された事件は発覚から約1か月後の25日、同工場で働いていた同町古氷、契約社員阿部利樹容疑者(49)が逮捕され、新たな局面を迎えた。県警は動機や混入方法など全容解明に向け、捜査を進める方針。地元の関係者からは驚きや雇用不安、風評被害を心配する声が相次いだ。
近所の住民などによると、阿部容疑者はバイク好きで、大型バイクにスピーカーやライトを付けて走っていたという。自宅ではカブトムシを飼育していたといい、来訪者などに楽しそうに話していたという。
近くの主婦(70)は「びっくりしている。(阿部容疑者は)温厚な感じで悪いことをしそうな人には見えない。何で(農薬を)入れちゃったんだろう」と驚きを隠さない。
同工場は、長年にわたり住民雇用や税収面で町を支えてきた。逮捕の一報を受けた村山俊明町長は「1日も早く全容解明をしてほしい。近隣の食品関連の会社のイメージダウンや風評被害につながらないよう願っている」と語った。
アクリフーズの下請け会社で働く男性(58)は、工場の先行きを不安視し、「(操業を)再開してもすぐに製品は売れないだろうし、信頼を取り戻すには時間がかかる。(容疑者には)アクリフーズにも、下請け会社にもおわびをしてもらいたい」と憤った。
同町住吉の女性会社員(39)は「娘が2人いて、農薬が混入していた商品にはよく購入していた物もあったので、とても不安だった」と打ち明けた。同町北小泉の無職男性(70)は「怖いので事件後は冷凍食品は一切食べないようにしていた。どうやって混入したのか早く解明してほしい」と願った。
県は、一連の騒動が県産農産物や加工品に対する風評被害につながらないように神経をとがらせている。
問題発覚から一夜明けた昨年12月30日には、食品衛生法に基づく立ち入り調査を実施。関係部局を交えた対策会議を積極的に開いたほか、独自に臭気調査を行い、結果をホームページ(HP)に掲載するなど情報公開にも努めてきた。
容疑者逮捕を受け、県庁では25日夜、食品安全課の職員が出勤して情報収集などに追われた。県食品安全局の大沢一之局長は「県警の捜査によって原因究明をしていただくことになる。県としてその原因をよく確認し、厚生労働省とも連携を取りながら再発防止策を検討していきたい」とコメントを発表した。←引用終わり
Copyright © The Yomiuri Shimbun.
| 固定リンク
コメント