社会運動は世の東西や体制を問わず、本質が伏せられ何処かで誰かに煽動され発生し拡大する
例えば、どこかで「アラブの春」を画策した者が居る。
それは、チュニジアで自然発生したように報じられ、リビアへ飛び火し、エジプトへ転じ、シリアでも始まり3年を超える泥沼の内戦になっている。
「アラブの春」は「リビアのカダフィ」を除去したい「欧米とイスラエル」の画策ではないかと見ている。
いきなり「リビア」で反体制行動を採ればカダフィに弾圧されるのは火を見るよりも明らかだ。
従って、穏健な隣の「チュニジア」で踏み台代わりに小手先で企みを試行したのだろう。
ところが予期せぬ事に「エジプト」へ飛び火し大火災になった。
一番失いたくなかったムバラクが予想外にも斃されてしまった。
イスラエルはお構いなしに背後の危険性を一掃する目的で「シリア」へ火を付け、工作に成功したのか見事に長期の内戦へ転化したが、憎い「アサド」は馬鹿では無いから倒れない。
欧米とイスラエルの悪企みも、やり過ぎにブレーキが効かずコントロールできなくなり止まるトコロを知らず「トルコ」でも火が付いてしまった。
この事情に慌てた欧米とイスラエルは、憎い敵ながらも最も政情が安定している「イラン」と手を結ばざるを得なくなり、IEAを含めた「核開発」の停止を約束させる段階まで到達できた。
各国、各地域で、お調子者として動員され騒ぎ立てている社会運動家は、仮にそれが崇高な職業であっても、後ろの誰かに引かれ煽られ乗せられているのだ。
さてテーマは「天安門事件」である。
米国の米ジョージ・ワシントン大の国家安全保障公文書館が米国防情報局(DIA)の機密文書の内容を公表したとの事だ。
雑報記事ながら真に興味深い。
天安門事件は、米国の見方ながら、中国の中央権力を巡る「権力闘争」から派生している事が鮮明になった。
天安門事件は世界に向けて、国家権力の持つ「本質」とその「暴力性」を25年前に教えてくれた事件である。
暴動を伴う反体制行動や反社会的行為を企図する側は、実行部隊になりそうな者を組織させ、それらの者を煽り続けるのである。
何時の時代も、何処の国でも、どのような社会でも同じだ。
その意味では、日本のネット社会(SNS)もまた同じであると言える。
国家権力としての警察機構や消防組織あるいは最終兵器である軍事力は、国家の統治者を軸にした体制を守るために存在するのであり、
建前では
「国民の安全を守る、市民の生命や財産の滅失を防ぐためにある」と言うが、
間違っても個人を守るために存立するワケでは無い。
この理解を間違えるととんでもない事になる。
決して警察も消防も軍事力も、本質は建前と異なる論理で動く事(基本・本質・原則)を十二分に理解しておく必要がある。
引用開始→ 天安門事件「笑いながら無差別発砲」の証言 機密解除の米公文書
(夕刊フジ2014.06.05)米ジョージ・ワシントン大の国家安全保障公文書館は4日までに、中国で1989年に起きた天安門事件をめぐる米国防情報局(DIA)の機密文書の内容を公表、民主化運動を武力弾圧した兵士らが笑いながら無差別に発砲していたとの証言などを明らかにした。同大が情報自由法に基づき、機密解除された文書を入手。文書によると事件当時、地方から送り込まれた標準語を話せない兵士が無差別発砲したとの目撃者の証言があったという。
別の文書では事件後、中国銀行上海支店で取り付け騒ぎが起き、軍に外貨を運ぶよう要請したとする話が記録されている。文書によると事件前、当時の李鵬首相が指導部会議で趙紫陽共産党総書記を「ゴルフばかりしている人は何も分からない」とあざけったとの情報があったといい、指導部内に権力闘争があったことを米側が把握していたことを示した。(共同)←引用終わり
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