米ミズーリ州ファーガソンで生じた「人種差別」に伴う社会病理は深刻だ!
米国社会が抱え込んだ「人種問題」に伴う「深刻な差別」は、エブラハム・リンカーン大統領による「奴隷解放宣言」と「南北戦争」を経た上で、マーチン・ルーサー・キング牧師による「ワシントン大行進」。
それをして、米国は建前での「平等」を公言し、人としてあらゆる権利は「合衆国」において平等に保障されるとしている。
しかし、ひとたび「偏見」に基づく出来事があり、それが引き金になると、
建前でも、あらゆる市民に平等を保障した「合衆国」は、あえなく崩壊し「人種差別」「人種対立」「権利求償」の激しい街頭闘争として、非妥協の騒擾が展開される。
この争闘を前にすれば、「法の下の平等」を規定する「合衆国」が如何に建前に過ぎず脆いものであるかを示している。
米国は、ロシアや中国から、案の定
「他国の人権に口を差し挟む前に、自国で方の下での『人権』を保障しなければならない」と踏み込まれ激しい批判を浴びている。
「合衆国」の理想が、本当に建前に過ぎず、現実は虚しく悲しいものであるかを如実に示し余りある。
引用開始→ 米司法長官、黒人青年家族と面会 射殺事件
(日本経済新聞2014/8/21 9:37)【ファーガソン(米ミズーリ州)=吉野直也】米ミズーリ州で黒人青年が白人警官に射殺された事件で、ホルダー米司法長官は20日、事件が起きた同州ファーガソンなどを訪問した。米メディアによると、米連邦捜査局(FBI)の担当官らから捜査の進捗状況を聞くとともに、射殺されたマイケル・ブラウンさん(18)の家族とも面会した。
ホルダー氏はファーガソン入りに合わせて地元紙に寄稿し「完全で公正な捜査」を約束すると訴えた。同時に「法執行機関には住民との信頼の絆が必要だ」と強調し、警察と、黒人らのデモ隊の双方に自制を呼びかけた。夜になるとミズーリ州外から略奪を目的とした暴徒が集まってくることから、警察は厳戒態勢をとり続けている。
米メディアによると、ホルダー氏の父親はカリブ海のバルバドス出身。第2次大戦中は米兵で、白人専用列車から追い出された経験がある。ホルダー氏も学生時代、職務質問で自らの車を何度か捜索された。司法長官として黒人差別の解消に取り組んできた。←引用終わり
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