「かんぽの宿」はこの夏で営業終了! いろいろさまざま物議を醸しましたが経営センスが欠けて
官というか公が、きめ細かな管理規定と運用規定を形成し、
利用者へ快適性を提供する以前に、「利用させてやるから、これこれを守れ、いいか!」という姿勢が利用低迷と経営苦境の原因かな!?
「官が民を圧迫」すると、現在の環境では強い批判を浴びているが、「かんぽの宿」が登場した頃は大いに歓迎された筈だ。
それじゃ利用者を含め、市場環境は、なぜ変化したのか?
それは日本人が全体として、研鑽を重ね艱難辛苦を乗り越え、努力し豊かになったからじゃないですか。
すると、開業時に最高の水準を維持した施設も、次々に参入する事業提供者との競走で陳腐化するし、やがて老朽化する事になる。
やがて旧弊な施設、旧弊な思考による運営は支持を得なくなり、閑古鳥が・・・・・
と、いう「お約束どおり」画に描いたような状況を迎えたというワケですね。
小泉純一郎内閣の「郵政民営化」の指示を受け、売却が検討され入札になった。
そして札を開ければ「経済財政諮問」やら「競争力強化」を民間から助言していた「重要メンバー」の宮内義彦氏が率いる「オリックス」が安値で落札と報じられ、一斉に批判が起きた。
当時、当該の案件について「コラコラコラム」も強い批判を展開した。
何よりも、宮内氏が政府の政策にアレコレと口を出す立場にあり、その事業会社が入札に参加し落札するのは、如何にも公正さを欠いている。
安値かどうかは、不動産市況が決める事であるから如何ようにも言える。
全施設の一括売却でなければ事業を引継経営する側には経営戦略上のメリットはないだろうから、それは致し方ないかも知れないと考えたが・・・・・
実に複雑な気持ちだった。
国の関連団体が持つより、民間に任せる方が税収も得られるのだし。
まぁ、強い批判を受け売却は中止「塩漬け」になった。
そして歳月が流れ、一向に活性化しない老朽化する一方の「かんぽの宿」を閉鎖し売却する事に手間と時間をかけたと云うわけだ。
もぅ、多分、強い反対はおきないだろう。頃合いヨシと踏んでの事か・・・
引用開始→ 「かんぽの宿」9か所、8月末で営業終了…売却
(讀賣新聞2015年02月28日 22時08分)日本郵政は28日、運営する宿泊保養施設「かんぽの宿」のうち、白浜(和歌山県)、道後(愛媛県)など9か所の営業を8月末で終了すると発表した。
営業終了後、入札などにより売却先を探す。
営業を終了するのはこのほか、三ヶ根(愛知県)、熊野(三重県)、皆生(鳥取県)、美作湯郷(岡山県)、坂出(香川県)、山鹿(熊本県)、那覇レクセンター(沖縄県)。
今秋の株式上場に向け、不採算の宿泊事業を見直し、経営基盤を強化する。日本郵政は、2014年にも10か所の営業終了を発表している。←引用終わり
2015年02月28日 22時08分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
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