ASEAN南部経済回廊(道路)建設 「つばさ橋」完成の重要性(日本のODA)を考える!
*資料図はJOI(海外投融資情報財団)公開より
計画からそれなりの時間を要したが、タイの首都バンコクからカンボジアの首都プノンペンを抜けベトナムの商都ホーチミンを結ぶ、ASEAN南部経済回廊の重要なポイントだった「つばさ橋」が日本のODAにより完成した。
最終的にはベトナム側では商都ホーチミンから東へ延び南シナ海の港湾都市ブンタウを結び当面は完成する。
タイ側ではバンコクから北へ延伸し東西経済回廊と合流しミャンマー国境を越えモーラミャインを結びASEAN市場統合で大陸側(インドシナ半島部)「GMS大メコン経済圏」を形成する地域の大動脈ができた。
どこか近隣の国とは異なり、日本は地道にASEAN市場の形成を支援している。
もぅ一点、「ODA」は無償供与もあるが、その多く(大半)は有償供与(利息付き償還)である。
「ODA」に反対する人は、外務省が無料で日本のカネを撒き散らしているとの誤解があり、感情的に反対主張を繰り広げておられるが、財政資金が乏しいために必要な開発ができない事情を持つ側へ、開発資金の手当を援助しているワケで実態は長期にわたる資金貸与なのである。
日本も第2次世界大戦の敗戦を受け、世界銀行(WB)から多額の資金貸与を受け国土の回復に努めてきた。例えば世界銀行(WB)からの導入資金を返済し終えたのは、確か1970年だったと記憶している。
豊かになるには所得を必要とする。
所得を得るには産業が必要だ。
産業を興すには、資金と人と物流が不可欠だ。
モノやヒトを効率よく動かす事ができなければ「市場」はできない。
よく云われるように、「ヒト」「モノ」「カネ」の三点セットというか「資源」が大切だ。
最近は上記の三点セットに加え「情報」という「ネタ」を加えて考える必要がある。
取り敢えず、カンボジア内の「つばさ橋」が完成し、ASEAN南部経済回廊が出来上がった事を喜びたい。
そして1980年代に目標として「戦場」を「市場」に変える姿を眺めたい。
引用開始→ カンボジアに「つばさ橋」完成 日本のODAで建設
(日本経済新聞2015/4/6 13:31)【ネアックルン=共同】カンボジアのメコン川で、日本の政府開発援助(ODA)で建設が進められてきた全長2200メートルの巨大な斜張橋「つばさ橋」がこのほど完成し、同国南東部ネアックルンで開通式典が6日、開かれた。
橋につながる道路はメコン川流域の主要都市であるベトナム・ホーチミン、プノンペン、タイ・バンコクを結ぶ全長約900キロの「南部経済回廊」の一部に当たる。メコン地域における人の往来や物流の活発化が予想されており、域内の経済交流推進が期待されている。←引用終わり
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