バラク・オバマと習近平による形式的な米中首脳会談は、いずれの側にも具体的な成果なく!
やはりオバマはオバマだ。
2007年に登場し、2008年に就任して、
Yes We Can! とキャンキャン吼えるだけで、何も具体的な成果はなかった!
(成果といえるモノは「医療保険」の改革だろうか!? キューバと国交回復したな!)
ウクライナ問題はEUと米国が火を付け、具体的な成果を得る事も無くドロ沼だ。
その意味では乗せられたウクライナの民は情けない思いで臍を噛んでいる事だろう。
ロシアと対峙するなら、相当の覚悟で「ガツン」と一発決定的な流れを形成しなければダメだ。
オバマは、それをどこまで自覚しているのか?
自らが「平和主義者」であっても、合衆国大統領に就いた場合は、自らの思想信条や意志とは関係無く、正反対の決断を求められるのは致し方がないのだ。
しかし、オバマにはそれができない。
中東は米国の誤謬により一段と混迷が深まり、それは欧州大陸へ波及しようとしている。
しかしながら、米国は自らが火を付けた事をかなぐり捨て素知らぬ顔で高見から「難民問題」を他国へ押し付けている。
いまや事態は一層複雑になり地域限定ながら世界戦争の状況にあるともいえる。
さて本題の中国だが、これもオバマは口先だけの批判と非難を行い「改善」を求め促すだけに終始した。
基本的に「不歓迎」である態度を装ったが、それは国連総会に出席する各国要人との面談日程が密であるために、結果的にそのようになったのであり国連総会日程に助けられたワケでもある。
そもそも外交上の難題を抱えた習近平の中国が、国連総会の時期に合わせた訪米を企図した事が誤算の始まりとも云え、「外交オンチ」も極まれりだ。
習近平は、並み居る各国の首脳が国連総会出席を機に公式に米国を訪れる中、格段格別の歓迎を受ける事を夢想し、国際社会は元より中国国内へ「米中2国間関係」の強いアピールをする事で習近平の正当性と権力基盤の拡充強化を狙っていたのだから、真にお笑いぐさだ。
しかしながら、オバマは腰が据わらない臆病者だ。
2007年に人物的には「チキン・オバマ」と評した。
政策面では「バラック・オバマ」と決め付けた。
どうだ! まさに人物的には「チキン」であり、政策は場当たり的継ぎ接ぎだらけの「バラック」ではないか?
世界の重要な案件で何か解決されたか?
事態を複雑化させただけじゃないか?
習近平は、その点だけは鋭い目で判じ、オバマを軽く観ていた(と考える)。
しかし、オバマは米国というか合衆国にとり、全体を代表する権能者であるワケで、オバマは個人ではないのだから、合衆国を代表する上で習近平の中国を甘やかすワケにはいかないのだ。
オバマの周囲は習近平のワガママを前に追い詰められていたと考える。
放っておけばオバマは脇の甘さを露呈させただろう。
(それでも露呈させている)
明確に「習近平の中国」に勝手な事はさせないと、警告すべきだった。
G・ブッシュとその一派ならそれくらいの蹴り上げ警告を加えただろう。
オバマでもH・クリントンが国務長官なら踏み付ける態度は見せただろう。
馬面ケリーとバラック・オバマは根っからの平和主義者で、最も合衆国大統領に相応しくないと云えるから、習近平もギリギリの処で面子を保つ事ができたといえる。
この度の習近平との会談で、南沙諸島における我が物顔の行動を強く非難もせず警告も与えず、元から「中国の内海」であり周辺警備のために開発整備しているという習近平の弁明を追究せず、南シナ海を中国の内海と認め「航行権の自由」と「貿易の自由」を指摘しただけに止まった。
つまりオバマの米国は「南シナ海は中国の内海」という習近平の説明(主張)を受け入れたのである。だからオバマはダメなんだ!
腰抜けの「外交オンチ」、センスの無い「軍事オンチ」なんだ!
だからオバマを究極のバカ者と指弾せざるを得ない事になるのだ。
引用開始→ 習氏に米国民、冷ややか反応…中国への拒否感浮き彫り 米中首脳会談
(夕刊フジ2015.09.26)オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は25日夜、ホワイトハウスで首脳会談を行った。中国によるサイバー攻撃や、南シナ海での軍事的覇権拡大などで議論を戦わせたが、平行線が目立ち、安全保障問題をめぐる溝はさらに深まった。国賓として迎えられた習氏に対する米国内の反応も冷淡で、中国への拒否感が浮き彫りとなった。
「言葉に行動が伴うかが問題だ」
オバマ氏は首脳会談後の記者会見でこう語った。習氏を見据えた、その表情には不信感がにじみ出ていた。
昨年11月以来の米中首脳会談。オバマ氏は、中国からのサイバー攻撃で、米企業の知的財産などが標的にされたとして懸念を伝えた。習氏は中国もハッカーの被害者と主張したが、米国側は「前例のない制裁」を準備するところまで踏み込んでいた。
このため、両政府はサイバー空間で企業秘密などの知的財産の窃盗行為をしないと確認、サイバー犯罪に関する情報提供や捜査で協力することでも一致した。
一方、南シナ海の岩礁埋め立て問題では、中国の強硬姿勢が目立った。
オバマ氏は、中国による3000メートル級滑走路の整備を含む人工島建設について「重大な懸念」を伝えた。これに対し、習氏は「中国固有の領土」「主権の範囲内だ」として、米国側の非難をはねつけ、相互に「核心的利益」を尊重するよう米国に迫ったとみられる。
習氏は、米中協調による「新型大国関係」を繰り返し強調したが、米国側に理解を得られたとの評価は少ない。
元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「内政に不安がある習氏と、国内の対中強硬論が根強いオバマ氏はともに弱点を抱えている。今回の首脳会談は目立った成果はなく、玉虫色の決着という印象だ」と語る。
一方、目立ったのは、米国内の習氏への冷ややかな反応だ。
米テレビは、22日から米国を訪問しているローマ法王フランシスコの話題で持ちきりとなっており、習氏のニュースはかすんでいる。
中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「習氏にとって一番の期待外れは、全く歓迎されなかったことだろう」といい、続けた。
「ローマ法王はもちろん、米国を訪問中のインドのモディ首相に対する熱烈歓迎はすごい。習主席は23日にIT企業と会談したが、モディ首相もシリコンバレーを訪れ、7万人規模の集会を行う。米国に冷たくあしらわれた習氏の失望感は強いだろう。中国の国際社会での四面楚歌(そか)ぶりが顕著になった」
米国民から“無視”をされた習氏はいつ強硬姿勢を改めるのか。←引用終わり
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