「富裕」か「非富裕」かの別なく カネの遣い方「価値観」について考える
全く「富裕層」なる処とは縁も縁もないですが、
「富裕層」というか「カネ廻りのヨイ人」を端で眺めて、何か分からないでもないなぁ。
友人でマンションの室内に設置する「薪ストーブ」を使った「暖炉」を売っている人物がいて、最初にその友人から聞かされた「薪ストーブ」が売れるのだとの話を聞いて驚いたワケです。
でも施工方法の説明やら熱の逃がし方、あるいは残灰の措置について、またメンテナンスや保全などを聞き、なるほどそんなカネの遣い方もあるのだなぁと感心させられた次第です。
並の収入では、そこまで考えませんし。
確かに「富裕層」である事を象徴するなぁと思い知らされたワケでして。
その後、ローカルに棲む所謂「自由人」の知人も負けずに「暖炉」を兼ねた「薪ストーブ」を設置しているようで、そこで受けた驚愕は普通ではありませんでした。
チョッピリ「悔しさ」も含めてですが。
この記事では東京・広尾で販売される「燃料木」を見ての記述ですが、
友人の一人は、東京を引き払い新幹線の速達列車の絶対停車駅から車で10分程度の距離に棲み、自宅から六本木までドア TO ドアで4時間程度だと思うし、その種の生活を楽しんでいる事でした。必要な時は東京まで1泊か日帰りの出稼ぎをするのだと。
「火力」に用いる「薪」はひと山保有している「山」の間伐材を用いるらしく、丁度良いのだと。さすがに「持ち山」は新幹線の絶対停車駅から10分にはありませんが。
まぁ、考えようですが「贅沢」を愉しみ表現する方法は多様ですね。
引用開始→ 富裕層の金銭感覚に変化!? 両極端なものに出費するのはなぜか
(SPA! 2016年1月23日(土)配信)― 木村和久の「オヤ充のススメ」その105 ―
この間、高級住宅地の広尾を散歩していたら、スーパーマーケットのワゴンに、薪がさりげなく置いてありました。まさか都内で、暖炉にくべる薪が売られているとは、びっくりしたなあもう。「ファイアウッド」って書いてあったから、外資系のエリート社員や大使館関係者向けですか。とにかく暖炉のある家に住んでいるのは間違いないでしょう。都心に住みながら暖炉の火で暖まる生活ができるって、このうえない贅沢ですね。
これがドラマ「北の国から」の舞台となった、北海道の富良野あたりじゃ、薪なんて山から拾って来るか、たとえ買ったとしても、恐ろしく安い値段でしょう。そもそも「北の国から」に登場した五郎さんの家は、石でできた手作りだし。どっちの暖炉の生活が幸せかなんてことを、比べる気は毛頭ないですが、世の中には両極端な事柄が、結構多いなと、改めて気づかされます。
例えば最近流行のトライアスロンですが、あれにとてつもなくお金かける人と、そうでもない人との差が激しいようです。屋外のロード系のスポーツは、ホノルルマラソンの日本人の大量参加あたりから、お金の匂いがプンプンしましたけどね。その最たるものがトライアスロンと言えます。
よく宮古島とかで行われるけど、どこから行っても、交通費がかかります。しかも、自転車は自前だし。自転車と言ってもママチャリじゃないですよ。一台100万円ぐらいする高級外国製バイクってやつを、スペアを含めて2台空輸する方もいます。
この段階で、なんじゃこりゃでしょ。予算の少ない方は、当然自転車を借りる、あるいは安いやつで補いますが、ピンとキリじゃ、お金のかけ方が雲泥の差となります。
しかもお金持ちは、全くレースに参加しない美人の彼女や、気のおけない仲間たちを引き連れ、バーベキューパーティなどで盛り上がるのが、お約束です。
どうも世の中はストイックなスポーツに対して、お金や時間をかける傾向が強いようで、IT系ベンチャー社長とかが、好んで参加したがるみたいです。
要するに昔は、お金を持っている証が高級外車や高級舶来時計、高級マンションでしたが、フェラーリを買って六本木ヒルズにオフィスを構えると、なんか調子こいてるように見えて、風当たりが強くなります。そこでモノ自慢をするより、お金と手間をかけて、スリムで強靭なボディ作りをしたほうが、クールじゃないかと考えたのです。
そもそもスマートな体型というのは、凄い貧乏か、お金持ちかの両極端に分かれます。今お金持ちの間で流行っているのは、数十万円かけて食事制限などの管理をしてもらい、加えて適度な運動をして痩せるダイエットです。
以前、取材で合宿制のダイエット道場に行ったことがあります。仕事だからタダで高級ホテルに泊れると喜んで行ったはいいが、食べれるものは野菜ジュースとかスープばっかりでした。普通の考えじゃ、ふざけんなよですが、そうでもしないと痩せないですからね。
日常生活では、自己管理ができないから、お金を払って制限してもらう、そういう考えが当たり前になりつつあります。
今テレビで宣伝しているダイエットシステムも、お金を払って若いスタッフにきつく言われながら、半泣き状態で体調をコントロールします。今まで超我がままで生きてきたのに、突如ドMの世界に導かれる、これも両極端な例ですね。やはりSとMは似て非なるもの。外でSの人は、内なるものはMだったりします。そこを上手くついたダイエット商売なのでしょうか。きつく言われて恍惚となり、新たな世界の扉を開いてしまうことも、なきにしにもあらずですかね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦 ←引用終わり
Copyright (C) 2015 扶桑社
NIFTY Corporation
| 固定リンク
コメント