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2016/01/27

姑息で小賢しい小心者が大胆な詐欺犯罪を冒し起訴され裁判を茶化し愚弄する野々村竜太郎!

あの「野々村竜太郎」の初公判が始まった。
昨年に予定された初公判には出廷せず逃げた。
今回は神戸地裁が神戸地検に勾引状を発し、前日に神戸地検が検察施設に収監した事で出廷せざるを得ず初公判となった。

神戸地裁前には1000人を越える傍聴希望者が押しかけ、幸運にも籤を引き当てた人が膨脹したようで。
産経新聞がほぼ全体の遣り取りを記録し報じている。

念のために、野々村竜太郎という人物が、どれほど姑息で小賢しいかが顕れているように覗える。
長文だが産経新聞社に敬意を表しつつ投稿記録しておく。

【やり直し初公判詳報】
引用開始→ スキンヘッドで“号泣元県議”登場 何度も大声で「はいっ」…政活費詐取は「記憶がございません!」
(産経新聞2016.1.26 11:30)

《「やっと議員になったんですぅ! うぅ、ああ!」。衝撃的な“号泣会見”から1年半。神戸地裁前は26日早朝から、強制出廷する野々村竜太郎被告(49)を待ち構える報道陣が大挙して押し寄せた。午前9時20分ごろには野々村被告を乗せたワゴン車が地裁に入ったが、窓はスモークがかかっており、中の様子をうかがうことはできなかった》

《ただ、地裁前には前回初公判を超える1013人の傍聴希望者が集結。午前9時40分すぎ、当選確率約13倍の抽選に臨んだ》

《午前10時半前、計112席の傍聴席がすべて埋まった大法廷についに主役が姿を見せた。スキンヘッドに黒縁メガネ、上下黒のスーツにストライプのネクタイ姿。号泣会見時より少しふっくらした印象だ。以前とはまるで異なる人相に傍聴人からは「頭丸めてきたな」などとコソコソ話も漏れた》

「はいっ。野々村竜太郎でございます」

裁判長「それでは開廷します。被告人は証言台に立って下さい」

野々村被告「はいっ」

《第一声で大きな声で返事をした野々村被告は法廷の四方に一礼。証言台では直立不動で、裁判長の人定質問にはっきりとした声で答えた》

裁判長「本人確認します。お名前は」

野々村被告「はいっ。野々村竜太郎でございます」

裁判長「現在の職業は」

野々村被告「はいっ。無職でございます」

《野々村被告は裁判長の問いかけに、いちいち「はいっ」と大きな声で返事。緊張しているからか、肩に力が入っている。その後、住所、本籍地の確認が終わり、裁判長は審理開始を告げた》

裁判長「まず起訴状読み上げがあるので聞いてもらいます」

野々村被告「はいっ。着席させていただきます」

裁判長「(証言台に)起訴状があると思うので、見てもらっても構いません」

野々村被告「はいっ。承知しました」

「…起立させていただきます」

《検察側は架空の日帰り出張を繰り返したり、金券の購入費を計上したりして嘘の収支報告書を県議会に提出し、平成23~25年度の政活費計913万2050円をだまし取ったとする起訴状を朗読。野々村被告は約10分間、背中をピンと伸ばして着席し、起訴状を目で追った。時折肩が大きく上下動し、深呼吸をしている様子がうかがえる》

《読み上げが終わると、裁判長は野々村被告に黙秘権があることを通知。いよいよ罪状認否に入った》

裁判長「現時点であなたの端的な言い分を聞きます。起訴事実について、どこかおかしいと思うところはありますか」

野々村被告「起立して発言したらいいですか」

《法廷の全員が注目する中、野々村被告は予想外の質問を繰り出した》

裁判長「いいえ、そのままでもいいです」

野々村被告「…起立させていただきます」

《野々村被告は証言台の横に立ち、発言を始めた》

野々村被告「まず、前回公判に欠席しましたことを深く反省し、謝罪をさせていただきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」

「返還を免れようとしたことは決してありません」

《野々村被告は裁判官席、検察官席、弁護人席、傍聴席にそれぞれ深く一礼。そして、持参したメモを読み上げた》

野々村被告「私は元県議として県から政務活動費の交付を受けていたことに間違いはございません。ただ、返還を免れようとしたことは決してありません。本来、収支報告書に記載しなければならないものについて、結果として記載を誤ったものがあるかもしれませんが、どのような作成作業を行っていたのかについて記憶がございませんので、1つ1つ確認することはできません」

《野々村被告が発言を終えると、弁護側が主張の補足説明を続ける》

弁護人「本人からは具体的事実を主張することはできませんので我々が説明しますが、各公訴事実における収支報告書の虚偽性については争います。虚偽だという認識についても争います」

《弁護側は明らかに起訴内容を否認した。罪状認否が終わると、一部の報道陣は足早に法廷を出て行った》

《認否が終わると、検察側の冒頭陳述が始まった。その間、野々村竜太郎被告(49)はじっと検察官を凝視し、微動だにせず聞き入った》

「県外の日帰り出張を多数回行い、内容虚偽の支払い証明書を作成し…」

検察官「被告人は平成23年4月施行の兵庫県議会議員選挙に当選し、議員を務めていた。兵庫県は政務調査費を必要経費として1人あたり月額50万円を交付する。議員は私的用途に充てることは禁じられている。各年度終了後に調査費の支出状況を収支報告書に記載し、領収書などを添付して提出し、使わなかった政務調査費を速やかに返すことになっている」

《検察官はまず、一般的な政活費の取り扱いについて説明。その後、野々村被告の犯行について述べた》

検察官「(野々村被告は)平成23年度、総額484万円の交付を受けた。少なくとも141万円を兵庫県に返還しなければならなかったのに、被告人は全額を正当に使い切ったとして内容虚偽の収支報告書を提出し、返還を免れようと企てた。県外の日帰り出張を多数回行い、内容虚偽の支払い証明書を作成し、交付された調査費を全額使い切ったと装った」

《検察官は野々村被告の犯行の手口について説明を続ける》

「商品券を購入した際のレシートを修正テープで改竄」

検察官「24年度は総額600万円を交付された。被告人は調査費を蓄財に回したり、商品券を買ったりして私的に使い、23年度と同様にすべて適正に使ったとする内容虚偽の収支報告を議会に行った。商品券を購入した際のレシートを修正テープで改竄するなどし、虚偽の記載をしていた」

《検察官は25年度についても同様に説明。検察官は犯行の悪質性を強調した》

検察官「被告人は政務活動費を蓄財として利用しており、それを原資として県議会に利子を含めた政活費全額を返還した。その後、議員辞職した」

《検察官は野々村被告が政務活動費を私的に使ったとする内容で冒頭陳述を終えたが、野々村被告の様子はまったく変わらない》

裁判長「続いて弁護側、お願いします」

《公判は弁護側の冒頭陳述に移った。裁判長は時間が気になるのか、正面の時計をちらりと見た》

「調書は作文されたものだ、ということです」

裁判長「どういう証拠の事実関係をご主張されるのですか」

《2人の弁護人は顔を近づけて何やら言葉を交わした。間に挟まれた野々村被告は椅子を引き、神妙な表情をみせている》

弁護人「警察段階の調書は調べの段階で本人の精神状態が十分でなく、判断能力が低下していた。供述は不安定な状態だったということです」

裁判長「取り調べに対応できなかった。判断能力がなかったということですね」

弁護人「はい。ですので調書は作文されたものだ、ということです」

裁判長「証拠の採否はこの後にしたい。いったん15分間、休廷にしたいと思います。再開は11時30分」

《野々村被告は素早い動作で裁判長に頭を下げ、こわばった表情のまま傍聴席にも一礼して法廷を後にした》

《検察側、弁護側双方の冒頭陳述が終わり、法廷では証拠調べが始まった。検察官は資料がとじられたファイルをめくりながら、1つ1つの証拠について丁寧に説明する。野々村竜太郎被告(49)が利用した無数の小売店の名前がひっきりなしに読み上げられた》

「レシートの単価、数量の所に修正テープが貼られたものがあった」

検察官「続いてジャパンギフトサービス元町店が販売した切手についてです。1点ごとの単価がレシート上に表示されています」

《耳を赤らめているようにも見える野々村被告は、無表情のままピクリとも動かず、固まっているかのような様子だ。弁護人が傍聴席をちらりとうかがう余裕を見せる中、検察官は証拠についての説明をよどみなく続けた》

検察官「被告人の自宅を捜索したところ、ジャパンギフトサービス元町店のレシートの単価、数量の所に修正テープが貼られたものがあったと。証拠のところに写真を1つ1つ撮っています」

《自宅の捜索で虚偽有印公文書作成罪の証拠が示されても、野々村被告の様子は変わらない》

検察官「続いて株式会社甲南チケット。店は販売記録をデータ化していて、記載されている150円ははがきや切手ではなく、電車切符であることが判明しています」

《証拠調べを続ける検察官は、野々村被告が切手を購入したとする販売店の店員から聞き取った内容を述べた》

購入したのは切手ではなく、JRの切符だった…

検察官「野々村被告に切手を販売した店員に聞いたところ、実際は切手ではなく、JRの切符を購入していたことがわかりました」

《詳細な手口が次々と明らかになる中で、野々村被告は手をひざに置き、目線は証拠を読み上げる検察官を見たまま動かない。耳を手に当てるおなじみのポーズは法廷ではまだ出ていない》

《時間を気にするそぶりを見せていた裁判長が休廷を宣言した》

裁判長「ここでいったん休廷します。再開は午後1時10分でよろしいですか」

弁護人「大丈夫です」

《野々村被告は傍聴席に一礼すると、逃げるように法廷を後にした》 ←引用終わり
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【号泣元県議被告人質問】
引用開始→ 「マスコミの妨害がー、あーっ」と沈黙…県議だった時期はなぜか“記憶喪失”
(産経新聞2016.1.26 14:46)

《26日午後1時10分に再開した野々村竜太郎被告(49)の公判。午前中に引き続き証拠調べが行われたが、間もなく裁判長が被告人質問に入ると告げた》

「はいっ」「はいっ」「反省し申し訳なく思っています」

裁判長「では、質問に入ります。被告人は証言台のいすに座ってください」

野々村被告「はいっ」

《野々村被告は傍聴席に一礼し、背筋を伸ばしていすに腰掛けた。大きな声で「はいっ」と返事をするのは午前中と同じだ》

裁判長「これからあなたの話を聞きます。質問に対しては端的に答えていただけますか」

野々村被告「はいっ」

裁判長「それでは弁護人からどうぞ」

《野々村被告が大きく深呼吸すると、弁護人が立ち上がった。弁護人はまず、“号泣会見”を思い出したのか、野々村被告に「くれぐれも長話にならないように」と忠告した》

弁護人「最初にお尋ねします。前回の公判、あなたが欠席したことで延期になり、色々な方にご迷惑をおかけしました。今、どう思っているんですか」

野々村被告「はいっ。反省し、申し訳なく思っています」

弁護人「あなたは(法廷に)出てくる気があったのだろうか」

野々村被告「はいっ、もちろんありました」

弁護人「当時、あなたは私に、マスコミと鉢合わせになってパニックになり、家から出られなくなったと説明しましたね。それは間違いないですか」

野々村被告「はいっ、間違いありません」

「たとえ暴行にあっても必ず出頭しようと思っていました」

《野々村被告は、出廷できなかったのはあくまでマスコミのせいだと強調したいようだ》

弁護人「今日は出てくる気があったのですか」

野々村被告「はいっ、絶対に出てこようと思っていました」

弁護人「段取りも整えていたんですね」

野々村被告「はいっ、整えておりました」

弁護人「パニックは今日も起こる可能性があったのではないですか」

野々村被告「いえ。たとえ暴行にあっても必ず出頭しようと思っていました」

弁護人「次回はどうなんですか」

野々村被告「マスコミの妨害がー、あーっ。(数秒間沈黙)必ず出頭いたします!」

《本当に次回も出頭するのか疑いたくなるような回答に、裁判長は苦々しい表情を浮かべながらも、黙ってやり取りを聞いている。一方、弁護人も淡々と質問を続けていく》

弁護人「今回、あなたが県に嘘の収支報告書を提出したのではないかということが問題になっているわけですが、分かっていますよね」

野々村被告「理解しております」

「時期は思い出せませんが、議員は務めておりました」

弁護人「報告書が作られた経緯を知りたいので、日々の金銭管理についてお尋ねします。まず、あなたは23年4月の議員選挙で当選されましたよね」

野々村被告「(しばしの沈黙の後)…はい」

弁護人「県議だった時期は思い出せますか」

野々村被告「時期は思い出せませんが、議員は務めておりました」

《なんと議員だった時期も思い出せないという野々村被告の発言に、傍聴席からは失笑が漏れた》

弁護人「あなたは先ほど沈黙されてましたけど…。いつ当選したのかということから思い出せないわけですか」

野々村被告「えー、あのー。質問が理解できませんので、また質問をお願いします」

「議員であったことは間違いないのですね」「はいっ」

《弁護人も思わず驚いた表情を見せた》

弁護人「そうすると…。何年何月から議員をやっていたのか覚えていないが、議員であったことは間違いないということですね」

野々村被告「はいっ」

《初歩的な質問にも回答に詰まる場面が散見された野々村被告。被告人質問はこの後、どんどん雲行きが怪しくなっていく》

《議員だった期間が分からないという衝撃の回答が飛び出した野々村竜太郎被告(49)の被告人質問。“味方”であるはずの弁護側の質問が続くが、回答はさらに混迷を極めていく》

弁護人「議員に政務活動費が支給されていたことは覚えていますよね」

野々村被告「はいっ、覚えてございます」

弁護人「年間合計額はいくらだったかというのは覚えていますか」

野々村被告「…いえ、はっきりとは」

弁護人「600万円ぐらいではなかったですか」

野々村被告「600万円といわれればそうかもしれませんが、今となっては記憶にございません」

弁護人「あなたの個人支給分と会派支給分の内訳についてはどうですか」

野々村被告「今となっては記憶にございません」

《質問は起訴内容の核心部分に入ったが、野々村被告は「記憶にない」と繰り返すばかりだ。弁護人の表情もさすがに険しくなっていく》

弁護人「いったん支給された政活費は年度末に収支報告書を提出し、使い切らないと返還しなければならないものですよね。議員活動をしていると、物品を購入されたときにレシートや領収書をもらうと思うんですが、どのように管理していたのか分かりますか」

野々村被告「記憶を確認するよう努力しますので、しばらくお待ちいただくようお願いいたします」

《ここで野々村被告は裁判長に断りを入れると、おもむろに証言台の上に頭をこすりつけるようにうつむいた。そして数十秒間の沈黙の後、突然顔を上げて話し始めた》

野々村被告「…私には記憶がございません。思い出せません」

弁護人「えっ、そうなんですか。…すると、例えば財布の中にレシートがたまっていたとか、封筒に入れて保管していたとかはないですか」

野々村被告「思い出すよう努力いたしますので、お待ちいただくようお願いいたします。(またもうつむき、数十秒間沈黙)…思い出せません」

弁護人「例えばクレジットカードで物品買ったときは控えをもらいますよね。これは一般的にですよ」

野々村被告「はい」

弁護人「控えの保管方法はどうしていたのですか」

野々村被告「記憶を確認しますので、しばらくお待ちいただくようお願いいたします。(数十秒間沈黙)…思い出せません」

弁護人「日々のお金の出入りについて、帳簿はつけていたのですか」

野々村被告「記憶を確認しますので、しばらくお待ちいただくようお願いいたします。(数十秒間沈黙)…思い出せませんが、私の性格からすれば…。えーっと、しばらく発言を整理するのでお待ちください(数秒間沈黙)…思い出せませんが、性格からすれば煩わしいことが苦手なので、帳簿はつけていなかったと思います」

《「しばらく待って」を連発する野々村被告に、さすがに弁護人も苦笑いを禁じ得ない様子。しかし、ふとした質問で審理の風向きが変わった》

弁護人「先ほどからの質問、決して難しい話ではないはずなんですが…。そうしたら、あなたに記憶がないのはなぜかということについては、心当たりはないんですか」

《野々村被告は先ほどまでの沈黙が嘘のように、間髪入れずに回答を始めた》

野々村被告「はいっ、心当たりはございます。私は現在、入院・通院いたしておりまして、記憶障害の可能性があると診断されておるのでございます」

《なんと、野々村被告は自身が記憶障害のため、いろいろな質問について回答ができないと主張したのだ。衝撃の展開を、法廷の誰もが固唾をのんで見守った》

《記憶障害を告白し、廷内を騒然とさせた野々村竜太郎被告(49)は、被告人質問で自身の病状を詳細に語り始めた》

弁護人「(記憶障害の)診断結果はいつごろ出たのですか」

野々村被告「平成27年12月9日です」

《記憶障害の割に鮮明な記憶だと思った傍聴人も多かったはずだが、野々村被告はそんな周囲の雰囲気を気にするそぶりも見せず、回答を続ける》

弁護人「医師からはどんな説明を受けられたのですか」

野々村被告「不安や緊張から記憶障害になっている可能性があると診断されております」

弁護人「それはもともとあった記憶までなくなるという説明なのでしょうか」

野々村被告「そこまでの診断や説明は受けておりません」

弁護人「その医師の診断書は法廷に提出していただくことは可能ですか」

野々村被告「はいっ、できます」

《どうやら弁護人も現段階で診断書を入手していないらしい。ここで弁護人はいったん“記憶障害”についての質問をやめ、従来の政務活動費の質問に戻った》

弁護人「では記憶障害を前提に聞きますが、帳簿があったかどうかを覚えていないということでしたが、政活費を自分でどれぐらい使ったのか、どうやって把握していたのですか」

野々村被告「記憶を確認しますので、しばらくお待ちください」

《診断結果の質問が終わった途端に、野々村被告の記憶はまた揺らぎ始めたようだ》

野々村被告「…今となっては全く思い出せません」

弁護人「収支報告書は年度末以降に提出するんですよね」

野々村被告「記憶を確認しますので。(沈黙)…覚えておりません」

弁護人「検察側の冒頭陳述では、4月末に提出期限とされていますが、記憶と合っていますかね」

野々村被告「記憶を確認しますので…」

《ここで、弁護側のやり取りを厳しい表情で見守っていた裁判長がついにカットイン。野々村被告を強い口調で叱責した》

裁判長「あのですね、被告人。あなた、そんなに難しいこと聞かれているわけではないでしょう。今日、そんなに時間もないんですよ。質問に対して考える時間がほしいのは分かるけれども、記憶の有無ぐらいはすぐに答えられると思うんですけれどね」

《しかし、野々村被告はキレる裁判長に対し、間髪入れず反論に打って出た》

野々村被告「いえ、それは難しいと思います」

《予想外の返答に裁判長は諦めたのか、野々村被告をそれ以上追及せず、弁護人が何事もなかったかのように質問を再開した》

弁護人「収支報告書には調査研究費や研修費など、費用項目ごとに内訳がありますよね。証拠を見て内訳を確認できませんか」

野々村被告「できます」

弁護人「本当に説明できるんですか」

野々村被告「…質問の内容が分かりません」

弁護人「えーっとですね。例えば200万円というお金があるとして、どんな費用に使ったのか説明できますか」

野々村被告「いえ、できません」

《質問はいよいよ、虚偽有印公文書作成・同行使罪の中身に入った》

弁護人「議員をされていた当時、収支報告書に添付する領収書やレシートの金額を改竄(かいざん)したことはありますか」

野々村被告「覚えておりません」

弁護人「支出について嘘の内容を記載したものを作成したことは」

野々村被告「覚えておりません」

弁護人「報告書の記載の中で実際には支出していないものについて、記載したこともないですか」

野々村被告「覚えておりません」

《裁判長に発言を注意された野々村被告は、端的に「覚えていない」と繰り返すようになった》

《被告人質問開始時に長話を避けるよう忠告した裁判長や弁護人の思いを聞き入れたのか、端的に「覚えていない」と繰り返すようになった野々村竜太郎被告(49)。収支報告書に記載された架空出張に関する質問に関しても同様の発言を連発した》

弁護人「平成23年度の収支報告書には東京、福岡、広島など、いくつか県外に出張に行ったという記載が出てきます。実際に行ったのですか」

野々村被告「覚えていません」

弁護人「東京や福岡に行ったこともないんですか」

野々村被告「行ったと言われれば行ったような気がしますし、行かなかったと言われれば行かなかったような気もします」

弁護人「県外出張で何か調査したり、誰かと会った記憶はありませんか」

野々村被告「覚えていません」

弁護人「県内出張についてはどうですか。25年度の収支報告書には城崎町や佐用町の記載がありますが」

野々村被告「覚えていません」

《弁護人もこれではさすがにまずいと思ったのか、野々村被告の元公人としての自覚を促した》

弁護人「あなたは元県議ですよね。県議のころの問題について説明責任があるのは分かっていますか」

野々村被告「(数秒間沈黙)はい」

弁護人「我々弁護士としても、説明責任を果たしてほしいと思っているんですよ。それでも思い出せませんか」

野々村被告「はい」

弁護人「報告書の内容や作成経緯について、何か覚えていることはないんですか」

野々村被告「覚えていません」

《何を聞いても回答を変えない野々村被告を前に、弁護人は事件を摘発した兵庫県警の事情聴取に話を移した。すると、野々村被告は急に冗舌になった》

弁護人「あなたが警察の調べを受けた際の供述調書は20通以上ありますね。すべて認める内容になっていると分かっていますか」

野々村被告「覚えていることと覚えていないことがありますが。私がほとんどしゃべらなかったことと、出張と認められなかったこと、取調官が文案を作成したものを私に読み聞かせたことの3点を覚えています」 

弁護人「あなたは当時、冷静でしたか」

野々村被告「恐怖と不安とわけの分からない気持ちでいっぱいでした」

弁護人「冷静に対応できるまで調書作成を待ってくれとは言わなかったんですか」

野々村被告「捜査2課から平成26年9月10日に調べをすると電話があり、任意なのに応じなければならないかと聞いたら、強制ですと言われた。強制だから応じなければならないと思ったんです」

弁護人「あなたは警察の調べが終わった後、検察にあてて反省文を書いていますね。そこで全部犯行を認めているのはなぜですか」

野々村被告「警察のような強要、脅迫的な調べが行われないように、政活費だけで起訴された例はないということを知るだけの判断能力があったから、検察にも理解してもらえると思ったからです」

弁護人「悪いことをやったと思って手紙を書いたのですか」

野々村被告「犯罪を起こしたという前提でマスコミ報道されている中で、なんて恐ろしい罪を犯したんだという気持ちになりましたが、反省文の内容は嘘、偽りだらけで非常に後悔しています」

《野々村被告はさらに、起訴されるまで弁護士が付いていなかったことも強調。自分の書いた反省文は本意ではなかったと言いたいようだ》

弁護人「すると、あなたが精神的に落ち着いたのはいつになるんですか」

野々村被告「27年1月下旬ごろだったと思います」

弁護人「理由は何だったのでしょう」

野々村被告「26年11月14日が警察の調べの最後の日で、警部補から『以前に休職してたやろ』と聞かされてなぜかと考えているうちに、1月下旬になって病院に通院していたことを思い出し、正常に近い判断が戻ってきたのだと思います」

《弁護側は午前中の弁論と同様に警察の調書を作文と主張。野々村被告もいくぶん元気を取り戻したようだった》 ←引用終わり
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