« 渋谷教育学園の田村哲夫理事長が掲げる教育! | トップページ | トランプVsヒラリー討論対決 最後まで罵り合いと非難合戦で幕を閉じる »

2016/10/19

トランプ 怒鳴るドとは勝手だが 醜いのは顔だけに止めておいてくれ!

米国はかつてない混沌にあるようで、その混沌もここに極まれりという事か。

惨めなトランプ、見事に低級知能を満開で発揮して。
遂に「大統領選挙でかつてない不正が行われている」って主張し始めた。
米国はここまで恥曝しで馬鹿な候補をかつて経験しなかったのだろう。
でもトランプが手を上げ、各地を遊説し始めた段階で分かったはずだ。
それを泡沫候補だと嘲笑い批判を加えなかった点にも大きな問題がある。
結果は、米国の誇りと威信を傷つけ、合衆国の希望よりも合衆国への失望と怒りを鼓舞する事になった。
情けないじゃないか! 余りにも情けないじゃないか!
記録のために残しておきたい。

引用開始→ オバマ大統領「トランプ氏、泣き言やめよ」 
選挙不正主張を酷評
(日本経済新聞2016/10/19 9:20)

【シカゴ=吉野直也】オバマ米大統領は18日、「選挙で不正がある」との共和党大統領候補、ドナルド・トランプ氏(70)の主張について「泣き言はやめた方がいい」と断じた。さらに「無責任。近代政治史で前代未聞の出来事」と酷評した。敗北した場合に潔く選挙結果を受け入れるべきだとの考えも示した。

オバマ氏はイタリアのレンツィ首相との共同記者会見で語った。「負けそうになって他者を非難し始めるようでは、この大統領職には就けない」と明言。大統領職を「思い通りにいかないことは多々ある。それでも構わず戦い、自分の目標を成し遂げようとするものだ」と指摘した。

トランプ氏は女性へのひわいな形容や蔑視発言、セクハラ疑惑を巡り世論調査の支持率が伸び悩み、民主党候補のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)に引き離される。11月8日の投票日が迫る中、局面を転換しようと選挙の正当性を疑う発言を繰り返しているが、奏功していない。

19日には西部ネバダ州ラスベガスで投票日前に最後の直接対決となる大統領候補のテレビ討論会がある。追い込まれたトランプ氏の出方が焦点となる。←引用終わり
NIKKEI  Nikkei Inc. No reproduction without permission.

引用開始→ トランプ氏が招く米政治の底割れ(エコノミスト) 
(The Economist日本経済新聞2016/10/17 22:22)

人はいかにして、かつて容認できなかったものを受け入れるようになるのか。米国の社会学者フレデリック・スラッシャーは1927年、シカゴのギャング1313人の「自然史」を発表した。ギャングは自分たちには合理的だが、一般市民なら嫌悪感を抱くような不文律に従って行動していることが判明した。米共和党のドナルド・トランプ候補とその支持者も同様だ。トランプ氏はそれまでのタブーを普通のことに変え、米国の政治文化を深く傷つけた。

踏みにじられる暗黙の秩序
大統領候補になるかなり前、トランプ氏が「女性の下半身なんかすぐ触れる」と自慢げに語ったことはそれだけでも不快極まりないが、さらに憂慮されるのは彼の行動は普通だと主張する多くの支持者の存在だ。同氏が10月9日の第2回テレビ討論会で、自分が選挙に勝ったら民主党のヒラリー・クリントン候補を(私用メールを公務に使っていた問題で)投獄すると脅したのも気がかりだ。民主主義が根付いていない国なら、選挙後に暴力沙汰になってもおかしくない。幸い、米国では11月9日に暴動は起きないだろう。しかし、それは政府に法を厳格に執行する力があるからというより、この国には民主主義を育んできた暗黙の秩序があるからだ。トランプ氏が踏みにじっているもの、そして米国人が守らなければならないのはこの秩序だ。

何を大げさなと思うなら、トランプ氏の発言を思い出してほしい。イスラム教徒の入国を禁じろ、メキシコ系判事は自分が関係する訴訟の担当にはふさわしくない、体に障害を持つ記者のことは思いっきり笑おう、クリントン氏は「いかさま」で選挙に勝つために汚い手を使うかもしれないから、しっかり見張れ――。

米国の政治家で社会学者でもあったダニエル・モイニハンは、社会規範から逸脱することが一度にいくつも起きたら、社会は逸脱の定義を見直して許容範囲を広げ、真に対処が必要なものを絞り込むと書いた。実際、子供に今回の大統領候補のテレビ討論会を見せていいかどうか思案する親には、メキシコとの国境に壁を築くというトランプ氏の公約は、もはやそれほど恐ろしくは思えないだろう。

こうした政治手法は何も新しいものではない。米国は世界で最も豊かで強い国なのに、今の暮らしはこれ以上ないというところまで悪くなっているという極端な悲観論を、トランプ氏は選挙戦で自身に有利になるよう国民に吹き込んでいる。それによると、悪いのは特定の政策ではなく国のあり方であり、社会が抱える問題を解決するには国のあり方を抜本的に変えなければならないことになる。

トランプ氏はリアリティー番組の元司会者という顔を持つため、彼の意見はそれほど不穏ではないようにみえる。同氏がどれほど本気なのか、視聴者はテレビ番組同様、真に受ける必要があるのかがわからないからだ。人々の怒りを買っても、トランプ氏は「ちょっと言い過ぎた」ともっともらしく弁解するだけだ。言動が一国のトップにふさわしくなくても、支持者の中には「彼は実業家として成功したのだから、大統領になれば有能な実務担当者を間違いなくそろえるはずだ」と信じようとする人もいる。

トランプ氏の集会参加者が全員、偏狭なわけではない。だが、彼らは非常に差別的な暴言を吐く者や「あのくそ女をやっつけろ」と書かれたTシャツを着ている者の横にいて、クリントン氏を倒すのにそれが必要なら仕方がないと考えている。支持者の中でまともな部類に入る人たちは、ワシントンの腐った政治システムを壊せば、一部のエリートや利益団体ではなく、自分たちの声が政治に反映されるようになると思っている。政治はうんざりだとかバカバカしいと思うようになれば、政治への信頼は消え、事態は悪化する。

トランプ氏勝てば政治は汚く残酷に
トランプ氏が実際に選挙に勝てば、共和党は同氏が掲げた保護主義政策、減税と一体の歳出拡大、排外政策、(他国に積極的に介入してきた)長年の外交政策の見直しなどを実現し、支持者の期待に応えなければならなくなる。そうすれば米国の国力は落ち、安全が脅かされるが、共和党はトランプ氏に喝采を送った人たちの支持が必要だ。政治は一新されるどころか、より汚く残酷になるだろう。

トランプ氏が負けても状況は深刻だ。クリントン氏は何千万人もの国民が彼女は本来、刑務所送りになるはずだと考える中で大統領に就くことになる。恐らくトランプ氏は大敗を喫し、共和党は現在、上下両院で押さえている過半数を失うだろう。その場合、クリントン氏は次の中間選挙まで少なくとも2年の「猶予」を得ることになる。移民改革を推進し、インフラ投資を拡大するほか、現在はリベラル派と保守派が拮抗している連邦最高裁判事の勢力バランスを、欠員を埋めることでリベラル派優勢に変えられるかもしれない。実現すれば大きな実績となるが、有権者の4割近くを占めるトランプ支持者は、政府に押し切られたと感じるだろう。政治は今以上に二極化する恐れがある。

クリントン氏でも八方ふさがり
クリントン氏の好感度が低いこともあり、実際に起こりそうなシナリオは同氏が大統領になるが、下院、あるいは上院も共和党に過半数を握られるというものだ。これは政治に恐ろしいほどの膠着をもたらす。(予算審議が難航し)閉鎖される政府機関が増えるだろう。大統領弾劾の動きが起こる可能性もある。議会を通さずに対策を打とうとするため大統領令の発動などが増え、国民はクリントン氏がしていることは正当ではないと感じるだろう。国内で八方ふさがりとなり人気がないクリントン氏は海外でも立場が弱く、容易にはリスクを取れそうにない。例えば、開かれた貿易を擁護したり、中国やロシアからの「挑戦」を撃退したりしにくくなる。世界で米国が果たす役割は小さくなり、不満と幻滅が膨らむだろう。

こうなることは必然なのか。政治の世界では、ひとたび相手を中傷し始めたらやめるのは難しい。だが、希望の光が垣間見えることもある。2012年、トッド・エイキン氏がレイプを巡る発言で常識を問われ上院の議席を失ったことで、同じ共和党の候補者や政治コンサルタントは我に返った。

健全な政治はギャングの抗争とは違う。前に進むためには妥協が必要だ。反目し合っていても合意しなければならない。相手の意見に全面的に反対でも、相手を人間として尊重しなければならない。今年の大統領選ではそうした見識が軽んじられ、米国政治は底割れしてしまった。次元の低い選挙戦になった結果、米国民は皆、その不利益を被ることになる。←引用終わり
(c)2016 The Economist Newspaper Limited Oct. 10-16, 2016 All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、日経ビジネスがライセンス契約に基づき翻訳したものです。英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。The Economist
NIKKEI  Nikkei Inc. No reproduction without permission.

|

« 渋谷教育学園の田村哲夫理事長が掲げる教育! | トップページ | トランプVsヒラリー討論対決 最後まで罵り合いと非難合戦で幕を閉じる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 渋谷教育学園の田村哲夫理事長が掲げる教育! | トップページ | トランプVsヒラリー討論対決 最後まで罵り合いと非難合戦で幕を閉じる »