那須の雪崩事故による犠牲者に胸を痛めています
計画し引率した教員の「過信」以外の何ものでもないとみている。
春の雪山を過剰な自信から甘くみたのではないか。
(人は自身の経験で全体を考え判断しようとするが)
若くして犠牲になった高校生の無念を思う。
ご両親は言いようのない悲嘆に包まれておられる事だろう。
雪山の事故を回避し防ぐ訓練で、雪崩に巻き込まれたのは言い訳のできない大失態だ。
引率責任者は「冬山・雪山」のベテランだと伝えられるが、果たしてその「過信」が事故を誘発し回避できず尊い生命を奪い去った。
装備も軽視した点で、これは過失とはいえ明らかに刑事事件である。
(合掌)
引用開始→ 那須雪崩
危険な斜面でなぜ 発信機あれば…救助隊員
(毎日新聞2017年3月29日 11時06分・最終更新 3月29日 12時47分)なぜ、あんな危険な斜面で訓練を強行したのか--。高校生ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故で、現場で懸命の救助活動にあたった山岳救助のベテランから疑問の声が上がっている。訓練は人が通常立ち入らないようなスキー場のゲレンデ外で実施されており、天気や地形など雪崩が起きやすい条件が重なったとみられるという。
今回の雪崩で救助活動をした那須山岳救助隊のメンバーによると、雪崩が発生したとみられる場所は、第2ゲレンデ上方の標高1550メートル付近。生徒らはそこから約200メートル下がったスキー場外の林で訓練していたとみられる。ふもとで救助活動の指揮を執っていた同隊の大高登隊長(88)は「長年、山を見てきたが、あんな尾根の方まで人が入っていくなんて聞いたことがない。危険な斜面を選ばなくても安全に訓練ができたはず」と首をかしげる。
雪崩の発生から約3時間半後、同隊メンバーが現場に駆けつけると、かつて見たことのない光景が広がっていた。寒さに震えて声も出せなくなっている生徒。別の生徒は顔以外が雪に埋まっていた。
「うー」。救助開始から約20分が過ぎたとき、雪の中からかすかなうめき声が聞こえた。雪崩発生から4時間近くが経過する中、奇跡的に生存していた男子生徒の発見だった。雪を掘る途中に苦しそうな表情を見せると、「がんばれ、がんばれ」と励ました。助け出した後はブルーシートで体を包み「寝るな」と声をかけると、生徒はわずかに反応した。
同隊が雪の中から救出した生徒のうち、生存者はこの1人だけ。死亡した8人は雪の中で位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)は身につけていなかった。救助隊の到着前に、仲間が助け出したケースもあり、渡部逸郎副隊長(69)は「ビーコンで位置の特定が素早くできれば、救えた命があるかもしれない」と指摘する。
なぜ雪崩が起きたのか。メンバーによると、当時は雪が降っており、凍った雪の上に新雪が積もったことによる「表層雪崩」が起きやすい状態だった。現場の上方には切り立った岩があり、平らに雪が積もらないため雪が崩れやすい場所だった。渡部副隊長は「雪崩が起きやすい条件が重なっており、雪崩の知識があれば取らない行動だった」と話す。
今回の雪崩では8人もの若者の命が失われたことへの衝撃も大きい。高根沢修二副隊長(67)は語る。「将来ある高校生ら8人もが命をなくしてしまい残念としか言いようがない。19歳から救助隊で活動しているが、このような惨事は初めてだ」【杉直樹、高橋隆輔、柴田光二】 ←引用終わり
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