負けなきゃヨイのです。
何が大切かって、負けて消えてしまえば元も子もないのです。
勝たなくても負けなきゃヨイのです
それだけの事です!
重要なのは、そのためにどう備えるかが、何よりも大事なのです。
地方創生のかけ声と「地場産業の活性化」および「地方金融機関」が持ち込む「海外事業展開」という虚偽的罠に巣喰うコンサル(根猿)について!
(長文です、軽い気持ちで海外市場をとお考えの皆さんへの重大警告です)
関西で忘れ去られたような「水」だけを誇りにする地域の地場産業(殆ど国内市場での競争力など持たない)がある。
ここの基礎自治体の首長は、もう一つ上位の地方自治体で管理者としての職員だった人物Aで。
ご多分に漏れる事なく「地域ボス」が、議会も行政も、黯然としたチカラを発揮し支配する地域です。
そんな地域の雇用(労働機会)を守ってきたといえば聞こえは善いですが、ただ漠然と「商社」の言いなりに損切りを重ねながら息を吐いてきた織物素材屋Bがあります。
Bも代々、地域ボスの一角を占めてきたワケですが、先がありません。それでも地域のまとめ役としてのポジションを期待されています。(本音を言えば用無し製造業なのです)
この地域に「水」を軸にした「環境」を売りに、南隣のマチに棲むコンサル(根猿)Cが揉み手で、無能がウリの基礎自治体へ潜り込みましたとさ。
「水」と「環境」のプロジェクトが終わり、次の喰い扶持を探そうとした際に、商社も見放す衰退一方のBらの事業に目を付けました。
先ずは、基礎自治体の首長Aに、海外市場でのポジション作りを吹き込みました。
ド田舎の首長なんて、海外と聞くだけで「イチコロ」で、Cが勝手に描いたウソ八百のプロポーザルに乗り、研究費と称する予算を付け、案件を整えるや、翌年度の事業として上位の自治体へ予算要求し「地方創生資金」の一部を得たそうで。
この段階で、海外市場も、繊維流通も、何も知らないCは、吾々共通の知人Dを介し、吾々へ参加を求めてきました。
Dは善人ですが「カシコアホ」の典型で、的外れでは長けている点を当方は評しておりました。
2度ばかり「会談」しましたが、対象先がBである事、Cが無知無能である事、Dは語学力だけを買われ形式化されている事、などを察知しました。
この段階で、既にターゲットとする「海外市場」を、Cは「インドネシア」と決めてかかっているのが不思議でした。
(CとAが行きたいだけだと分かりましたが)
吾々は、繊維流通市場でのBのポジションを、十分すぎるくらい知っていましたので、CとDが受け容れられないであろう条件を示し参加を断りました。
しかしながら、海外市場を託されたDは、基礎的にして詳細な知識がないため、何度か吾々へ支援を求め照会をしてきましたが関与せず、インドネシア総領事館を訪ねる事と、JETROの支援を受けると良いだろうと撥ね付けました。
Bは、AやらCに尻を掻かれ、今にも「世界市場」が手に入ると「有頂天」でした。
SNSにも自慢たらしく、日々の情報をアップしていました。
(アホかと・・・・・・・!?)
所詮、ド田舎者とはこの程度なのです。
案件が始まり半年程を経た時点でDの手とJETROの斡旋を受け、念願の「インドネシア」と「マレーシア」での展示会に出展しておりました。
その際の事情をDは自らの実績とすべく、DのSNSへ自慢たらしくアップしておりました。
勿論、首長のAは、現地で鼻高々のコメントをしておりましたが、吾々はその噴飯物をゴメント笑いました。
結局、2年を経過したものの一つも成約に至らず危機的状況のようでした。
焦ったCは、Dを焚きつけ、Dが得意とする「台湾」へターゲットを切り替え、アプローチを繰り広げましたが、付け焼き刃では相手にされずでしたが、そこは「台湾」の心意気か、ド田舎へ足を運び、AもBも大喜びでハシャイでいたワケですが、産業としての成約には達しませんでした。
プロジェクトも3年目を迎える頃になり、流石のAド田舎基礎自治体首長も、大々的に打ち出した地域振興と地場産業活性化の成果を問われる状況になり、Cの尻を大いに叩いたそうです。
Bも厳しく成果を問われます。
以下、ここからは、当該業界の知人から得た話です。
困り果てたBは、Cを柔らかく非難したそうですが、そこは一蓮托生でもあり、結局はCの発案で製造設備を現在の市場競争力に合わせ更新する事にしたそうです。
(それは昔の繊維産業構造改善事業でよく採った手です)
Bは、新たな制度融資を得て、いま現在の超有力「S社」の機械を導入したそうですが、その製造設備で「何をするのか」の整理もなく「何を目指すのか」の整理もないまま、機械だけ入れ、稼働させ成果を得るために必要な「製品ソフト」を考える事すらできないワケで。
「アホを通り越したバカだろぉ!」と笑わざるを得ません。
S社は、史上最高の売上げやら利益を得る超優良会社です。
Bは、このままでは「債務超過」が確実に約束されています。
ド田舎のBの根抵当なんて「一文の価値」もありません。
既に「地域金融機関」は「損切り」しても、Bからの回収に手を打ち始めている事でしょう。
元はと言えば、基本的に国内競争力を欠くド田舎の家内制地場産業を、Cがオノレの喰い扶持を確保せんがために、ド田舎基礎自治体のバカ首長Aに目を付け、誑し込み「補助金」を合法的に喰っただけの話に過ぎません。
この時に、40を越えたBが冷静に自社の実力と市場を見て考える能力を持っていれば、日本政府の「補助金」も有効に使え、より大きな効用を産出できたと観ています。
いま「海外市場」をとか、言って騒ぎハシャイでいるのは詐欺師のコンサル(根猿)に誑し込まれた、オツムのデキが非常に秀逸な自分が分からない無責任なヒトたちばかりです。
「海外ビジネス」は、最初は「商社」+「メガバンク」が、現地をよく識る人材と組み開発案件をまとめ投資しています。
次に「商社」+「メガバンク」の組合せでは手に負えない、専門性の高い分野を、その分野を担える事業者を支援する形で任せ手がけてきました。
そして「一つの産業」が投資する段階で、幅広く「裾野を形成する一族一家」を伴い、移転または投資を行いました。
それらの中で「高いコア」を持つ「中小・零細事業者」の成功を「地方金融機関」が耳にし、残りの分野を埋めようと企図しているのですが、それらの大半は失敗に帰するでしょう。
それは80年前に、やれ「中国大陸」は美味いぞ、いや「満州国」はもっと美味いぞ、と言いながら、我先に乱舞し多くを喪ったのは、末端の「夢見人」だけだったでしょ。
150年前には「北海道」の開拓に、全く無知な民を嗾け、総動員したのも同じ構図です。
状況は異なりますが、知識の無い夢見人へエサを撒き釣り上げ獲物にするのは容易い事なのです。
日本は、この間、幾らの無駄をして喪った事でしょうか。