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2017/12/06

モンゴル人力士を始め外国人力士の活躍に頼り「相撲」を国際化し維持し都合が悪くなればポイ捨てするのか!?

「日本相撲協会」と「白鵬 Vs 貴乃花」
「相撲観の違い」という「哲学の違い」を論じてみても「詮無き事」じゃないですか?
以前にも触れましたが、日本相撲協会は世界に開かれた「SUMO」の総勧進元であり権威と格式を保持する公益財団法人とはいえ単なる民間の統合組織です。



  http://wedge.ismedia.jp/articles/-/11289



そもそも日本の相撲が発展し、地域社会(藩政の頃の狭い社会)毎の「相撲」が、それぞれの有力な地域を代表する都市を中心に統合され、更に全国的に「大相撲」として再編統合され、現在の年間6場所制と日本相撲協会が整えられたわけで。

日本相撲協会は、それぞれの部屋持ち親方(ギルド=株仲間)を軸にした関係者の「寄付」により統合された「財団法人」です。
総勧進元ですから「市場」という「事業」を開催する権利と、そこから得る配分を得る事、更に「部屋持ち親方(ギルド)」へ収益を配分する事で成立しています。
もとより「部屋持ち親方(ギルド)」が寄り合い、運営や規則について様々な「話合い」を行い決定し、配下はそれに従います。
「話合い(これを談合だとの批判もありますが)」で決められている(現在は理事会=経営役員会)のです。
その過程で、自分の意見が採用されされる事もあれば、されない事もあるでしょう。しかしそれは「民主主義以前」の合議制ですから仕方がありません。
合意されたから「高見山」がハワイから外国人力士として最初に来日し、その後、高見山が引退し親方になると、「小錦」や「曙」を育てました。
それに続き、各「部屋持ち親方」は競うようにモンゴル人力士の獲得に動き、最初の幕内力士として「旭鷲山」を生みました。
この動きに対抗するようにロシアや東欧から力士を獲得しました。
「把瑠都」や「琴欧洲」また「黒海」の活躍を想い起こして下さい。
日本相撲協会は世界に開かれた「無差別級」の実力技対決としての「SUMO」へ実は転換しているのです。
一度でも、場所中の国技館や地方場所へ足を運んでみて下さい。
そこに並べられた勝者を讃える「賞品」の数々は、世界各国から寄贈された「賞」で埋め尽くされています。
転換していないのは、過去の遣り口に拘る「部屋持ち親方」であり、それを取り巻く「メディア」に囲われた自称口先ジャーナリスト(瓦版屋)です。彼らに煽られ「日本の伝統がどうの」とか「モンゴル人力士」がどうのとか、やれ「八百長」がどうだとかの口先による煽りに乗せられ珍奇な騒ぎ立てをしているだけです。
意識転換できていないのは「日本相撲協会」を取り巻く、日本人の身勝手な意識です。
しかも、プライドだけは異常に高く、自らの狭い価値観による世界だけを異常に拡大し、さも伝統的な不可侵の規則だとの煽りに浸り珍奇なハコ乗り同乗してるに過ぎません。
「日本相撲協会」は。公益財団法人ですが、単なる「民間法人(民間の組織)」です。
それを批判するのも良いでしょうが、直接的にも間接的にも、何らの投票権を持つわけではありません。



最後に一言、
「貴乃花親方」は「日本相撲協会」の理事(=取締役・経営役員)です。
全ての会社(組織)は、商法に定められた「取締役」が義務と責任を負います。
何よりも重要な責務を記しておきます。

① 取締役の「忠実義務責任」が規定されています。
② 取締役には「善良なる管理者の注意義務」が規定されています。
白鵬 Vs 貴乃花親方 の「相撲観の違い」即ち「哲学の違い」を、論じてみても「詮無き事」です。

ましてや観客に過ぎない者が騒ぎ立てるのは珍奇で無責任な事に過ぎません。
それよりも、貴乃花親方は、日本相撲協会の理事(=取締役)としての、認識や責任が問われる事は言うまでもありません。

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コメント

 日本国民に口出す資格は無いのでしょうか。
 公益財団法人は、単なる「民間法人(民間の組織)」ではありません。
 何故なら、事業税を免除されているし、補助金も投入されているからです。
 消極的にも積極的にも税金が投入されているのです。

 だから、事業税を課し、補助金の投入を止め、単なる一般財団法人になれば、貴方のおっしゃるとおり、日本相撲協会の好き勝手にすれば良いと思います。
 

投稿: 三角四角 | 2017/12/09 22:48

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