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2018/07/08

2018年「七夕」日本列島縦断広域集中豪雨被害について考える!

この度の集中豪雨で、広島県域~愛媛県域および岡山県域での甚大で深刻な水害被害について無念な思いに襲われた。
時が経つにつれ、その犠牲者また不明者の数、被災地の広さ、あるいは孤立地の大きさに愕然とさせられている。
図らずも、落命されました皆様の御霊の平安を心からお祈り申しあげます。

沖縄から九州そして中・四国全域を覆い、近畿を包み込み東海北陸から関東さらに東北を越え北海道に至る厚く大きな雨雲の居座りをレーダー画面(添付図参照)が示している。

20180707_1200

この謂わば8時の位置から2時の位置方向へ延びる雨雲が間断ない大量降雨の原因になっている。
既に、四国山地では、昨日までに1000 ㎜を超える雨量が記録されており、更に雨量が加わる事を示し、高知の馬路村とその周辺地域は、降雨始めからの累積総雨量が 1800 ㎜(1.8 m)を超えたと報じられている。

集中豪雨の総雨量と雑感を一応知る範囲で記録しておく:

7月5日未明の降雨始~7日昼過。
六甲山上 866㎜、篠山 506㎜、能勢 487㎜、西宮(名塩) 503㎜、降雨継続なら1000㎜近くを記録する処だが、神戸も阪神間の各都市も防災上では強くなっている。

++この地域の年間平均降水量は1300㎜です++

1938年の「阪神大水害(神戸の平均降水量600㎜)」よりこの度の地域総雨量は多いようだが、神戸の中心市街地を濁流が洗う事もなく、大規模な山崩れ、崖崩れも多発せず、複雑に掘り込まれ入り組んだ中心市街地を守り抜いた。

何よりも、(都市)河川の堤防も、総降水量に耐え抜き、市街地化した地域を守り抜いてくれた、

神戸市内の急峻な都市河川、湊川、生田川、都賀川、石屋川、住吉川、隣で阪神間の住宅域を下る、芦屋川、更に隣の夙川、武庫川、猪名川(分流小河川)、北摂地域から流入する千里川、安威川(神崎川)、これらの堤防は耐久力を発揮した。

何よりも濁流と化した大河の「淀川」は上流の、桂川(日吉ダム)、宇治川(琵琶湖)、木津川(京奈山城の雨量)を受け止め、見事に捌き大阪湾へ放流排水しきった。
*大津、宇治、奈良、京都、大阪、を水害を出さず耐えきった。
近畿の水系整備が見事に機能した事を改めて識った。

これは、例えば兵庫県は、2009年8月に台風9号による集中豪雨で「佐用川」が本流の「千種川」への合流地点で本流の流れに推され合流できず甚大な被害を出している。
また、西脇市でも2004年台風23号の雨で「野間川」と「杉原川」が「加古川」本流に合流する付近で合流できず溢れ出し地域30町全体で203 haが水没する未曾有の被害を経験している。
この地域一帯へ、この度は凄まじい降雨量が注がれた。

まだまだ、深刻な被害はこの地域からは報じられていない。
短時間降雨総量の割りには、排水がほぼ機能したという事だろう。
その意味で、近畿は、大都市域も、住宅地域も、農業地域も、耐え抜き守り抜けたと言える。
これが同時期に発生した大量豪雨による「阪神大水害」と異なる点だ。

岡山県も倉敷市も、この種の経験をしなかった事もあり「小田川」が「高梁川」本流へ合流できない点の想像力を欠いたのだろう。
そのため、「小田川」は支流に過ぎないと考え、流水量の観測が十分でなかったものと考える。自然災害の二次的要因は「人の想像力」欠如による人災とも言える。
冷静な科学的検証が必要だ。

「治山、治水は、政治の基本」が見事に功を奏したと堂々と言える。
近畿の治山治水について、国交省は誇り高く胸を張れ!

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