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2019/12/28

チッソこと「日本窒素肥料」の創業30年事業大観(稀覯書)の精密コピー製本版を手に入れる事ができました

本当に貴重な「稀覯書」を、精密コピー作業と厳密な製本で纏めた、1936年編集発行の「日本窒素肥料株式會社の事業大觀(創立三十周年記念)」を手に入れる事ができました。


「日本窒素肥料」とは、敗戦後は「(新日本)チッソ」であり、旭化成の大元会社なのです。


なぜ、これが必要かと云えば、事業の大半は日本「鹿児島と熊本・水俣そして延岡」と朝鮮半島(現在の北朝鮮)「興南と永安」であり、敗戦後に遺し放棄した設備は、いま以て「北朝鮮」を下支えする重要な生産設備(生産拠点工場)なワケで、そこを押さえない限り、以降に予測される「ゴネドク」を得ようとの「威迫」に対し、十分な対抗論理を形成する必要があるためです。


チッソは、
1> 日本窒素肥料(大阪)、
2> 朝鮮窒素肥料(朝鮮咸鏡南道)、
3> 長津江水電(朝鮮咸鏡南道)、
4> 朝鮮石炭(朝鮮咸鏡北道)、
5> 日窒鉱業(大阪)、
6> 日本窒素火薬(大阪)、
7> 朝鮮窒素火薬(朝鮮咸鏡南道)、
8> 新興鉄道(朝鮮咸鏡南道)、
9> 日窒火薬販売(大阪)、
10> 朝鮮マイト(朝鮮京城)、
11> 旭ベンベルグ絹絲(大阪)、
12> 朝鮮送電(朝鮮京城)、
13> 日本マグネシウム金属(朝鮮咸鏡南道)、
14> 雄基電気(朝鮮咸鏡北道)、
15> 朝鮮ビルディング(朝鮮京城)、
16> 日窒寳石炭(大阪)、
17> 窒素肥料販売(大阪)、
18> 冨田商会(大阪)、
19> 草津硫黄鉱業(東京)、
20> 朝鮮石油(朝鮮京城)、
21> 日本水電(鹿児島)、
22> 東洋工業(広島)、
23> 東洋水銀鉱業(大阪)、
24> 瑞臺鉄道(朝鮮咸鏡南道)、
25> 日窒證券(大阪)、
これらの事業を収納紹介した貴重な資料です。
*(所在地)は、本店登記地あるいは本店および事業拠点と思われます。


1900年以降の30年は、日本の製造業(装置産業)が組織的に勃興し、現代に至る基盤を形成した時期です。
その上で猶、製造製品の市場を主に中国大陸に求めた時期でした。
その点でも、近代日本の経済史を紐解き評価する上から、その主軸を担っていたとも言える「日本窒素肥料」の勃興期の事業大観を精密コピーでも入手できた事は嬉しい限りです。


窒素を率いた野口 遵 社長は、強い意志と高い理想を掲げ、近代工業を日本と朝鮮で興し幅広く大きく貢献したとも言えます。
何よりも、興南港、赴戦江発電事業(水豊ダム)、送電事業、などは現在に至る北朝鮮の工業生産基盤を支えています。


旭化成工業、積水化学工業、積水ハウス、信越化学、センコー、日本ガス、などが日窒を胤にする主要な後継事業発展会社です。
22> の「東洋工業(現:マツダ)」の設立に参加しているため、事業大観には記載されています。


これらの作業を指揮、ご担当下さいました大阪大学のH先生を始め関係各位に深謝申し上げます。

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