米国の社会的混乱は産業構造の変化に対処せず「中間層」を喪失させた事で社会基盤を喪い富裕層とビンボニンが左右4つに分かれ相争う構図か?
簡単に分かりやすく説明すると。
例えば、ワーカーとオフィサーは違います。
オフィサーとエグゼキュティブは違います。
ワーカーには大きく、プロダクトワーカーとオフィスワーカーがあります。
また、スタッフワーカーや、スペシャリストワーカーも。
同様に、オフィサーにも監督者と監理者があり、更に管理者があり、更に統括者としてマネジメントオフィサーがあります。
これらの人材を巧みに組織し、掲げる目標の達成を目指し、いわゆる「企業力」を発揮させ、多くの事業者は日々競い合っています。
勿論、自組織で不可能な事は外注(アウトソーシング)するなどで対処しながらです。
ここで、
米国のラストベルトの衰退と大量失業について触れてみます。
最初は、自国(米国)内の需要を賄うために産業を興すワケです。
経済発展のために必要な建築需要(例えばNYの摩天楼のビル群)に対し、鉄鋼材が求められ、欧州から鉄鋼材を輸入するより、米国内で生産し調達する事で競い合うように「鉄鋼業」は隆盛を得ます。
自動車が求められる過程で「自動車産業」は、製鐵技術の応用で薄板を用いる事により「鉄」と「自動車」の連関が生じ、関連する地域は活況を得て発展します。
やがて、国内市場は普及により、当然ながら「市場飽和」を迎えます。
すると当然の事ですが「需要」を喚起できる「海外市場」を求め進出します。
しかし、当該市場の当該国でも「技術開発」を重ね「輸入代替」するようになり、当然ながら関連する産業は技術開発を得て発達します。
更に、産業間で分担し合いつつ、より競争力を強め高めるため、市場で顧客を創造し競い合います。
特に「鉄鋼業」と「自動車産業」がマッチングされたシカゴを軸にした米国中西部は、産業の好連関の象徴として今日に至る強大な米国の社会経済基盤を築き上げ、酔いしれていました。
しかし、普通に世界を見渡せば「努力」し「技術開発」し「挑戦」する志を持つ人や国が存在するため、激烈な競争が展開されました。
米国の産業衰退は、
1973年の秋に突然に襲いかかりました。
第4次中東戦争で「石油輸出国機構」は、イスラエルに与する国に対し「石油の全面輸出停止」に出ました。
米国は、国内油田を保つため対応せず、中西部の鉄鋼業も自動車産業も臆せず、対処すべき事をせず、次に1979年のイラン石油危機にも対処しませんでした。
大きな状況の激変に適正に対処しなかった事(例えば省エネ化)で、技術開発に取り組まず、自動車産業は基礎的な競争力を喪い、そのまま衰退が始まりました。
米国は、1980年代には産業競争力を相対的に衰退させた事もあり、様々な生活必需品を含めた製品の供給を他の国に頼り、膨大な貿易赤字を産み、貿易戦争が必要な事態に至り、各国の市場が閉鎖的だからとの理屈をつけ、市場開放を強く求め世界を巻き込み「大論争」を展開しました。
しかし、一方では「金融自由化」を勝ち得た事で、1990年代には、各国の自動車産業は中国を始め中進国や途上国へ海外直接投資を繰り返し生産拠点を設け、市場を得るために猛然と米国中西部を捨て始めました。
代わって米国中西部の自動車産業を埋めたのは、米国の要請に応えた日本や西欧を始めとする事業者で、新しい生産技術や設計能力を持つ側が主役になったものの、従来型の雇用環境は生まれなかった。
また、米国への進出会社が雇用を産み出し工場や生産設備は新たに設けても、省力化生産に徹するため膨大な雇用は産まれず、一方で、米国の事業者は海外直接投資を増やし、国内生産を低下させ続ける事も作用し、労働力を移転させる事がないため、ワーカーは切り捨て(失業)、監督者や監理者の一部は、当初は移転させ徐々に人材の現地化が進むと配転で切り捨て(失業)られた。
しかも、次の産業(大量雇用できる)は育っていない。
米国の大統領選挙で、トランプがヒステリックに雇用を創ると叫んでも、バイデンが応酬し叫んでも、産業の構造を根源で解決を図らない限り、どうにもならないのだ。
米国は、従来、様々な分野で技術開発を含め世界を率いてきた。
しかしながら、いま「米国」には、その雇用を産み出す産業技術も人材資源も欠いており、単に「IT」と「金融」で世界を支配しようとしているが、その「IT」に国も社会も経済も支配されようとする事態に追い込まれています。
それにも関わらず、例えば「Co2」の削減技術についても、米国は世界をリードするような「新技術」の開発には積極性を示さないまま、半世紀前に始まり、酔い続けた40年前に第2波の衰退にも他国をヒステリックに言論攻撃し、一時的に勝利したが、結局40年後に救いようのない、大量の失業(失望)を抱え込み、それが米国中西部の全業種に及ぶワーカーもオフィサーも、何れの分野でも「人材の使い棄て」を繰り返した事もあり、あらゆる分野で衰退し尽くし、降幕への最後の分裂に向けた花火(ヒステリー)を打ち上げているようにしか見えない。
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