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2021/03/16

ユニクロやGUをよく識っている自らも愛用者だと言いたがる「知ったバカぶり」が大いに吹くのはチャンチャラ可笑しいとしか言いようがない!

ユニクロは扱う商品の多くを「消耗品衣料」として位置づけている。


消耗品(ステープルグッズ)なのだから、提供する「品質」に応じ、分かり易く安価な方が佳いと考えている(だろう)。
それを支持する顧客層を形成し、ロアーミドルからアッパーミドルまで幅広い拡がりになっている。


また価格決定権を保持するために、素材、製品加工、流通過程、店頭展開まで、自社がリスクを張り、各段階毎に責任を負うという事(建前)だ。


その責任を負う発想も、実際に負う事もない事業者がアレコレと口を極めて批判し非難しても、負け犬の遠吠えで「ヘソ茶」にも及ばない。


アパレル製品の「付加価値製造力」について、基本的な思考能力、観察力、マーケティング戦略に基づく「価格弾力性」に無知な外野が「株価格の上下変動」を基準に、アレコレ、ツベコベ知ったバカぶりを公言するのはチャンチャラ可笑しいワケで!


思想が違うとか等と、言ってみた処で、決意の裏付けも資金の裏付けもシステムの裏付けも無いのでは、これまた机上の空論でナンの解決にもならない。


引用開始→ ユニクロとジーユー「9%値下げ」もたらす価値
顧客還元の一方でコスト増となる策は吉か凶か
(東洋経済新報社2021/03/13 7:00鈴木 貴博 : 経済評論家、百年コンサルティング代表)

もっとメディアで話題になってもいいと思うのがユニクロとジーユー(GU)が3月12日から全商品を実質的に9%値下げしたというニュースです。

このニュースを耳にする直前のことでしたが、私は春物一式をそろえるためにジーユーに出かけました。チノパン2本(各790円)、ワッフル生地の長袖シャツ4枚(各990円)、春らしい柄のCPOジャケット2着(各990円)、明るいピンク色の無地シャツ2枚(各990円)と全体的にZoom会議でも明るい雰囲気に映える装いに整えようと思ったのです。

それで10着合計で9500円だったわけですが、会計で支払うと当然のように消費税がかかるのです。950円でした。そのときふと総務省の不祥事が頭に浮かび、950円納税したことについてなんかとても損をした気がしたのを覚えています。

その翌日に冒頭の値下げのニュースを耳にして、ダブルパンチのように「オーマイガーッ!」と叫んでしまったのですが、今回のジーユーとユニクロに関する話題はこの消費税が関係しています。

消費税分の総額表示に対応
この4月から消費税の表記を総額表示にすることが決められていて、それまで外税表示をしてきた小売業者や外食業者は表示変更をする必要に迫られています。ユニクロとジーユーの場合、商品表示が「990円+税」となっている部分をどう変更するかが問題だったわけですが、これについて3月12日をもって「990円」が総額表示であると読み替えることに決めたのです。これが全商品9%値下げの正体です。

実際、私は3月12日の午前中にジーユーの店舗に出かけました。品揃えも雰囲気も当然変わっていないのですが、手にとった商品の価格タグを見て同じ価格なのにそれが総額表示だと思うとずいぶん割安になった気がしたものです。

実はここからが面白いのですが、発表の翌日からユニクロとジーユーを運営するファーストリテイリングの株価が急落します。私は経済の専門家の視点でユニクロの9%値下げで業績があがると考えているのですが、市場参加者の多くは逆に捉えたようです。

直前の高値の11万0500円から翌週の株価は最大で17%も下落しました。その後少し持ち直し今週の終値でファーストリテイリング株は9万4700円で取引されています。そもそもファーストリテイリングの株価はコロナ禍の昨年春は5万円前後でした。

それがコロナ不振にあえぐアパレル業界の中でダントツの勝ち組であることが判明して、株価は昨年秋から急上昇し、この2月にはついに10万円を突破。時価総額10兆円企業に到達し、2月16日にはZARAを展開するインディテックス社を抜きアパレル時価総額世界トップになったのです。ちなみに株価10万円だと同社株の売買単位は100株なので、もはやファーストリテイリングの株式は手元に1000万円なければ投資することすらできません。

それでも今回の株価急落を見て「ファーストリテイリング株をこのタイミングで買ってみたい」と私が思った理由は、今回の値下げを大変化の前の消費者への太っ腹な還元策だと捉えたからです。

私の経験上、消費者に太っ腹で還元できる会社は成長します。イメージで言えばすしざんまいの初競りやPayPayの20%還元のようなやり方です。

コストコがあれだけ安いワケ
アメリカのウォルマートは仕入れ先に徹底した価格値下げを要求する小売店として知られていますが、創業者のサム・ウォルトンは「1セントの切り下げに成功したらその1セントは顧客に返す」と明言していました。高品質の商品が安くて人気のコストコでは年間の利益がちょうど顧客からの年会費と等しくなることが有名で、言い換えれば商品を販売することによる利益はまるまる会員顧客に還元しています。

今回のユニクロの場合、4月からの法律改正に合わせて秋冬物の価格を「表示価格+税」から税金分を顧客還元することに決めたのですが、大盤振る舞いである一方で、商品切り替え時期であることを考えれば2021年春夏物への影響はそれほど大きくはないはずです。

通常のシーズン末の売り切り値下げと同じだと考えれば、大規模な値下げでありながらそれは営業努力で吸収できるようになる。つまり顧客も喜ぶし、ユニクロも影響は軽微。そもそも本来必要だったタグを貼りかえるなど総額表示に向けて発生するはずだった大規模な作業がぜんぶなくなりますから、コスト削減策として考えれば9%値下げは効果が大きい販売キャンペーンだととることもできるわけです。

しかし、ここが面白いところなのですが、市場参加者の多くは「そうではなく今回の値下げでユニクロの業績が悪化する未来が予測できる」と考えたわけです。それはどういう考え方なのでしょう。

実はこの悪い方向への予測も経営学的に考えると根拠のある話です。ひとつ象徴的な事例を挙げます。NTTドコモが新プラン「ahamo」(アハモ)について当初発表していた月額2980円から2700円に値下げすると発表しました。

なぜサービス提供開始前に値下げを発表したのか。その理由は2700円が税込みだと2970円になるので、4月からの総額表記でも安さをアピールできるからだと言われています。

これが小売業から見ると宿命ともいえるプライシング上の大問題なのです。陰謀論では「ユダヤの商人が発明した」ともいわれるこの1990円や990円で区切る価格設定の手法は、行動経済学的にみると2000円や1000円で販売するよりも売れ行きがよくなることがわかっています。

細かい調整はうまくいかないケースが多い
そこでユニクロなのですがこれまで2000円程度の価格帯で表示していた商品は実際の販売額は2200円。これを総額表示への変更の際にはどうするのかという問題がこれから起きます。

商品もたくさんありますから、うまく調整して1990円と2490円の商品に振り分けるというのも手ではありますが、実際はそのような細かい調整はうまくいかないケースが多いものです。未来予測的に指摘をしておくと、もし3年後にユニクロの売り場を覗いたら多くの商品が1990円、2990円、3990円といったように切りのいい価格に落ち着いているはずです。

この場合、値上げしてもうまく価格を変更できるのは8000円や9000円の高額商品だけで、売れ筋の商品の場合、大半の商品が値下げすることになると予想されます。人気のUTだってこれまでの1650円から新たに1500円が基本水準になるだろうと予測されるのです。

そう考えるとユニクロの商品は今後も、ほぼほぼ消費税分の10%を値下げしてコストを何らかの形で吸収する必要が出てくると予想されます。市場関係者によればそれは品質を下げる方向に働くことが危惧されるようで、これまで品質の高さに支えられてきたユニクロのブランドイメージを棄損するリスクがある。だからファーストリテイリング株は売りだという論理になったようです。

この理屈は経済学的な論理としてわかるといえばわかります。ファーストリテイリングの国内売り上げはユニクロとジーユーをあわせて約1兆円ですからコスト削減要求は1000億円レベルになる。これはファーストリテイリングの年間の純利益にも匹敵する金額で、だからこそこのリスクをファーストリテイリングが乗り越えられるかどうかは、いったん悲観的に見たほうがいいというのが株式市場の見方なのだと思います。

ではなぜ経済の専門家である私が「でもいまファーストリテイリングの株を買ってみよう」と思うのかというと、まさにこのユニクロ商品の品質が下がることを期待しているからです。

ユニクロとジーユーの製品の違い
実はかつてユニクロの熱狂的なファンだった私は、ここ数年は主にジーユーで普段着をそろえています。

今さらですがユニクロとジーユーの違いを説明しますと、ユニクロは全世代をターゲットにしているのに対して、ジーユーはターゲットを完全に若者に絞っています。

そうすると商品がどう違ってくるのかというとまずシルエットが若い。これはおじさんにとっては痛いのですがそのような特徴がまずひとつ。そしてもうひとつはそのためにコストを絞っています。同じような商品でもジーユーの場合、素材に化繊が多かったり、ステッチなどの加工が省略してあったり。そしてワンシーズン着るとそれなりによれてきて「来年は着られないな」という感じになってしまいます。

実はここが私にとってはとても大切で、服を断捨離する理由ができます。逆に言うと過去10年間購入してきたユニクロの服は、いまだに現役で私の自宅の洋服棚を占拠していて、もうこれ以上は増やすことができない状況にあります。

そして投資家の視点でいえばこれがユニクロ事業の最大リスクであり、高品質であるがゆえにユニクロの服は長持ちして買い替えることが難しいのです。

これまで日本のアパレル産業は、洋服を意図的に陳腐化させることで消費者に買い替えを促してきました。業界全体で今年の流行色を決め、微妙なディテールで過去の商品を恥ずかしいものに変えてしまう。だから毎年、消費者は今年の服を買うようになる。

ところがユニクロは普遍的で定番のカジュアルウェアを販売するようにこの業界常識を変えていくことで成長しました。そのようにして業界トップに立った今、気づくともはや洋服の買い替えが必要ない世界に到達してしまっていたと投資家の立場では感じられているのです。

まだユニクロが成長できる余地とは?
別にユニクロの服を劣化させよと言っているわけではありません。理想を言えば、素晴らしいデザインで、上質な素材を使ってほしい。そのうえで仕立て部分のコストや手間を削減すればワンシーズンだけもつ素晴らしい服が提供できるのではないかと言っているのです。

現実のユニクロは逆で、ジル・サンダーなど素晴らしい才能とコラボした製品をきちんとした仕立てで提供する。でも素材がいまいちというのがこれまでの市場の評価です。ここが変われればユニクロはまだ大きく成長できると投資家は期待しています。

つまりとても逆説的で長い長い話になってしまったのですが、結論を言えば、今回の消費税の表記が総額表示に代わり、そこでユニクロが値下げの決断をしたことは、私は巡り巡って長期的にはファーストリテイリングの企業価値を上げるチャンスになると捉えているということです。あくまで私は市場関係者から見れば少数派のようではありますが。←引用終わり

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