« 日本は、未だ「農業生産社会」で利益を分け合い、慰め合い扶け合い「不運」を受け止め「怒らず」に「井の中の小宇宙」を害なく夢見て「平和」を愉しみ! | トップページ | 世界の市場で優位に立とうとすれば「製品」も「価格」も「サービス」も秀でるのは当然だが、事業者としての「思考の質や姿勢」が問われるのは当然だ! »

2021/05/21

「NEDO」は日本の叡智を集め先端的なエネルギー技術に挑み自慢だが「民生品」の量産化では低迷し切られたミミズで利益を得られず沈み続け!

日本の先端技術は「切られたミミズ」だ!
<シリーズ 2 /全固体電池について>


いま、国(経産省)や日本経済新聞は、日本の先端技術研究として「全固体電池」の優秀性と技術的確立および「特許獲得数」を喧伝し、他の国(例えばドイツ)などと比較に忙しいようですが。

これも「切られたミミズ」に過ぎないのです。
目を覚ませ日本! 目を覚ませよ日本人!

「全固定電池」の開発を支援する国の機関は「NEDO」です。
この「NEDO」に集まる頭脳は、官も民も優秀ながら、それは研究理論であり、画に描いた餅が大好物な人の群れとも言えます。

如何に優秀な「先端理論」でも、現実の「民生品」に置き換え、広く民の使用に耐えなければ「全く無用の長物」なのですが。
実際のというか実用的な「全固体電池」の開発と量産は、5/14の日経WEBの記事をシェアリンクしたように、例えば、ドイツでVWことフォルクス・ワーゲンは、実用化し搭載に向けた工業的量産体制に入っていると具体的に報じられ。

日本は「NEDO」が自慢し、それを経産省が国費を得て夢を語り(騙り)省益化する事を狙っているだけじゃないのかな?
経産省が、シャシャリ出て巨額の失敗した例は枚挙に暇がないのです。


一例を上げると)
一時は世界をリードした国産半導体を巡り、技術の高さを自慢し安住し、量産で敗れ去り、国内の半導体事業社は殆どが撤退・撤収し、世界市場で首位の座を蹴り落とされました。
そして今は「ルネサス」の再建に巨額の投資を繰り返しながら、殆ど成果を得ることができないままで、先日は「工場が出火で全焼」するなどのオマケまでつく踏んだり蹴ったり状態ですね。


二例目には)
三菱航空機{MRJ)」の失敗を上げなければなりません。国産民間ジェット機を開発する。そのために三菱重工は保有する全ての「知財」と「技術」また「資金」を投資すると、宣言し開発に着手し、「モックアップ」を完成させました。

その後、配線不良が分かり修正、そのまた後に、確かフライバイワイヤの機能が弱体で修正へ追い込まれ、根本的な問題が噴出しました。
戦闘機を「ノックダウン」で製造するのと、民間商用機を「オリジナル」で開発製造するのは、思想は勿論、思考方法も手順も違ったワケで、結局は修正を繰り返している間に「1兆円近い債務超過」に陥り、「コロナ禍」に遭遇し需要減退を理由に「開発凍結撤収」に至たりました。
当初から「経産省」は肝いりで、鼻高々で意気軒昂でした。

三菱重工は、長崎造船所での客船製造でも、なかなかの戦績で、結局は撤退に追いやられています。
「技術」を過信し、「国(経産省や防衛省)」と一体だと自慢しても、一向に花開かずは、どこかに問題があるワケですが。


三例目には)
三菱自動車は、日本で最初に「EV車」を市場へ送り出し生産し続け、ある時期までトップランナーでした。
軽四サイズで、その名も「E-CUBE」としていた記憶があります。
これは、三菱電機があっての事ですが、残念ながら応用展開もなく続きませんでした。
まるで国営企業のような傲慢さが目立ち、アイデアを実現するだけの裕福な道楽会社にしか見えない点に、根本的な問題があります。

結局は、三菱ふそうバスの高速道路上での車両火災が原因で、普通自動車もお荷物になり、日産へ駆け込んだため、それこそカルロス・ゴーンの手に落ち、好きなようにされたとも言えます。
当初は最先端だった小型EVの実用生産も夢のまた夢に帰しているのです。


四例目は)
携帯電話は、当初システムでも機材でも、1980年代の日本は米国と共に最先端を走っていました。
1990年代にNTTドコモが「Iモード」で技術的には鼻高々でしたが、世界は簡単に発想を変え、日本の足下を掬いとりました。
2000年代に入ると、「電波管理行政」の難しさが立ち塞がり、いわゆる「スマホ」が全盛となるのを眺めながら、NTTドコモを始め3社は、単なる「土管屋」に追い込まれました。
これは、国が「電波を管理し割り当てる行政」を盾に、指導という名の規制を徹底した結果でもあり、従順な電電ファミリーは、スマホの開発で決定的な遅れをとり、世界市場での遅れは取り戻せず、相手にされぬまま世界市場を喪いました。
この記憶は鮮明で新しい事でしょう。


五例目は)
本当に指摘したい「全固体電池」ですが、報じられる範囲や「NEDO」のリリースなどを勘案すれば、基本的なまとめは終わっているワケで、国際的な技術特許も確保確立しているらしいようですが。
それなら、生産に着手し量産効果を得る事が「ビジネス」の最大課題だろうと考えますが、そのためには応用が重大事項で、現実的な対応には「自動車産業」だと考えますが、そこは「秘密」の壁が巡らされ。
しかしながら「兆候」すら見えません。

現在時点で「全固体電池」の有力展開は「海自」の最新鋭潜水艦「そうりゅう」への搭載です。
防衛上の秘密ですから、情報漏れは厳しく規制しなければなりませんが、併せて民生品としての工業化を図るべきではないかと。
自動車産業には「リチウム電池」からの転換を求めないと量産化は難しいと考えます。
ホンダはEVシフトを宣言し、GMとの協業化を進めているようです。

手を拱いている間に、VWが世界標準に納まれば「世界最高の自慢の技術」は、万事休すかも知れません。
一斉に標準化が進む時は、技術的な確立に基づく猛烈な量産化を背景に、価格競争が生じるのは「市場競争」の原則ですから。
それを乗り切る競争力の源泉は、当初に獲得した「シェア」なので。
それに打ち勝って初めて、日本の最先端技術が産み出した生活を支える民営品と誇れるのではないかと。


簡単な要約)
日本では、産官で共同研究開発を進めると、オイシイ案件と睨んだ優秀な担当官僚は、その権益を省益化するために汗を搔きます。
そして自らの次の道を確保する途筋を同時に創ります。

例えば「水素ガス」を用いた自動車の普及に立ちはだかる壁は、自動車としての「車検」とエネルギー源の「水素ガス・タンク」の管轄が違うのです。「車検」は国交省で、「水素ガス・タンク」は経産省が認証を与える構造で、利用者の国民がどれだけ不便だろうなどは、一向に考えない構造です。

これで、最先端技術が民生品として工業的に普及し、国民の生活改善に寄与するだろうか、大きな疑問があります。
ここでは触れませんが、自慢し続けた「有機EL」も同じ轍を踏み、完全に失敗をしています。
急がなければ、最先端技術と豪語する「全固体電池」は、他国の他者が莫大な利益を手にする事になるでしょう。

|

« 日本は、未だ「農業生産社会」で利益を分け合い、慰め合い扶け合い「不運」を受け止め「怒らず」に「井の中の小宇宙」を害なく夢見て「平和」を愉しみ! | トップページ | 世界の市場で優位に立とうとすれば「製品」も「価格」も「サービス」も秀でるのは当然だが、事業者としての「思考の質や姿勢」が問われるのは当然だ! »