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2021/12/30

トルコのエルドアン大頭領は自信満々の強い政権運営だが無知ゆえに経済政策は失敗し「トルコリラ」は大暴落で、周辺国に買い叩かれ国民は喰えず

年末で、ご多忙でしょうが、
景気刺激だと「低金利」政策を続け、基本的な「生産」を忘れ通貨も撒いたのは、トルコのエルドアン大頭領です。
トルコリラは信用を喪い急低下し、いきなりトルコリラは暴落し、リラ安が襲いかかり、国全体が買い叩かれています。


コロナ禍の前に「外国人観光客」が、日本へ押しかけていた事を思い出して下さい。
周辺の近隣諸国から押しかけて来た塵のような大群は、帰国時に大量の荷物を抱えていました。即ち「爆買い」の結果です。
なぜ「爆買い」できたのか。
それは「日本」が安いからに他なりません。


世界の主要な国の経済力を比べる方法は幾つかありますが、
最も理解し易い方法は各国の「購買力平価」で比べる方法があります。
例えば、マクドナルドの「ビッグマック」の価格を比べると、
日本は390円ですが、米国は550円です。
つまり、約40%日本は安いのです。それに引き摺られ外食価格は低迷しています。
これから「原材料価格」の高騰で「値上げ」されるのを避けられません。
つまり「コストプッシュ」で消費者価格は上昇するのです。
「低金利」を継続しても消費者物価は上がりません。


それは、この10年の間、馬鹿の一つ覚えのように安倍晋三と黒田東彦が主導した「アベノミクス」と「低金利政策」を冷静に見て評価すれば明らかです。
まだ、日本は一定の工業生産を保っていますが、トルコはそれも均衡を喪ったままでした。現状はその結果です。
日本も冷静に考え、悔しいと思いませんか?


引用開始→ リラ暴落で海外からトルコに買い物客が殺到、国民はインフレで安いパンに行列
Foreign Tourists Flood Turkish Towns to Shop As Nation's Currency Declines
(NewsWeak日本版/ロイター2021年12月28日(火)19時55分

<トルコの経済危機の背景には、インフレなのに金利を下げるというエルドアン首相の経済失政がある>

ブルガリアとギリシャから今、大勢の買い物客がトルコに押し寄せている。原因はトルコの通貨リラの急落だ。

トルコは現在、経済危機に直面しており、インフレ率(物価上昇率)は21%を超えている。通貨リラは、12月20日には1ドル=18.36リラまで下落し、2021年の年初来60%以上の下落を記録した。

27日にはひとまず1ドル=11.46リラにまで回復したが、インフレは、食品からガソリンに至るまで、あらゆるものの価格に影響を及ぼしている。

この状況を好機と捉えているのが、近隣諸国の人々だ。年末年始の休暇に向けて、大勢の人がトルコ北西部のエディルネにある市場や食料品店に押し寄せている。

ブルガリア人の女性、ハティジェ・アミドバはAP通信に対して、クリスマス・イブの午前3時に起きて、トルコ行きのバスに乗ったと語った。

エディルネのウルス・バザール共同組合の会長であるブラント・レイソグは、エディルネを訪れる外国人観光客の数は、この数週間で4倍に増えたと語る。

スーツケースいっぱいの買い物
「駐車場はブルガリアの車だらけで、エディルネやイスタンブールのナンバープレートはほとんどない」と彼は述べ、さらにこう続けた。「彼らは狂ったように買い物をする。何を買っているのかも分からないまま、同じものを5個、10個と買っていく。後から売ればいいとか、これを逃したらもう買えないと考えているのだ」

クリスマス・イブには、同市内の市場や小売店はブルガリアからの買い物客で大混雑。外国人買い物客はまず両替所に行って安いリラを大量に手に入れ、その後、市場や食料品店に向かう。

子どもや孫のためのプレゼントを買いに来たというグルフィエ・オシノバ(60)は、ブルガリアで同じものを買えばずっと高くつくと語った。

ブルガリア人の買い物客にとって、トルコの食料品店はかなりのお買い得で、彼らはスーツケースが一杯になるまで買い物をして帰っていく。

隣国ギリシャからも、ユーロをリラに両替して買い物に訪れる人が大勢いる。ギリシャからトルコに買い物に来たエスラ・モラは、家族と自分にプレゼントを買うことができて嬉しいと語った。

トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は12月20日、リラ安を阻止するために預金保護措置を発表。おかげでリラの対ドル相場は反発し、1ドル=10.83リラで先週の取引を終えた。

それでもまだ、リラの2021年に入ってからの下落率は40%近くに達している。エルドアンが金利の引き下げにこだわっているせいだ。経済学ではインフレのときは金利を引き上げるのが普通だが、エルドアンはその逆を主張している。彼が経済政策で目指すのは、低金利で利用できるクレジットと、輸出の促進と大幅成長だ。

12月の寒空のなか、安いパンを買うために長い行列に並ぶトルコ国民の姿は、彼らの購買力の低下と物価の高騰をはっきりと示している。エルドアンはトルコの各企業に対して、リラ相場が安定した分、商品価格を引き下げるよう要請しているが、エディルネの街を埋め尽くすブルガリア人買い物客が姿を消すまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。←引用終わり

引用開始→ 通貨リラ暴落のトルコ インフレ直撃の庶民は安いパン求め市営売店に行列 (NewsWeak日本版/ロイター2021年12月13日(月)10時37分)

イスタンブールのパン店
トルコでは通貨リラの暴落とインフレの進行で国民の所得が目減りし、最大都市イスタンブールでは多くの市民が、わずかでも家計を節約しようと、市の提供する安いパンを買うために行列を作っている。

トルコでは通貨リラの暴落とインフレの進行で国民の所得が目減りし、最大都市イスタンブールでは多くの市民が、わずかでも家計を節約しようと、市の提供する安いパンを買うために行列を作っている。

長らく与党・公正発展党(AKP)の地盤となってきたイスタンブールのスルタンガジ地区では、数十人が市の運営する売店でパンを買おうと待っていた。経済的に苦しくなり、ここで買うほかないという。

家族のためにパンを買ったオズカン・ケスダさん(50)は「1リラ、5リラ、10リラ、20リラといちいち数えるほど追い詰められている」と話した。

苦境の責任は政府にあるとケスダさんは考える。「20年間同じ体制だったのだから、政権が交代しなければだめだ。この地区はほとんどの人が『皇帝万歳』と言うかもしれないが、そういう時代は終わった。私と同じようにAKPに投票した人たちも困っている」という。

ラマザン・カンベイさんは家計が急激に悪化した。これまでは1週間に1000リラでやりくりする生活で、そのうち半分が食費だった。リラ暴落で1000リラはドル換算ではわずか73ドル(約8300円)にしかならず、必需品すら賄えなくなった。

「週に1000リラじゃ足りない。これは誰のせいだ」とカンベイさん。

イスタンブールのエクレム・イマムオール市長は、市の売店にできる行列は経済的な危機のみならず、政治的変化が必要だということを示していると見ている。イマムオール氏はエルドアン大統領の敵対候補と目されている人物だ。

イスタンブール市営の売店で売られているパンは価格が1.25リラ(0.09ドル)と、普通のパン屋の半分程度。需要に応じるため、1日に焼き上げる数を約2倍の150万個程度に増やした。それでも行列はなくならず、この数でも足りないという。

イマムオール氏は市庁舎で行ったインタビューで、「貧困状態は明白だ。好きでパンを買いに並んでいるわけではない」と話した。

トルコ中銀は大統領の圧力を受けて9月以降、政策金利を19%から15%に引き下げた。その後リラは11月だけで対ドルで30%ほども下落し、11月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は21.3%に跳ね上がった。

市当局によると、イスタンブールの生計費はこの1年間で50%急騰。家賃は71%上がり、生活必需品の多くは75-138%値上がりした。

イマムオール氏は「今の状況は単なる経済危機ではない。政治危機だということを強調したい」と述べた。

経済的攻撃
世論調査によると、エルドアン氏の支持率は6年ぶりの低い水準に落ち込んでおり、大統領選で敗北する可能性がある。2019年にAKPの候補を破って市長の座に就いたイマムオール氏はエルドアン氏の対立候補と言われているが、イマムオール氏自身は市長の職務に専念するだけだと話している。

エルドアン氏は、政府は国民が直面する困難に対処しており、輸出や生産、投資に力点を置く、成長重視の新たな政策を推し進めていると説明している。

4日には南東部シイルト県で演説し、「我々は、国民が日常の生活で見舞われている問題を解決するための手段を講じている」と述べ、賃金が上がり、貧しい人々の負担は軽くなるとした。

また、最近の「法外な」物価上昇は「貪欲な日和見主義者」のせいだと非難。過去3年間、政府は経済を通じた攻撃を受けてきたが、「国民は我々を理解し、支持している」と述べた。

スルタンガジ地区でパンを買った主婦のエミネ・サリ・メフメットさんは、政府は経済をむしばむ勢力に相対しており、国民の連帯を必要としていると言う。

「これは私たちの国に対して仕掛けられた戦いだ。私はそう思う」とメフメットさん。解決策は「自分たちの国を支えること。私たちの国だから」と話した。←引用終わり
([ロイター]Mehmet Emin Caliskan記者 Daren Butler記者)
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